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花粉症と食事



花粉症は花粉が原因で引き起こされるアレルギー疾患の一種です。

体内に侵入してきた花粉を追い出そうとして、

免疫機能が過剰に反応する結果、

くしゃみや鼻づまり、目のかゆみ等の症状が現れます。

昔は花粉症などという言葉は無く

1960年代にスギ花粉が原因による花粉症が報告されてから

増加の一途を辿っており、

現在では国民の2人に1人が花粉症という状況のため、

国民病ともよばれるようになりました。

完治する治療法が確立されていないものではありますが、

近年になって花粉症患者が急増していることから、

環境汚染やストレス、食生活の欧米化等が進んでいることが

花粉症悪化の一因と考えられています。

花粉症による、辛い症状をさらに悪化させないためには、

ストレスと上手に付き合うこと、

栄養バランスの良い食事で免疫機能を正常に働かせることや、

アレルギーの症状を悪化させる過剰な活性酸素を避けることが大切です。


【免疫機能と体温】

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まず、体温が1度下がると免疫力が約30%低下すると言われています。

体温を上げたり血流を促進する効果のある食材を取り入れましょう。


●体温上昇 生姜 にら 羊肉 鶏肉 根菜類

●血流改善 納豆 にんにく 玉葱 ナッツ類 さんま いわし さば

この他にも

青魚に含まれるEPAやDHAは血流改善だけではなく

花粉症の原因となるヒスタミンと呼ばれる成分の分泌を

抑制するといわれています。


【免疫機能と腸内環境】

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免疫細胞の約7割は腸に集まっていると言われています。

その為、善玉菌や善玉菌のエサになるものを摂って

腸内環境を整えることによって

免疫細胞が働きやすくなり、免疫力の低下を防ぐことが出来ます

●発酵食品 ヨーグルト 納豆 キムチ 味噌 ぬか漬け

●食物繊維 水溶性食物繊維 わかめ 昆布 こんにゃく 
      不溶性食物繊維 きのこ ごぼう 豆類 穀類

●オリゴ糖 玉ねぎ ごぼう バナナ 大豆製品


【免疫機能と活性酸素】


本来、活性酸素は身体の侵入してきた細菌やウイルスを攻撃して、

身体を健康に保つ働きがあります。

しかし現代では、ストレスやたばこ、アルコールや食品添加物の影響で

この活性酸素が過剰に産生されてしまう状況にあります。

過剰に発生した活性酸素は

本来、攻撃する必要のない正常な細胞までをも攻撃してしまい、

結果的にそれが免疫力の低下に繋がり、

アレルギー反応となって花粉症を引き起こし

私達の身体に影響を及ぼします。

また過剰な活性酸素の発生は高たんぱく・高脂質な欧米食との関連性も

指摘されています。

過剰な活性酸素を抑制する抗酸化物質は食事から取り入れることができます。

普段の食生活を見直すことは一つの有効な手段です。

抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンC、ビタミンEを

摂取することによって活性酸素が除去され

免疫細胞が守られて働きが高まります。

またビタミンB1やB6は細胞を活性化し免疫機能を維持します。

・ビタミンA レバー 人参 モロヘイヤ うなぎ

・ビタミンC ピーマン ブロッコリー キウイ いちご

・ビタミンE アーモンド モロヘイヤ かぼちゃ

・ビタミンB1 豚肉 玄米 大豆 ほうれん草

・ビタミンB6 まぐろ レバー ささみ にんにく ごま


【まとめ】

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食事のみで即座に花粉症の改善や緩和させることは難しいかもしれませんが、

私達の身体は確実に日々食べているものでできています。

不規則な生活リズムや過度なストレス、睡眠時間を見直すとともに

食事についても意識してみてください。

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