リユースを阻む障壁は何なのか?
長男が小学校へ入学し、小学校で利用する物を購入する機会が増えた。
1年生の時は鍵盤ハーモニカ。
2年生になり、絵具セットを購入したばかり。
自分の記憶と照らし合わせてみても、この先も色々買うモノがある。
・リコーダー
・習字道具
・裁縫セット
そんな中、昨日のようこさんの記事。
確かに!!
小学校からで使用する鍵盤ハーモニカ。
恐らくずっと使い続けている人っていない。
家で使うと結構うるさく感じるし(笑)
ようこさんも書かれている通り、本体だけ貸し出し…とかでも良い気がする。
でもそんな学校聞いた事がない。
その障壁は何なのか?を考えてみた。
予想①衛生面&予算
鍵盤ハーモニカは口を付けるものなので、やっぱり衛生面は気になる。
ホースから唾が出てくるとか、アルアルだし(笑)
だけどさ。
ホースだけ購入する事もできるし。
本体をクリーニングする技術は確実にある。
だって、産婦人科では哺乳瓶+乳首は消毒して共有しているし、歯医者さんの器具だってそうだ。
問題は「誰がクリーニングするのか?」って話。
先生がやるのは論外。
業者に依頼するのが良いと思うけど、「予算がない」って話になるのか?
国家予算全体の中で教育に充てられるのは4.9%だし。
因みに、その点では今後GIGA端末も「壊れたけど修理するお金がない」みたいな話は頻出するのでは?
予想②教育的視点
「自分のモノ」を管理するという教育的な視点?
持って行くのを忘れない。
持ち帰るのを忘れない。
綺麗に使う。
そういう事かな?
沢山の所有物を管理する能力を養う…みたいな。
でも、それを言うなら「皆で使うモノを大切にする」という視点も大事だよね。
絵具、墨汁、裁縫道具の糸の様な消耗品は各自購入するとして。
パレットとか、絵具バケツとか、共有で良いと思う。
それで「次の人が気持ちよく使えるように綺麗に洗おう!」と呼びかける。
これで十分な気もする。
予想③経済が回る
学校から「〇〇を購入して下さい」というお知らせが来ると、必ず業者のチラシもセットで配布される。
小学校での一括購入を希望する人向けのチラシ。
日本に生まれた全ての子供が小学校へ進学して、全員が同じものを同じ様な時期に購入する。
それって経済的な効果はとてつもないのではないだろうか?
確かに少子化なので、昔に比べたら売り上げも相当減少しているだろう。
だけど、「学校で必ず使うモノ」である限り一定数の売り上げは見込める。
リユースなんてされたら、企業としては困るよって話ではなかろうか。
因みに、鍵盤ハーモニカを販売してる企業でひっそりリユースを推奨しているかも?とヤマハのHPを見てみたけど、特になかった💦
そしてピアノ製造工場見学…なんてちょっと面白そうなページを見つけて脱線してしまった(笑)
循環型社会を目指す取り組み
そんな中、安芸高田市の石丸市長がXでリユースの推進実証実験を始めたという動画を紹介していた。
どういう事かと言うと。
安芸高田市、三次市の市役所や学校で使わなくなった備品を
ヤクルト山陽のメルカリshopで販売する実験をスタートしたよって話。
実際にshopを覗いてみたら、小学校の机と椅子のセットが300セット販売されていた。
これ、純粋に素晴らしい取り組みじゃないですか?
動画の中でも紹介されていたけど、ゴミの最終処分場は限界値まで来てるらしい。
大量生産・大量消費を続けた結果、最終処分場の残余年数は首都圏では30年。
これは私達の子供が大人になる頃には、益々深刻な問題になってくる。
だから、この実証実験は
①環境に良し
②メルカリshop、ヤクルトに良し(知名度・利益)
③市町村に良し(売上)
④購入者に良し(新品より安く買える)
三方良しどころではない取り組み。
これから、少子化でどんどん廃校が増えていく。
文部科学省HP↓
令和3年度 公立小中学校等における 廃校施設及び余裕教室の活用状況について
廃校になった校舎をリノベーションして有効活用する事例は多いけど、備品にも目を向ける事が大切だよね。
因みに、鍵盤ハーモニカの再利用を調べてみたらこんな業者さんも発見した。
長野県飯田市にある明和工業さん。
本業は管工事等、リユースとは全く関係ない企業。
だけど年に2回「整備の日」を設けているらしい。
HPを覗いてみると鍵盤ハーモニカだけじゃなくて、テキストや玩具等沢山のモノを集めて整備してるそうだ。
鍵盤ハーモニカから随分話が飛んだけど(笑)
こういう企業を応援したいし、消費者として新品以外の選択肢を持つ事って大事だよね。
改めてそんな事を感じた。
今日も有難うございました。
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