弾丸埼玉旅行

GWの木曜日、1日だけ仕事があった。仕事がなければ友達と旅行に行くはずだったのだが、仕事があるため断念。だが、友達が旅行に行っているのに自分だけ大人しく仕事。。。こんなに屈辱なことはない。仕事を入れたことを後悔なんてしたくない。そこで思い立った。

そうだ、埼玉いこう。

学生時代には一人旅によく行った私。仕事終わりの弾丸旅行なんて、屁でもない。一番の目的は草加健康センターで朝サウナにしよう。それさえ決めればあとはなんとかなる。

ここで大事なのは、仕事を絶対に定時で終わらせること。定時は17時。そこから急いで準備をすれば埼玉には19時には到着できる。そうすれば飲み歩きができるのだ。必要なことだけやって、書類仕事は丸々GW明けに回す。来週の俺が後悔してイラついている様子が頭の中で鮮明に思い浮かぶが、そんなことは知ったこっちゃない。

急いで電車に乗る。そして電車の中が勝負。なんせ宿も飲み歩きする場所も、サウナに行った後に何するかも全く決めていない。電車に揺られながらスマホをいじる。草加に泊まるのは確定していたが、草加の周りには宿が少ないし、何よりGW価格で一泊1万以上かかる。サウナの10倍以上の値段を使いたくはない。快活クラブを調べたら草加店がある。位置は調べていないけど、快活クラブなんて駅前以外にないだろう。宿は快活クラブに決めた。そして飲み歩きの場所。草加は絶妙な位置どりにある。浦和、大宮、川越、、、といった比較的栄えているところから30分以上平等にかかる絶妙なポジションどり。最終ラインに穴を開けないファンダイクみたいに絶妙にスペースを埋めている。まぁ、その中でいったら大宮に行ってみたかったので大宮に決まり。何やら大宮ナポリタンとかいうのもあるし、大宮ナポリタンを食べに大宮に行くことにした。

1時間半くらい電車に乗って大宮についた。早速、駅近の大宮ナポリタンが有名伯爵邸へ。店内は意外と広くて、入っても全然店員さんが気づいてくれない。3分くらい待ってようやく気づいてくれた。大学生くらいの2人組が話している横に着座。なんか、優しそうな男の子がプライドの高そうな男の子の聞き役になっている。プライドの高そうな男の子は、どうやら中学校の教師らしい。土日の部活にはほとんど給料が出ないことをひたすら語っていて、優しそうな男の子はひたすら大変さに共感していた。なんか、頑張れ。
大宮ナポリタンは800円くらい。サラダとスープもついてくるらしい。価格帯は二郎と同じくらい。手頃だ。写真は普通のナポリタンに見えたが、何が違うんだろう。大宮野菜がふんだんに入っているのが大宮ナポリタンという触れ込みだった。
優しい男の子と一緒に、中学教師の大変な話を聞くこと10分、大宮ナポリタンの到着。大きいお皿に入った、やや野菜の多いナポリタン。いや、そんなはずはない。食べれば大宮ナポリタンらしさが出てくるはず。食す。「野菜の多いナポリタンだ」。昔、鴻巣に川幅うどんを食べに行った時のことをおもいだした。太いうどんがあるということで興味本位で食べに行ったのだが、その時の感想も「意外とうどんだ」であった。これが、デジャブか。

しかし大宮の魅力はここから。居酒屋が多い。そして安い。腰の曲がった可愛らしいおばあちゃんがせっせと働いているお店は、ハイボール350円、もつ煮込み180円くらい(確か)だった。安く飲むには、大宮ってめちゃめちゃいい場所。隣に座っていた40代くらいの体の大きいおじちゃんが謎の萌えキャラのアクスタとハムカツで写真をとっていた。大宮は人も面白い。

10時くらいまで飲んで、いざ草加へ。11時まえには草加に到着。駅前を歩き回っても快活クラブは見当たらない。Googleマップで調べると、15分歩いたところにある国道沿い?にあるらしい。確かに、快活クラブには大通りに進出している新進気鋭の店舗もあるが、まさかそっちタイプとは。15分歩いて無事到着し、フルフラットにダイブ。まさかの扉が透明。プライバシーの保護にはお金が必要。よく考えれば当然だ。結局12時前には就寝。

草加健康センターは朝5時以降は朝風呂料金で800円で利用できる。それに照準を合わせて5時過ぎに到着。4段だが横に広いサウナ。温度はめちゃめちゃ暑い、温度計では100度くらいあるようだ。テレビも大きくてGood。そして何より、朝っぱらから30分に1回くらい(確か)の熱波あり。スタイルは、2人の男の人が黙々と大うちわを仰ぐスタイル。エンターテイメント性の高い小道具を持っているのに寡黙、ギャップに慄いたが乳首が灼熱に包まれたのでそれどころではない。結局朝っぱらから5セットかましてしまった。健康センターを出たのは8時。ちょうど草加行きのバスが出ていたので乗車。バスの中でラーメン二郎越谷店が10時から開店であることを知り、二郎を食べて帰ることに。

8時半ごろに越谷に到着し、ずっと読みきれてなかった本「暇と退屈の倫理学」を読了。暇と退屈に関する知見を紹介しながら、どのように暇や退屈と付き合っていくべきなのかを論じた本。これだけ長尺で論述しながらも、確定的な結論を出さないことに、奥深さを感じる。3種類の退屈の話や、環世界の話などは、人の幸せについて考えるために有益な情報だなぁと感じる。また、1回で全てを理解できるわけではない本であるため、すぐさま読み返しを始めた。こんな本に会ったのは久しぶりで充実感が最高潮。

10時になったのでそのまま二郎へ向かう。午前中から二郎なんてやばいかと思ったが、お腹のキャパ的には余裕でした。越谷の二郎は醤油が強くて、俺好み。最高だった。でも、結局酒を飲んでサウナ入って本読んで二郎食べて。埼玉にいてもやることは変わらないんだなぁ。俺って、ワンパターンな人間なんだと感じさせられた。でも、それが心地よいし、それを続けていきたい。愚かな人生を楽しく生きていこう。

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