見出し画像

【オススメ本】休職中に思考のクセを見直すきっかけをくれた本

休職前は本を読みたくても読めませんでした。

読むやる気は出ないし、字面を目で追っても頭に入ってこない状態でした。

休職後自分の生活を整えることができてきて、本を読めるようになりました。

今回は休職にいたる背景にあった"思考のクセ"を見直すきっかけをくれた本をご紹介します。

目次を悩み別にしているので、ご自身が今悩まれていることに合わせて飛んで読んでもらえたらと思います。


1.日常生活が乱れて自信をなくしている人へ

📚️ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の女性が上手に生きるための本【沢口千寛(著)】

私は発達障害の診断を受けているわけではないですし、自認するほどでもありません。

しかし、生きていく上で家事や人間関係、仕事は必要なのに苦手意識があるものは沢山あります。

自分の特性を認めたうえで克服していくという点で、この本は大きな助けになってくれました。

私は休職直前まで家の中が荒れ放題、掃除は久しくやってないという悲惨な状況でした。

これから給料の出ない中で自炊して節約していかなければならないのに、料理に手がつけられる状態ではありませんでした。

この本を休職はじめの頃に読んで、1週間で料理に手がつけられて、掃除も料理も習慣化できるようになりました。

※女性に限らず、同シリーズで計6冊本が出ているのでご自身に近しいものを読んでみてください☺️以下に全6冊まとめられています。


2.デフォルトがネガティブ思考な人へ

📚️あなたはあなたが使っている言葉でできている【ゲイリー・ジョン・ビショップ (著)】

"私はなぜこうもネガティブなのだろう。"

これにずっと悩まされていました。

この本に出てくる言葉は、私が人生で自分自身に使ったことがないものばかりでした。どんな言葉を口にしているかがいかに大切かに気づかせてくれる本です。

この本を読んで、アニマル浜口さんが「気合だ!気合だ!気合だ!」を自分にも、娘の京子さんにも言わせていたことに納得がいきました。

次にご紹介する本とあわせて読んでいただくとより理解が深まると思います。

※2024/08/28現在、KindleUnlimited対象なので無料で読めます!


3.頭の中のひとりごとが止まらない人へ

📚️Chatter(チャッター): 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法【イーサン・クロス(著)】

8年以上一人暮らしをしていて、コロナ禍以降はテレワークという状況が災いしてか、私は頭の中に常に何か言葉が飛び交っているような状態が続いていました。

あーでもない、こーでもないと自分Aと自分Bが会話し続けているような感覚でした。しかも、あまりポジティブな会話になることはなく、なかなか決められなかったり、悩みを増幅させる原因になっていました。

これは一人でいる時間が長い以上、完全になくすことは難しいものです。

この本は、そういった頭の中がうるさいゆえに気持ちが落ち込んでしまう人が、そのひとりごととどのように向き合い、対処していけばよいかを教えてくれました。

「自分は」「私は」という一人称主語にすることをやめて、第三者視点で語りかけるだけでもだいぶ変わることに気づけて、落ち込む時間が減りました。

一つ前にご紹介した『あなたはあなたが使っている言葉でできている』と悩む場合は、こちらのChatterの方をオススメします。どちらも研究結果やストーリーに基づく事例が多いので適度な読み飛ばしは必要でした💦


4.SNSの誹謗中傷に心がチクチクする人へ

📚️REAPPRAISAL(リアプレイザル) 最先端脳科学が導く不安や恐怖を和らげる方法 【内田舞(著)】

休職中、決まった"やるべきこと"がないのでSNSで他人の投稿を眺める時間が長くなってしまいます。

しかし、その大半が「見知らぬ誰かの投稿に、誰かが一方的に正義を振りかざして、ジャッジし誹謗中傷するもの」です。

こうした投稿を見ていると、自分が言われているわけではないのに、心がザワザワしてしまいます。

しかも自分もその投稿に対してジャッジをしてしまっていることにも気づかされ、ますます罪悪感に変わっていきます。

そのようなSNSを見る中での心のチクチク感を、脳科学、認知科学などの科学的知見から客観視して捉え直す(本書籍では「再評価」)機会をくれる本です。

こういうとき、SNSから離れろと言われがちですが、この本ではそういう論調ではないので、安心して読み進められます。

SNSの誹謗中傷のみならず、自分自身の思い込みに気づかせてくれる方法論もわかるので、この本一つでコスパ高いです!


5.現状に鬱屈さを感じている人へ

📚️移動する人はうまくいく【長倉顕太(著)】

休職前は、何か新しいことをやるとか、現状を変えるとかそういったことが怖くなっていました。

でも、現状維持によって今の状況が作られてしまったと思うと変えなければと焦ります。

この本は「移動せよ」というメッセージにフォーカスを当てていて、その主張も非常に強いので、あまりに心が弱っているときに読むのはオススメできません。
それくらい「移動」に対する強制力があります。

私自身、社会人になってから一度も引っ越していないのですが、気軽に引っ越すことが自分の思考回路に与える影響を考えさせられました。

この本の中で特に、「会社員を辞めろ」という話が刺さり、その日から数日は「会社員なんてやめてやらぁ🔥」という今まででは考えられないくらい極端な考え方になってしまいました。

今は少し冷静になれましたが、行動する勇気がほしいときにはオススメです!


6.復職しても成果が出せるか不安な人へ

📚️成長マインドセット【吉田行宏(著)】

この本を読むのは2回目で、私が最初の転職をする頃、薦められた本でした。

転職して環境を変えれば全て変わるなんて、幻想だとハッと気付かされた一冊です。

その時も感銘を受けたのですが、休職するまで頭から抜け落ちていた会社で働くうえでの大事なマインドセットが詰まっていました。

休職前の心持ちのままでは、復職したとて目標に真正面から向き合えるか不安で、成果も出そうにないと思っていたので、マインドセットを整え直す意味で最適でした。

ストーリー調に展開していくタイプの自己啓発本で、カフェのマスター(著者)から客(主人公)に教えを説くのですが、一方的な論の押しつけではなく、ワークに取り組むような感覚でスルスル読み進められます。

主人公がなかなか著者であるマスターに共感できない場面があり、読み手が一番抵抗感を感じるであろうところを理解してくれている感じがして納得度が高いです。

ちょっと痛いことを言われるくらいじゃないと、仕事の向き合い方を変えられそうにない人にぜひ読んでもらいたいと思います。

7.仕事で周りに助けを求めづらかった人へ

📚️仕事はひとりでやらない【小田木朝子(著)】

私の休職原因その①「仕事仲間に業務上の相談ができず、悩みを抱え込んでしまったこと」には、ドンピシャな本でした。

相談できて対処できてたら休まずに済んだのでは?と毎日思ってしまうくらい私にとって大きな問題です。

私は「人に頼るのは負けだ」「人の時間を奪うのは申し訳ない」とか思っていましたが、その考え方は逆なんだと頭に雷を打たれた一冊です。

休職原因と自分の気持ちに折り合いがついて、復職が決まってからで良いので、読んでみてほしいです!

8.上司や仕事仲間と上手くいかなかった人へ

📚️「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策【今井むつみ(著)】

私の休職原因その②「上司とそりがあわない。報連相するのが苦痛」にドンピシャだったのは、この本でした。

シンプルにそもそも頭のつくり(本書では知識や思考の枠組み「スキーマ」)が違うもんな!仕方ないよな!と思えるきっかけになりました。

それでも共に仕事をしていく必要があるので、これを乗り越えていく必要があります。

結局、基本的で最も大切だったのは「相手の立場になって考える」ことでした。

「相手の立場になって考える」はやっているつもりでした。しかし、文字の上っ面だけなぞっていて、結局は「自分が傷つかないように考える」になってしまっていたことに気づけました。


これらの本から学んだことは、ノートに教訓としてひとまとめにしています。復職して、また思い悩みそうになったときに見返して立ち直るきっかけにしたいと思います。

もしよろしければサポートいただけると嬉しいです…!noteの執筆の題材となる書籍の購入などに充てさせていただきます。