【詩】おもいでいっぱい

夢の世界へと
導いてくれるエスカレーター

鼻腔をくすぐる
LUSHの香水の匂い

学生時代を
思い出すロビー

タイガー！
ファイヤー！
サイバー！
ファイバー！

朱鷺たちを呼び出す
呪文を唱えている

白
赤
青
黄

朱鷺たちとの通信手段である
サイリウムが輝いている

超絶かわいい！
〇〇！

内に秘めた想いを存分に込めた
コールが鳴り響く

きらびやかに舞う姿を見て

チック
タック
チック
タック

止まっていた針が動き出す

3人1組に集まった瞬間

幾多の人々を導いた
東京と新潟をつなぐ
車両を思い出し

止まっていた手が動き出す

笑顔、汗、涙
嬉しさ、切なさ、儚さ
愛、希望、夢

歴史の重みと青春が
いっぱいに詰まった

万代シテイ
ラブラ2の4F

今もここで見守っている人も
たとえ離れてしまった人も

思い出は
心の隙間を
一瞬で埋めてくれる

思い出だけじゃ
生きていけないけど
思い出に
生かされることがある

未来は思ったよりも
優しいことに
気づかさせてくれる

新たな夢を背負って
飛び立った
朱鷺たちの想い

ステージで舞う
朱鷺たちが
その想いを背負って
躍動している

どうしてだろう
遠くでいい
なんにも
感じなくていいのに
僕の心は
キュッと締めつけられる

丁寧にお辞儀をして
ステージを後にする
朱鷺たち

その姿の先に
未来への光が
見えた気がした

おもいでいっぱい

ゆめいっぱい

しあわせいっぱい