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子連れ旅行で母が一番楽しかった時間。

長男の通う小学校で平日休みがあったので、お友達家族とキャンプ in 森の中のバンガローへ行ってきた。

テントは張らないものの、自前で用意したグリルでBBQをして、マシュマロ焼き、焚き火、花火…と盛りだくさん。

子供達は日中も目一杯遊んだので早く寝るのかと思いきや、焚火を囲む親たちの様子が気になる様で、就寝が22時を超えてしまった。


私も珍しく遅くまで起きてしまった。
疲れていたのですぐに眠れるかと思いきや、それがそうでもない。

ホテルと違ってマットレスに薄いシーツ、タオルケットのみという寝具。

中々寝付けず…。

更には夜中に次男とのタオルケットの取り合い(私の分を何故か引っ張ってくる)で目が覚めてしまった。

真っ暗なバンガローの中。
スマホも入り口付近のコンセントで充電をしているため手元にない。

つまり時間もわからない

ランタン付けたら起こしちゃうかな?
トイレに行ったらうるさいかな?
肌寒いなぁ…

と、普段と違う環境で落ち着かない真夜中だった。

眠れたのか、眠れないのか…
しばらくすると、鳥の鳴き声が聞こえてきた。

よくアニメやドラマでも、朝鳥が鳴く場面が出てくる。
家でも鳴き声が聞こえる事がある。

だけど、たくさんの自然にかこまれたバンガローの中ではより大きく鳴き声が聞こえてきた。


まさに「朝だよ」と起こしてくれているかの様な鳴き声だった。

そーっと外へ出てみると、すっかり外は明るくなっていた。

まだ青々とした紅葉に囲まれたバンガロー。
周辺のバンガロー周辺にも人の気配はなく、まだまだみんな眠っている様子。

時刻は丁度、いつもの起床時刻と同じ4時過ぎだった。

私はいつもの通り筋トレをして(笑)
しばらくテラスでボーッと鳴き声を聞いていた。

そうこうしているうちに5時を過ぎた。
でも、誰も起きてこない。
そして朝はやっぱり肌寒い。

急に暖かい飲み物が欲しくなってきた。

過去に宿泊したコテージや、グランピングは部屋にケトルがあった。
だけどここには何もない。


今回の旅ではカセットコンロを持ってきたけれど、お湯を沸かす為の鍋がない(笑)


ふと、施設の近くにコンビニがあった事を思い出した。

地図アプリで調べてみると「すぐ近く」だと思っていたけれど、徒歩では片道15分程だった。

遠いな…

往復で30分。
そうなると、戻ってきた頃には子供が起きてきたり慌ただしくなっているかもしれない。

一瞬躊躇したものの、憧れの「朝散歩」である。

精神科医の樺沢先生が猛プッシュしている朝散歩である←しつこい(笑)


私は「コンビニへホットコーヒーを買いに行く」ためだけに朝散歩へ出かけることにした。


最初はお散歩のお供に、イヤホンで安芸高田市の石丸市長の「都知事選出馬会見」の動画を聞きながら歩いていた。

人口減少、本当にそうだよな~。
今日滞在している施設だって、維持できなくなるかもしれないよな。
10年後には劇的な変化が起きているかもしれないな…と。

どっぷり現実的な事を考えていた。
だけど、せっかくなので「無」になってみようと思いイヤホンを外して外の音を楽しむ事にした。

宿泊している施設は木々が沢山あり「森の中」という感じだけど、実は周辺は普通の住宅街である。

施設内はシーンと静まり返っていたけれど、1歩外へ出てみると川沿いの道をランニングしている人、犬の散歩をする人等、ポツポツと人とすれ違っていて、町は活動を始めていた。

コンビニまでの片道15分のうち、殆どの時間は川沿いの道だった。
右は川、左は道路を挟んでズラーっと戸建て住宅が並んでいた。

家にはちょうど朝陽が当たってとても爽やかだった。
よく見ると、川沿いに建つ家が全て同じような造りだった。

どの家も、同じ向きに庭がある。
横から見ると「庭・家・車庫」という並び方をしていた。

家の造りや庭の様子を見ると、殆どの家が子育て世帯の様に見えた。

今回宿泊したのは、関東圏では有名な大きな公園内の施設。
徒歩圏内にこんな大きな公園がある。
縁側と庭があり、家のすぐ隣にマイカーが置ける。

恐らく私が今住む場所よりも少々田舎町なのかと思う。
だけど、「子育て応援されていないマンション」に住む私から見るととてもうらやましかった。

家を一つ一つ観察してみると、庭にブランコや滑り台があったり、鉄棒があったり…と、それぞれが「庭ライフ」を楽しんでいる様子だった。

「次のお庭には何があるんだろう?」
「この家はお子さんがまだ小さいのかな?」

私はどんどん「次の庭」に出会う事が楽しくなり、あっという間に目的地に到着した。


それでも時計を見ると、バンガローから約20分もかかっていた。
コンビニで念願のホットコーヒーを手にした時には、すっかり体も温まっていた(笑)

帰りは川の流れと戸建ての両方を見ながら帰った。

いつもなら自宅のケトルですぐにお湯も沸かせる。
会社の近くを見渡せば、徒歩5分圏内に10軒位コンビニがある。

その時はコーヒーを買っても有難いとも嬉しいとも感じない。

だけど今日は、往復で30分も歩いてやっと1杯のコーヒーが飲める。


これって、「魂の退社」に出てきた「モノがない事の方が贅沢」という感覚と似ているかもしれない。


大きな公園、自然、広い庭があり朝陽が眩しい自宅。
こんな場所で生活ができたら良いな。

鳥の鳴き声と川のせせらぎという最高のBGMを聞きながら、妄想を楽しんだ。


炎天下でのアスレチック付き添い。
BBQ、花火。
子供ファーストが基本スタイルの1泊2日。

実は、この「朝散歩」が最も興奮して楽しい時間だった事は家族には内緒にしておこう。

〈あとがき〉
この記事を書きながら、今回の宿泊先周辺の物件情報を調べてしまいました(笑)
どの家も広々としているのに、価格は自宅周辺より遥かにリーズナブル。
夫と「通勤がなければ」なんて話をよくしていますが結局「会社」というモンスターに日々の幸せが奪われているのかもしれません。
「田舎で暮らしたい」なんて年寄りっぽいなぁと思っていましたが、その境地に達してしまいました(笑)

今日もありがとうございました!

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