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メンタルヘルスも意識したヒアリングが大切

相談を受ける際に、担当者としてメンタル面も意識しながらヒアリングすることが理想です。なにがどう問題なのか、状況を把握するのと同時にそれによって相談者が現在どんな精神状態であるのかも把握することで、今後の対処のしかたも変わってくるでしょう。

睡眠状況を確認する

メンタル不調の症状に多く現れるのが睡眠障害です。多くの人は不眠症という言葉を思い浮かべると思いますが、不眠には種類があります。

1.入眠困難:寝付きが悪く、眠るまでに1時間以上かかる
2.中途覚醒:眠っていても、途中で何度も目が覚める
3.早期覚醒:朝早くに目が覚める
4.熟眠困難:ぐっすり眠れず、起きてもすっきりしない

メンタル不調が疑われる人の多くは、この4つのいずれかに当てはまります。

相談者の睡眠状況について確認するときには、「眠れないのは辛いですね」など、辛い気持ちを理解している、ということが伝わるような言葉がけも忘れないようにしましょう。

心の状態が深刻な気を付けたい言葉

「消えてしまいたい」
「何もかも投げ出したい」
「自分なんかいない方がマシだと思う」

こんな言葉が出てくる場合は、心の状態は深刻です。
直接的な「死にたい」という言葉はもちろんですが、「消えてしまいたい」というのもそれに相当する言葉。死を望む気持ちが生じている場合、うつ病が重症化している可能性もあります。うつ病は精神的な思考や正常な判断を妨げます。すぐに精神科、もしくは神経科を受診してもらうことを考えましょう。相談者からそれらの言葉が出ている場合は、そのまま帰さず、会社に産業医がいるようであればすぐにつなぐようにしてください。いない場合は、人事や総務と連携して対応しましょう。

受診をうまく勧めるには?

面談の中で相談者のメンタル不調に気づいたら、まずは情報提供から始めるようにしましょう。産業医やカウンセラーがいるのであれば「会社に産業医がいるのはご存知ですか?」と、まずは本人がその情報を知っているかどうかを確認する。産業医はいなくても、福利厚生として外部EPA相談期間と提携していることもあります。その場合なら、相談者がそのことを知らないようであればそのことを伝える。

「病院に行った方がいい」といきなり病院を勧めても、相談者本人にとってはなかなか受け入れられないものです。「眠れないなどの症状もあるようなので、体調も心配ですね。産業医の先生に1度相談してみてはどうですか?など、相談者にこちらが心配していることを伝えて、産業医などの専門家を訪れやすいように促してみましょう。

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