村田早苗/コミュニケーションをよくする

「今よりもっと楽しく働く」ことを目的としたコミュニケーション研修や、カウンセリング、コ…

村田早苗/コミュニケーションをよくする

「今よりもっと楽しく働く」ことを目的としたコミュニケーション研修や、カウンセリング、コーチングを提供しています。(株)スマイル・アンド・エール代表取締役 <研修テーマ>交流分析、女性活躍、リーダーシップ、コーチング研修、メンタルヘルス、ハラスメント防止など。詳細はプロフィールへ。

最近の記事

毎日をもっと楽しく!心が軽くなる秘訣①『不安に思うこと』があるとき

会社や仕事のことを考えると何となく気分が落ち込んだり、不安になったり自分の将来のことを考えると不安に思うことがあるのはごく自然なことだと思います。 でもその気分を長く引きずらず、不安を解消するのに使える方法を 今日はお伝えしたいと思います。 まず、頭の中で不安に思うこと、今の悩みや感情を「紙に書き出してみる」 例えば、 ・上司から依頼されている仕事がたくさんあって終わりそうにない ・今日のプレゼンがうまくいかなかったらどうしよう ・あの人を怒らせてしまったかも ・こんな

    • コミュニケーションの4つ葉のクローバー

      コミュニケーションの基本は4つ。 これを4つ葉のクローバーにたとえて接遇やマナー研修でお伝えしています。コミュニケーションの基本を意識して、ハラスメントとは無縁のコミュニケーションを取りましょう。 1)あいさつ 4つ葉のクローバーの1つは「あいさつ」です。 あ:明るく、元気に い:いつでも さ:先に自分から つ:続けてプラスの一言を 挨拶にプラスの一言を足すと会話が弾みます。 「おはようございます。今日もいいお天気ですね」 「おはようございます。少し暖かくなってきま

      • 相談担当者は組織改善のキーパーソン

        社会的認知度と相談件数は増加 「ハラスメント」という言葉を聞くようになって30年以上です。最近では、「リモートハラスメント」「コロナハラスメント」「ワクチンハラスメント」という言葉も生まれており、ハラスメントの社会的認知度が上がるのと同時に、相談件数は増え続けています。ハラスメントで悩む人だけでなく、何かあればハラスメントと指摘される現代では「部下への注意・指導ができない」と嘆く上司の声も聞こえてきます。 「量」ではなく「質」 ハラスメント防止の観点から言えば、コミュニ

        • 心をラクに楽しく働くヒント

          なぜそう感じるのかを深堀してみる 自分が悪いのか?相手が悪いのか?モヤモヤしてつい憤りを感じてしまうシチュエーションってありますよね。 「メールを送ってるんだけど」 2,3時間前ほど前に送ってきたメールに対して見ていないこちらが悪い、といわんばかりの嫌味から始まる上司。思わずこちらも嫌味で言い返してしまいムカムカしたままの気持ちを引きずって割り切れない・・ どうしたら「イラッ」とせずに済むのか。。。 嫌味を言われたと受け取ってしまう時には、その人に自分のことを否定され

        毎日をもっと楽しく!心が軽くなる秘訣①『不安に思うこと』があるとき

          ハラスメントを恐れて叱れない上司のための部下育成方法

          「何でもかんでもハラスメントと言われてやりにくい」 「上司の残業が増えている」 「部下を叱れない上司が多くて困る」 研修中の上司の方や人事からこんな声を聴きます。 まず、お伝えしたいのは 「すべてがハラスメントではない」ということ。 業務上の適正な指導であれば、もちろんハラスメントにはあたりません。ハラスメントに関する知識をつけて、自信を持って部下の指導にあたってください 今回は、部下の指導にあたって具体的にどんな対策をすればいいのか、3つのポイントをご紹介します。 1

          ハラスメントを恐れて叱れない上司のための部下育成方法

          相談担当者が陥りやすい落とし穴 ③  

          心理ゲームとは、コミュニケーション上で起こるゲームです。ゲームと言ってもスマホゲームやボードゲームのようにみんなで楽しむような種類のものではなく、交流分析という心理学論に出てくるもの。コミュニケーションの最後には嫌な気持ちになってしまうものです。 ケース3:心理ゲームにはまってしまう たとえば「はいでもゲーム」というものがあります。 相談者の「どうしたらいいでしょう?」という相談に対して 「こんなのはどうですか?」 「はい、でも。。。」 「こうしてみたらどうですか?」

          相談担当者が陥りやすい落とし穴 ③  

          相談担当者が陥りやすい落とし穴 ②  

          上司が部下からのハラスメントに対応しようとしたが解決に至らず、それを相談した上司がさらに相談担当者からのハラスメントを受けて外部機関に相談に来る、というケースもあります。 ケース2:つい出てしまう態度や言葉 「常に反抗的な態度を取る部下から、容姿や仕草などに関した悪い噂を流されるというモラハラに合っている」というリーダー。社内のハラスメント相談担当に相談するも「リーダーなのに部下からそんなハラスメントをされているのか」と蔑んだような表情で言われ、本人の指導不足と取られた。

          相談担当者が陥りやすい落とし穴 ②  

          相談担当者が陥りやすい落とし穴①

          真剣に何とかしようと思うからこそ、アドバイスをしたくなるかもしれません。ただし、アドバイスする際には注意が必要です。 ケース1:先にアドバイスしてしまう ・「職場で性的な冗談を言う人がいて、仕事をやる気が亡くなってしまって困る。」という相談に、「聞きたくない話なのでやめてほしいと言ってみたらどうでしょう?」と言ってしまう。 ・セクハラに限らず、話を聞いている中で「こうしたらいいんじゃないか?」と思いついたことを先に言ってしまう。 まずは相手の気持ちに寄り添って話を聴く

          相談担当者が陥りやすい落とし穴①

          自分のコミュニケーションスタイルをチェックしてみよう

          「お客様との交渉が苦手」 「会議の場で言いたいことが言えない」など 日ごろからいろいろな場面で自分のコミュニケーションに課題を感じている人は多いようです。そんな人は一度、自分のコミュニケーションスタイルを考えてみてください。自分のタイプを理解した上で、それぞれのシーンでの対話スキルを磨いていきましょう。 ********************** コミュニケーションスタイルチェック その1 ********************** □会議の場や上司への意見が通らなか

          自分のコミュニケーションスタイルをチェックしてみよう

          相談担当者を決める際に気を付けたいこと

          ハラスメントというのはデリケートな問題だけに、相談を受ける相談担当者は適切な人を選ぶ必要があります。相談担当者を決める際には充分配慮して人選を行いましょう。 相談員に同性がいれば相談しやすい セクハラ相談では、具体的にされたことや言われたことを聞きとりしなければなりませんが、相手が異性だと、言いにくく抵抗を感じる人も少なくありません。男性の相談担当者からしても、女性のセクハラ事案に対して「どこまで聞いていいのか?」「深く聞いてしまっていいのか?」と感じる人も多いようです。

          相談担当者を決める際に気を付けたいこと

          相談担当者にはどんな人が望ましいか

          「ハラスメント相談」と言っても、企業内の相談担当者として窓口対応をする場合もあれば、上司として部下のハラスメントを受ける、という場合もあるでしょう。いずれにしても、相談を受ける人としてはどんな人が望ましいのでしょうか。ハラスメントのことを相談しようとする際、たいていは相談に乗ってくれる人がどんな人なのかを調べるものです。これから人材を選ぶ立場の方、自分が担当者になった場合など、日ごろどんなことに気を付ける必要があるのかをぜひ理解して、参考にしてください。 守秘義務を遂行でき

          相談担当者にはどんな人が望ましいか

          密接に関わるハラスメントとメンタルヘルス

          「上司からの毎日の厳しい叱責に、うつ病になった」「精神的な疾患で休職した後の職場復帰の際、上司からの嫌味で再度病状が悪化した」 こんな風に、ハラスメント問題とメンタルヘルスは密接な関係にあります。令和2年に厚生労働省が公表した「過労死等の労災補償状況」での精神障害の労災請求決定件数は、1906件と過去最多となりました。さらに「精神障害の出来事別決定および至急決定件数一覧」では「パワハラ・180件/セクハラ・ 90件」とどちらも増加傾向にあります。 2007年に起きた「日研

          密接に関わるハラスメントとメンタルヘルス

          メンタルヘルスも意識したヒアリングが大切

          相談を受ける際に、担当者としてメンタル面も意識しながらヒアリングすることが理想です。なにがどう問題なのか、状況を把握するのと同時にそれによって相談者が現在どんな精神状態であるのかも把握することで、今後の対処のしかたも変わってくるでしょう。 睡眠状況を確認する メンタル不調の症状に多く現れるのが睡眠障害です。多くの人は不眠症という言葉を思い浮かべると思いますが、不眠には種類があります。 1.入眠困難:寝付きが悪く、眠るまでに1時間以上かかる 2.中途覚醒:眠っていても、途

          メンタルヘルスも意識したヒアリングが大切

          ネガティブなフィードバックを受けたとき

          「上司からダメ出しをされる」「先輩から、自分とは違う意見を押し付けらるように言われる」こんなすんなりと受け入れられない、受け入れてしまいたくないようなネガティブなフィードバックをされると、人はショックを受けて落ち込んだり、言い方によっては反発したりしたくなるものです。 腹が立つときほど、まず「ただ受け止める」 相手の言葉に腹を立ててその場ですぐに言い返すよりも、そんな時にもっとオススメしたい方法があります。それは「いったん、ただ受け止めるだけにする」ということ。「〇〇さん

          ネガティブなフィードバックを受けたとき

          実際の「セカンドハラスメント」とは ③ 

          ハラスメント問題は直接的なものばかりではなく、「セカンドハラスメント」という、ハラスメント被害を相談した際に受ける、2次的被害も含まれています。このセカンドハラスメントに1番関わるかもしれない立場にいるのが相談担当者です。相談担当者の立場になった際にはこのことを常に心に留めておく必要がありますが、イメージしづらい人もいるでしょう。前回は相談された側が放置し、初動の遅れによって事態が悪化したケースで、被害者にとって対応時間の長さがセカンドハラスメントになる可能性があるということ

          実際の「セカンドハラスメント」とは ③ 

          実際の「セカンドハラスメント」とは ②

          ハラスメント問題は直接的なものばかりではなく、「セカンドハラスメント」という、ハラスメント被害を相談した際に受ける、2次的被害も含まれています。このセカンドハラスメントに1番関わるかもしれない立場にいるのが相談担当者です。相談担当者の立場になった際にはこのことを常に心に留めておく必要がありますが、イメージしづらい人もいるでしょう。前回は解決しようと部内の会議で周知してしまったことで、逆に被害者を追いつめ、セカンドハラスメントになってしまったケースをご紹介しました。今回も、また

          実際の「セカンドハラスメント」とは ②