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リハビリ サッカー/フットサル/アニメ/漫画/読書/お笑い/お酒/スノボー/ワイン/ウイスキー/APEX

最近の記事

福沢諭吉「学問のすゝめ」を読んで

「こんな素晴らしい本が明治時代に書かれていたなんて」 これが読んだ直後の率直な感想であった。 社会人2年目の頃に自己啓発本などを読み始めたのが最初、5年間ほど本を読んできている。自己啓発本は、最近でこそ読まなくなったがそれなりの数を読んできた。でも、正直今まで読んだどの本よりも必死さというか、メッセージ性というか、訴えかけてくるものを感じた。迫力と言っても差し支えないような、熱量を感じた。 名前だけは国民全員知っている本ではあるが、まさかこんなに名著だったとは。きっかけは青空

    • 弾丸埼玉旅行

      GWの木曜日、1日だけ仕事があった。仕事がなければ友達と旅行に行くはずだったのだが、仕事があるため断念。だが、友達が旅行に行っているのに自分だけ大人しく仕事。。。こんなに屈辱なことはない。仕事を入れたことを後悔なんてしたくない。そこで思い立った。 そうだ、埼玉いこう。 学生時代には一人旅によく行った私。仕事終わりの弾丸旅行なんて、屁でもない。一番の目的は草加健康センターで朝サウナにしよう。それさえ決めればあとはなんとかなる。 ここで大事なのは、仕事を絶対に定時で終わらせ

      • 「運動脳」の感想

        本書の概要  本書の作者であるアンデシュ・ハンセン氏はスウェーデンの精神科医である。以前、スマホ脳などで話題となった方であるが、ハンセン氏によると、近年精神科を受診する患者は右肩上がりにあり、抗精神病薬を服用している患者も多いのだという。スマホ脳では、スマホがもたらした人々への影響を述べていたが、今回は運動が如何に脳に良いかということを種々の論文などをベースに語っている。  ハンセン氏曰く、通常の脳トレ(パズル、ドリルなど)には大きな認知機能改善の効果は無いのだという。しか

        • THE FIRST SLAMDUNKの感想※ネタバレあり

          見てきました。映画スラムダンク。発表があってからずっと楽しみにしていました。対戦相手がどこかも明かされておらず、情報がとっても少なかったので期待感MAX。ワクワクしながら映画館へ。 結果、やはりメチャメチャ良かったです。試合のシーンも格好いいし、映画ならではのエピソードもあったし。でも、良かった一面ももちろんあるけれど、想像とかなり違う部分が多く、物議を醸しそうだなと思いました。ネットの感想は見ていないけど、おそらく悪い意見もあるんだろうな。それは理解できる部分もある。

        福沢諭吉「学問のすゝめ」を読んで

          「レペゼン母」の感想※ネタバレあり

          本書の概要 主人公である「深見明子」は、昔に夫と死別し梅農家を営んでいる。明子には二度の離婚をし、借金を抱えて、三度目の妻を置いて消えた息子「雄大」がいる。そして梅農家には雄大の三度目の妻である「沙羅」。沙羅は大のヒップホップ好きで、沙羅を通して明子はヒップホップの世界に足を踏み込んでいく。ヒップホップの世界に足を踏み込んだ明子はある日、雄大がラップバトルの大会に出ることを知る。長らく会っていない息子と相見えるため、明子はラップバトルに参加することを決意する。 感想 本書を

          「レペゼン母」の感想※ネタバレあり

          「そして、バトンは渡された」の感想

          本書の概要 主人公の「森宮優子」は、実の母の死、父の再婚、実の父の海外赴任などにより母親や父親が何回も変わった経験を持つ。高校生の現在は、「森宮さん」という37歳の父親と2人で暮らしている。そんな森宮優子の日常や、新たな人生のステージへ進む中での成長が描かれている。 感想本書を読んでまず思ったことは、主要な登場人物全員が優しいということだ。こういう家族関係が複雑な家庭な子供を主人公にする場合、主人公は何かしらの葛藤を抱えながら生活しており、その葛藤と向き合っていくことが物語

          「そして、バトンは渡された」の感想

          「ラーメン二郎に学ぶ経営学」の感想〜なぜ二郎が好きなのか?〜

          本書の概要本書の著者である牧田幸裕氏は、信州大学の教授(本書発行時現在)で経営学者であり、ジロリアンである(ジロリアンは、ラーメン二郎のファンの総称)。そんな牧田氏が、二郎が人気である理由をわかりやすく解説してくださる中で、経営学について学ぶことができる、経営学の入門書である。 感想私は、二郎が好きだ。食べた直後は、「もう二度と食べない」と決意するのに、次の週には、気づいたら二郎に並んでいる。 でも、二郎が好きだと周りの友人に言っても理解してもらえないことが多い。女性とデ

          「ラーメン二郎に学ぶ経営学」の感想〜なぜ二郎が好きなのか?〜

          「世界から猫が消えたなら」の感想〜人生の本質を教えてくれた〜

          本書の概要30歳の「僕」は郵便配達員として働きながら、猫と2人暮らしをしている。ある日、僕は脳腫瘍の診断を受け、残りの人生がわずかであることを医師から宣告される。そして家に帰ると「悪魔」から、実は死ぬのは明日であること、世の中から何かを消すことで一日寿命を伸ばすことができることを伝えられる。僕は電話、映画、時計など、数々のモノが消える中で一日一日を生きていく。 感想 今、世の中はとても便利になっている。世界はモノで溢れており、モノはより安く、質が高く、簡単に手に入るようにな

          「世界から猫が消えたなら」の感想〜人生の本質を教えてくれた〜

          「才能の正体」の感想

          本書の概要 本書は、坪田塾の塾長であり、「ビリギャル」の著者である坪田信貴氏が「才能の正体」、「才能の伸ばし方」を教えてくれる書籍である。講師として1300人以上の生徒を教えてきた著者が、自身の経験を踏まえて述べる「才能」についての考え方には感銘を受けるものがあった。本書は4章構成である。以下の中で、私は第1章のような「才能」とは何か?というようなことに興味があり本書を手に取ったので、第1章について主に述べていくが、それ以外の章も非常に面白かったので、興味のある方はぜひ手に取

          「才能の正体」の感想

          「i」の感想

          本書の概要本書の主人公は「ワイルド曽田アイ」。アメリカ人の父と日本人の母に養子として迎え入れられたシリア生まれの女性である。物心つく前に養子として引き取られてから小学校卒業までアメリカに住んでいて、日本に引っ越してきている。アイは中学校では外国人の養子ということで特別扱いされているような疎外感、祖国に残っているシリア人は中東戦争や独裁などに苦しんでいる中で自分だけが平和に暮らしていることの罪悪感などを感じている。そして、高校の数学教師の言った「この世界にアイ(i:虚数のこと)

          「i」の感想

          「新!店長がバカすぎて」の感想

          本書の概要 以前私も紹介した、「店長がバカすぎて」の続編である。吉祥寺にある書店員(前回は契約社員で、今回は正社員)である谷本と、抜けていて仕事のできない店長の2人が軸となって物語が進んでいく。今回は、宮崎に移動していた店長が戻ってきたところから始まり、新しいアルバイトの女性や社長の息子などといった新キャラも加わり物語が進んでいく。詳細はネタバレになるので割愛します。 感想 上記の引用のように、今回は、色々なトラブルや、コロナウイルスの描写を通して、正社員となった谷本が「書

          「新!店長がバカすぎて」の感想

          「店長がバカすぎて」の感想

          本書の概要 主人公の谷原京子は、書店で契約社員として働く本屋のスタッフである。朝礼でくだらない長話をしたり、人の名前を平気で間違えたりする「バカ」な店長にストレスを溜めながらも働いている。  店長やお客さんなどに関するトラブルに見舞われながらも先輩、後輩の従業員、大好きな本、自身のライフステージと向き合い葛藤しながら働く様子が描かれ、有名な作家の存在なども交わりながら物語が展開されていく。 感想 私は本書を実際に読むまで、内容を以下のように予想していた。 「人のことを悪く言

          「店長がバカすぎて」の感想

          「才能と科学」の感想

          本書の概要 本書は英タイムズのコラムニストであるマシューサイド氏が「才能」というものに言及する本である。マシュー氏は卓球選手としてオリンピックに2度出場し、なおかつオックスフォード大学を主席で卒業した経歴を持つ。主に卓球選手としての自身の経験や、心理学をはじめとする科学論文に裏付けられた知見を踏まえ、一般的に「才能」と表現されるものは、実はほとんどが途方もない努力の成果であり、先天的なものの影響はほとんどないということを指摘している。  本書は①才能という幻想、②パフォーマン

          「才能と科学」の感想