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相談担当者は組織改善のキーパーソン

社会的認知度と相談件数は増加

「ハラスメント」という言葉を聞くようになって30年以上です。最近では、「リモートハラスメント」「コロナハラスメント」「ワクチンハラスメント」という言葉も生まれており、ハラスメントの社会的認知度が上がるのと同時に、相談件数は増え続けています。ハラスメントで悩む人だけでなく、何かあればハラスメントと指摘される現代では「部下への注意・指導ができない」と嘆く上司の声も聞こえてきます。

「量」ではなく「質」

ハラスメント防止の観点から言えば、コミュニケーションは重要です。ハラスメントが究極のコミュニケーションミスだと考えると、被害を受ける側が声を上げるのも大切ですし、加害側が相手の声に耳を傾けることも大切。たとえば、仕事でミスをした部下に、上司が「なぜこんなことができないのか?」と言ったとしましょう。その言葉に部下は「言われていません。」「聞いていません。」と言う、こんなことはよく起こります。

仕事の指示をする際に、上司が「何かわからないことはあるか?」とひと言聞くことで、このようなコミュニケーションミスは避けられたかもしれません。これは上司だけの問題ではなく、部下のほうでも確認作業をしていれば防げた可能性もあります。部下が自分の意見を言えない、相談できる雰囲気ではない、こんな職場の環境にも問題があるかもしれません。

相手の気持ちに配慮したコミュニケーションができる職場へ

相談担当者とは組織改善の要です。単にハラスメントに対する相談を聴くのではなく、実際にどこに問題がありそうなのか、その背景を読みとって組織として問題解決できるような対策を考える必要があります。ハラスメントと取られないように言葉を選んで話をするという職場ではなく、相手の気持ちに配慮した、本当の意味でのコミュニケーションが取れる職場を作って行きましょう。

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