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2017年6月の記事一覧
遅れる勇者シリーズ 〜シェアードワールド習作第2弾・リレー小説〜
雨の中でひとりさんの『勇者は遅れてやってくる』に感銘を受け
タキさんが
『間に合わなかった勇者』を書いたのが5月。
そして書き手仲間としてその2つの作品に出会った元木一人さんがさらに『食事』という小説を書きました。
私は初め「雨さんのちょう面白ーい(´∀`*)すごーい」としか思ってなかったんですが、、、
( ゚д゚)ハッ!……っと閃いたのでこちら
『進めよ勇者。誰がために。』を書きま
【告知】シェアード・ワールド 早期購入者特典を考えてみました!
ただいま6人で世界について考えております。
ある程度世界観が固まったらマガジンの販売を開始していこう、と思っていたのですが、やはり世界観を創り込むのは時間をかけて行った方が良い作業です。じっくり煮詰めたい。しかし、そうなるとせっかく面白そうと声をかけてくださった方をだいぶお待たせしてしまうのではないか……と悩みました。
というわけで!
6人の話し合い風景を有料マガジンの方で公開し
シェアード・ワールド前哨戦 〜作品集〜
6人による8杯のコーヒーの物語が出揃いました!
それでは紹介していきたいと思います。
元木一人
【超短編】許されている
[この世の中で私だけが]
【超短編】奇跡
[本物だけどなぜか足りない]
雨の中でひとり
コーヒーが恋人です
[会う時間が多くなってもまだ君は]
雪人形
ブラックコーヒー
[香り立つジョークの色こそ]
甘い
[夢見てた未来は]
ふぃろ【
「コーヒーメーカー」
グビッ、グビッと喉を鳴らして飲み干したコーヒータンブラーを見つめる。
(もう一杯!)
席を立ちコーヒーメーカーまで移動する。
スイッチを入れるとガリガリと豆が削れる音と、
ほのかにフレグランスが鼻腔を刺激する。
この豆の香りが好き。
目を閉じて包まれる時間。
豆から削るコーヒーメーカーを手にしたのは、友人の勧めがあったからだ。
興味はあった。
それでも中々、買おうとは思わなかった。
旨いコー
【超短編】許されている
「それ、もしかして」
カウンターで隣に座った若い女は不躾に尋ねる。
「コーヒーだよ」
女は目を見開いた。
「まさか。初めて見た」
「飲んでみる?」
初めは煙草だった。次に酒が嗜好品禁止法の対象となり、数年後にはコーヒーと砂糖が禁じられた。元々国内での栽培は少なく、国内産の蒸気茶葉煙草やヘルスケア甘味料へと移行したため、医療費の削減による莫大な国益となった、と教科書には載っている。目先の税収より国