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バンコクのホテルで突然天井が破けて猫が降ってきた話。

私は23歳の時大好きだったバンコクへとお引越しをし、ホテルのフロントで働きながら2年半住みました。

働いていたホテルは5つ星ホテルで、初めて自分の働くホテルの入り口をくぐった時は、空に突き抜けるほど高い天井に、品のあるお花の装飾、フロントスタッフが着用していた正にタイらしい紫の制服、全てがキラキラに見えて感動しました。

そんなホテルに私もフロントスタッフとして働き始めて1年が経つ頃、同じ東南アジアのシンガポールに住む親友がバケーションとしてバンコクに遊びにきてくれ、私のシフト時間が終わる頃、私の働くホテルに迎えにきてくれました。

もうあと10分で終わるから待ってて〜!と軽く声をかけ、友達をロビーのソファに案内しました。
そこからまさか小1時間ほど待たせることになるとは、その時は思ってもみなかったです…。

業務終了に向けて作業をしようとフロントのバックオフィスに入り、パソコンに向かった瞬間、これまでの人生で見たこともない(これから先も見ることはないと思う)景色を見ました。

前の机で黙々とパソコンで作業をしている先輩のちょうどキーボードの上を目掛けて、天井から猫が降ってきたのです。
(こんな漫画みたいな描写を文字で打ちながら、その時の映像を思い出して口角が上がっている。)

こんな漫画みたいな話信じ難いと思うのですが、突然天井が破けて😂猫が降ってきて、その黒い猫は先輩のキーボードの上に見事4本足で着地をし、全身を身震いさせロケットのような速さで隣の部屋に逃げ込みました。

あまりの衝撃にそこにいたフロントスタッフのみんなは、ギャアアと奇声をあげ、2秒後には顔を見合わせ「猫降ってきたよ、、、ね?」と恐る恐る確認し合い、大爆笑しました。

突然キーボードに黒い猫が降りかかってこられた先輩は、まだ呆気に取られていましたが、他のみんなは隣の部屋に逃げた猫の捕獲にすでに燃えていました。笑

見にいくと棚の上に逃げ込み身を小さくしながら、威嚇モード全開でした。
一応どこからでできたのか分からない猫だったので、どんな病気を持っているかも分からず、触れることなく逃すことなく、捕まる必要がありました。

1人のスタッフがセキュリティーの男性スタッフを呼び、逃げられないように部屋のドアを閉め、見事ダンボールの中でキャッチし捕獲に成功しました!

それからみんなで後夜祭のようなテンションで大盛り上がりし、バックオフィスは熱気に包まれました。

そしてナイトシフトをしていたスタッフが、そう言えば最近夜中になるとニャーニャー聞こえてきて、その時はお化けかと思って怖くてずっと気づかないふりしてたんだよね、、、と打ち明けてきて、さらに笑ってしまいました。

まさか本物の猫で、そして天井をうち破いて空から降ってくるなんて、誰も想像できるわけもありません。
なんせ5つ星ホテルのバックオフィスでそんなことが起こったことがさらに面白くて、いつまでも思い出しては、当時と同じ温度でニヤけてしまいます😂(もう5年前の話)

しばらくの間、天井には猫くらいの大きさの穴が空いたまま、何事もなかったかのようにみんな仕事をしていました。

タイ人と過ごした私のバンコク生活2年半は、珍事件で溢れていましたが、この天井から猫が降ってきた事件は特にお気に入りの思い出です。

みなさんもバンコクのホテルに泊まる際は、天井からの贈り物に気をつけてくださいね。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

▼バンコク生活日記はこちらから♡

それではサワディーカー。

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