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空色のうんち

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エッセイ、日記
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真夜中が異世界じゃなくても-ナイトローリング MV公開に寄せて-

真夜中が異世界じゃなくても-ナイトローリング MV公開に寄せて-

2018年12月31日、大晦日の夜、騒がしいテレビもネットも嫌で、誰もいない街を浮浪者のように徘徊した。あの夜に作った曲”ナイトローリング”のMVを出しました。

本当は、真夜中を散歩したところで、誰もいないなんてことはない。ただの夜だ。明日も学校だ、仕事だ。でも、自分の感受性次第で、その普通の夜をすこし素敵にできたり、大好きで大嫌いな誰彼から離れて、ひとりになることができる。自分で選ぶ、寂しくな

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よく鳴る浮き輪

よく鳴る浮き輪

昨日は、敬愛するノクターンというバンドの自主企画ライブで演奏した。

金曜日、いつもは図書館へ走る電車に乗って、ライブハウスに向かうのはとても気分が良かった。いつも、ギターを背負って何処かに行くときは、その重さに辟易としながら

“浮き輪みたいに空気が抜けたらいいのに”

と思っているのだけれど、昨日は平気だった。

ノクターンは美しい演奏をしていた。一本のライブが映画のようだった。

僕は本当に

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飛んでいけスペースシャトル

飛んでいけスペースシャトル

今日の夜は、宅録をしようと思っていた。2019年の2曲目。”デブリ”という曲。ちょうど詞を書いた日の日記があった。

デブリというのは、宇宙ゴミのことである。

バンドの新曲で、すでにアレンジもだいたい仕上がっているのだけれど、この歌を解釈するためにひとりで録音したかった。

しかし、疲れているのか、良いものを作ろうとするときの地獄に怯えてしまった。結局4小節ほどドラムを打ち込んで布団に潜り込む。

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下手な鉄砲になりたい

下手な鉄砲になりたい

あけおめ。眠り棒ダョ。

年末年始休みはだいたい家に引きこもり、文字通りじっとしていた。いつものことだ。

大晦日のザワザワした感じが苦手である。なんか、一体感が怖い。カウントダウンの渋谷スクランブル交差点に僕を放り込むと、身体中の穴から液体を出しながら憤死するに違いない。来たる終焉のために血液をオレンジジュースにしておこう。ギャルが”マジウケる”と言ってくれるかもしれない。

そんな僕だけの恒例

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眠り棒今年の10曲によせて

眠り棒今年の10曲によせて

僕は音楽が世界で1番好き。聴けるときはいつも音楽を聴いている。

今年擦り切れるほど聴いた曲から10曲厳選し、Apple Musicのプレイリストを作った。

イブの夜、じっと聴き返していたら愛が溢れてきたので、それぞれ良さを語ろうと思う。それはそれは長くなると思うから覚悟してくれ。

①エスパー/ミツメミツメ、以前はそれほど好きではなかったのだが、この曲は良すぎる。バンドがなんらかの壁をぶち破る

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