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年長児、成長期の真っただ中にいる。

「今日、すっごく良かったです!最初から!キックが特に良かったです!」

スイミングのコーチが私に向かって熱弁してくれる。

そして最後に次男に向かって
「やればできるんじゃーん!!いつもそうしてよ~♪」

と言いながら、頭を撫でていた。

そう、この日の次男はいつもと違ったのだ。


キラリチームの中で


次男は3歳の頃から体操教室へ通っている。

4月に年長になり、4月当初は未就学児クラスの中でも一番優秀なチーム(ここではキラリチームと呼ぶ)で練習する事になった。

ここのチームには、体操の技術云々も素晴らしいが何よりも話を聞く時の視線や態度が素晴らしい「キラリと光る子」ばかりが集まっていた。

キラリチームのコーチは、20代の頃のキムタクみたいな雰囲気で(笑)←ロン毛とかそういう意味ではない。

キラリと光る子には優しく。
次男の様に、待機中どころか説明をされている時もよそ見したり寝そべっている様な子には当たりが冷たい(笑)

元々集中力がすぐに切れるタイプだったのが、キラリチームで差が際立ってしまった。

キラリチームで1人だけ話を聞いていない

いつも一人だけ怒られる

反抗的になり、益々話を聞かない

益々怒られる

こんな救いようもない悪循環を繰り返していた。

そのうち、金曜日になると「明日体操行きたくないんだよ!」「あの先生嫌いなんだよなー!」と怒り始めるようになり、どうしたものか…と困っていた。

逆の1人になる


ところが。
ある日体操へ行ってみると、次男は別のチームにされていた。

体操教室のチーム編成は振替の子等も含めて、当日始まる前に「今日は〇〇チームだよ」等と言われる。

個人経営の教室なので「進級チェック」みたいな階級制度もなく、明確なチーム編成が明かされていない。

次男が指定されたチームは、普通の年長児クラスと呼ぼう。
つまり、年長児ではあるけど特別なチームという感じではなかった(以後、普通チームと呼ぶ)

そこから1ヵ月以上の間、行く日によってキラリチームと普通チームを行ったり来たりしていた。

普通チームの子は、まだ体操歴が長くないのか技術面でそこまで「できる事」が多くない印象だった。


そして先週は、明らかに次男が「1人だけできること」が多かった。

跳び箱が飛べる、トランポリンで止まれる。
鉄棒で空中逆上がりができる。

コーチから「次はこれやってみて」と言われる内容が、次男だけハイレベルになり、お手本を披露する役回りを与えられたりした。

更にはチーム内に態度を注意される子が次男以外に数人いた。


すると次男は徐々に雰囲気が変わってきた。

体操も、今までのように「できるのにやらない」という事がなくなり力を出せるようになった。

何よりも待ち方、話の聞き方という態度が変わった。

周りのメンバーが変わった事で、逆の1人になった印象だった。

自覚が芽生える


次男がしっかり話を聞けた日、コーチに褒められた。
そして私も夫も何度も次男を称賛した。

「今日はしっかり話を聞けててよかった」と繰り返し言った。

すると次男も嬉しかった様で、数日たっても「この前の体操良かった?」と聞いてくるようになった。

そして「凄く良かった」翌週。

前週と同じように良い態度で臨む事ができた。

これは「自分はできる」という自信が自覚となった証だと思えた。


更にはこの日、体操の後はスイミングスクールで「進級チェック」が予定されていた。

スイミングが始まる前に、模範動画を何回もチェックしてクロールの腕の動きをイメトレしていた。

いつもは「プール嫌いなんだよな~」とブツブツ文句を言っているのに、この日は「進級チェック楽しみ♪」とニコニコしながらプールへ向かっていった。

結果は、見事合格。

上から様子を見ていると、コーチにバッチを入れてもらった瞬間に親の方を向いてニコニコしていた。

そして、プールから出てきて冒頭のようにコーチが褒めてくれた。


技術的な面では、きっとこの先も波は何度も来る。

得意な事だけを続けるのではなく、スイミングだってこの先は背泳ぎ、息継ぎ、平泳ぎ、バタフライ…と難易度が上がる。

次男に限らず長男だって、新しい事を始めると壁にぶつかって「行きたくない」とか「やりたくない」とか言い出す事もある。

だけど、壁にぶつかった時に「自分はできる」という自信があればできる。

そして少しでも上達する様にコーチの話を聞き逃さない集中力。
それが大事だという事を学んでくれたら良いと思う。


勿論、上手になる事を望まない事もあるかもしれない。

上達したいと全く思えず、1歩間違えれば苦行になってしまう危険性もある。

本人の興味がどこにあるのか…には注意しつつも

話を聞いていればできる!
できたら楽しい!

という好循環をすぐに思い出せるように、声かけにも気をつけていきたい。

年長児。
伸びしろがいっぱいだ。

<あとがき>
2日続けて夜にイベント?があり、ペースが乱れる週末です。
夏って、シンドイ(笑)

今日もありがとうございました。

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