たいち

アドリブで喋るのが苦手です。文字にするとマシになるので、言語化の練習も兼ねて書いてます。

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  • ライブレポート

    好きな分野だと饒舌。

  • 不定期日記

    日々の思考の切れ端。

最近の記事

Ratboys (2024/01/27 @Kichijoji Warp)

こんなにも心が満たされるライブは久しぶりだ。 5万人が詰めかけた東京ドームの翌週は、キャパ200人に満たないライブハウス・吉祥寺WARPへ。同じ「ライブ」として括れるものの、音楽体験としては全くの別物だった。 Ratboysというバンドについて、ここで長々と書き記しておこうかとも思ったが、彼らのライブ映像を観れば説明などはいらない こんなスピッツみたいに最高なバンドある?と思ったあなたは私と感想が同じですね。楽曲自体の良さはもちろんだが、ライブ演奏の安定感に圧倒される。

    • Bruno Mars (2024/01/20 @Tokyo Dome)

      ほぼ7年以上前の曲だけのセットリスト(Silc Sonic名義の曲も企画でワンコーラス歌っただけ)で、東京ドーム7公演がすべてソールドアウト。2024年1月現在でSpotify月間リスナー数が世界1位のThe Weeknd(Bruno Marsは15位)と比較してみても、Bruno Marsはあまりにも日本人から愛されすぎている。 Bruno Marsの出自や音楽性を、日本での受容の特殊性と結びつけて考えたくなるけど、実際にライブに行ってみて、その理由が体感できたような気が

      • Holly Humberstone (2024/01/10 @The Garden Hall)

        一昨年の単独公演(アコースティック)、昨年のSummer Sonicでのステージはスルーしていたが、新作『Paint My Bedroom Black』をこの冬めちゃくちゃ聴いていたので、ライブにも行ってみることにした。2024年ライブ初め。 繁忙期でも快く終業させてくれる優しい職場に甘えて、開演30分前に会場到着。 ステージが始まるのを待っている間、つい周りを見渡してしまう。ライブへは一人で行くことが多いが、「他にどんな人が来てるのか」にはいつも興味が向く。自分とアーテ

        • They can’t take my rhythm away.

          会社に入るときと出るときで変わっているものな〜んだ。 これは別にとんちの効いたなぞなぞとかではない。毎日知らず知らずのうちに変わっているもの、それは自分の身のこなし方とか、思考回路である、という、つまらない答えから始まる話だ。 通勤というベルトコンベアーでの移動の道すがら、ぼくらはパン粉などをまぶされ、会社に到着するとフライヤーにかけられる。ジュワッ。 つまらない答えを中和すべく、勢いで揚げ物の比喩で話を進めてしまったが、これが果たして正しいのかはわからない。 朝はニ

        Ratboys (2024/01/27 @Kichijoji Warp)

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          4本
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          クラブ日記(2023年8~9月)①

          最近はクラブイベントに足繁く通っているので、身体が記憶していること、明け方の電車で考えたことなどを記しておこうと思います。 ANTS HOUSE - 8/5 @Spotify O-EAST ANTS HOUSE 外伝 - 8/12 @CIRCUS Tokyoずっと楽しみに待っていたANTS HOUSE。翌日に予定が入っていたことを忘れていて、急きょオールナイトは断念したものの、翌週に追加開催された「外伝」はしっかり朝まで楽しんだ。 ANTS HOUSEの中でも特に最高だっ

          クラブ日記(2023年8~9月)①

          空っぽの快適さから抜け出す

          財布を家に忘れたせいで、今年初ライブに絶賛遅刻中の電車に乗りながら書いている。正月から何走り回ってるんだおれは。 街中のお店の入口にアルコール消毒用の自動噴出機が設置されるようになってから、もう3年が経とうしている。ぼくは未だにあの機械と上手くやっていけていないし、むしろこちら側から最適化を試みるフェーズに入りつつある。 まず、センサーが作動して噴出されるまでの時間が絶妙に長い。流れ作業のように軽やかに手をかざして歩いていると足だけが先に進んでしまい、普段絶対に使っていな

          空っぽの快適さから抜け出す

          星に願いを

          唐突な涼しさが転がり込んできたので、二度寝ばかりが捗っている。やっとの思いでベッドから抜け出して部屋の窓から顔を出すと、やる気のない空の色と控えめに降る雨のグラデーションが自分とマッチしていて、それをしばらく眺めながらゆっくり目を覚ますのが日課だ。 最近はどうも自分で下した決断に自信が持てなかったり、あるいは無意味な後悔に時間を費やしてしまったりと、後ろばかり気にしているせいで進行方向に背を向けながらおぼつかない足取りで毎日を過ごしている。 6月から配信されたマーベルのT

          星に願いを

          とりあえずペン持ってみたけど、何描いたらいいかわからん

          気がつくと大学やアルバイト先の友達との会話に「就活」が居座るようになってから随分と経つ。やる気が出ないとは言いつつも、自分もそれを完全に頭の中から追い払えずに無意識に考えていたりする。最近は電車に乗るだけで「社会にはこんなに真面目に働いている人たちがいるのか、みんな偉いなあ」とよく感動している。 そんなこんなでぼくも昨年受けたダメージを引きずりつつ現実と向き合っている。超不完全燃焼だった2020年を経て、それを越えるようなやりたいことが見つからないのも、就活にいまいち本腰が

          とりあえずペン持ってみたけど、何描いたらいいかわからん

          おひるごはんのはなし

          特に出かける用事も無く実家で暮らしていると、なんやかんや面倒くさいのがおひるごはんである。 おしゃれなランチでも作りたいところだが、ぼくには原色の絵の具を混ぜただけみたいな代物を生成する、若しくは思考を停止して素直に冷凍食品などにお世話になるしか選択肢がない。 オラオラァ!と勢いでテキトーに作ったものが意外に美味しいときなんかもあって、もしかしておれはシェフになるために生まれてきたのかもしれないと思う日もあるのだが、全然そんなことはないのであった。 調子に乗ってレシピな

          おひるごはんのはなし

          パッチワーク

          学校の美術の授業ってなぜかつまらなく感じる。あるとき「コラージュ」という技法をやっていたときも、ぼくはテキトーに作って提出した。 お、これはなかなかセンスがあるな。 幼少期にポケモンの絵をおじいちゃんに褒められて以来の出来事である。果たして本当にセンスがあったのかは定かではないが、人間褒められると不思議とやる気が出てくる。授業が終わるころには「コラージュってなんて楽しいんだ」となっていた。なんともわかりやすい少年である。 絵を描いたり、彫ったり、わかりやすくゼロから創る

          パッチワーク

          ハロー、ミライ

          最初は船の上から見る曖昧な時間の空の色が好きだったけど、今ではすっかり手の平の画面をスクロールする時間に変わってしまった。 ガコッと鈍い音を立てて止まった後、船は勝手に逃げて行かないように停泊所に繋ぎとめられる。 係のおじさんが出口を開けるのを合図に、真っ先に船を降りて駐輪場へと向かうのがぼくのいつものルーティンだ。 毎日島と本土とを行き来する生活を始めてもうすぐ半年。とは言っても船で数分の距離だから大したことじゃないのかもしれない。 本土の最寄からは更に5駅ほど電車

          ハロー、ミライ

          BPM 83

          2020年、あっという間に半分が過ぎていき、気付けばもう夏だ。 昨夏劇場に「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観に行ったときには、人類が半分滅亡した後のあの陰鬱とした世界(冒頭のシーン)がまさか現実になるとは思いもしていなかった。元々サノスは気候変動のメタファーだったが、現実世界がそれを凌駕してきたのだからたまったもんではない。おかげでぼくも当初の今年の予定はほぼ無くなったと言えるし、マルチユニバースの存在を空想する今日この頃である。 年度末の頃、ぼくは珍しくこれから1年の

          土曜の夜に

          ずっと家に引きこもっているせいか、最近人と他愛もない話が出来なくてもどかしさを感じることが多くなってきた。なんなんだこのモヤモヤは。ええい吐き出してしまおう。どこがいい場所はないかと思っていたらnoteに辿り着いた。 noteに投稿、などと言えばちょっとオシャレに聞こえるが、書き始めてから気づいた、ぼくは文章を書くのがなかなかに下手である。加えて人に話して伝えるのもなかなかに下手ときている。このままだとなかなかに下手なことだらけ人間になってしまう。一人で勝手に悔しくなってき

          土曜の夜に