村上春樹さんの『一人称単数』
普段読書をしない方でも目にしたことはあるであろう「村上春樹」という名前。僕も村上さんの作品は読みたいとは思っていたものの、どこか独特で難しい印象があったので中々手を出せずにいました。その中で本作は、短編集なので入りやすいのではないかと思い手に取りました。
このような方にオススメの本です
村上春樹さんの作品は未読
東京ヤクルトスワローズのファン
ビートルズが好き
いつもと違う読書体験がしたい
あらすじ
感想
驚きと謎を秘めている8つの短編集。主人公が過去に体験したちょっと不思議な出来事が描かれています。村上さん自身が主人公とわかる短編もあり、エッセイや私小説のような感じでもあります。
村上春樹さんの作品はこれが初読みでした。読みにくさはなかったけど、「感じる」要素が強い印象でした。言葉にするのが難しいけど、共感する部分があったり、学びを感じられたり。「愛」「勝ち・負け」「偶然」「人生」などについて、別の視点から見たような感じがします。人生に影響はないような出来事でも、ふと思い出し心を揺るがすことは僕にもあるかもしれません。
短編の中では「クリーム」「ヤクルト・スワローズ詩集」「品川猿の告白」が好みです。
具体的に表すのは難しいけど、「書く」ではなく「描く」という表現が合っているのでしょうか。真っ白なキャンバスに自由に描いているような。間の補足説明や「まるで〇〇みたいに」の比喩表現が多く用いられていた印象です。
意味を汲み取れたかも分からないけど、面白いという感情が不思議と残りました。普段と違う読書体験をしたような感じです。
『一人称単数』を読んで、村上春樹さんの他の作品も読みたいとの思いがわいています。
印象的なフレーズ