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一日中「かわいい」って言っていれば良かった。

「けんたくーん!」

名前を呼ばれた1歳の赤ちゃんが手をあげてみせた。

次男の保育園のお友達と遊んだ日の出来事。

お友達は1歳になったばかりの弟とママと一緒にやってきた。

1歳はとっても可愛い。

左右に揺れながら歩く、ヨチヨチ歩き。
唐突にタラーっと垂れてくるヨダレ。
歩くだけで嬉しそうな顔。

全てが可愛い。

思わず「一日中見ていられる」と、目がハートになってしまう。

お友達のママも「長男の時は早く働きたいと思っていたけど、今はもう可愛くて復帰したくない」と笑っていた。

そうなんだよ。
こんな可愛い事に、何故か当時は気が付いていなかった気がするのだ。


記憶がない


長男・次男が1歳位だった時の記憶がない。
写真を見れば当時の子供達が映っているし、「あぁこんな事もあったな」とは思うけど「可愛さを味わった記憶」がないのだ。

長男が1歳になった頃は、まだ「仕事優先」な24時間を送っていたので保育園にお迎えに行って帰宅すると18時頃だった。

早くお風呂に入れて。
早くご飯を食べさせて。
早く「いつでも眠れる」の体制に辿り着きたい。

何故そんなに急いでいたのか?と言えば、長男は眠くなると機嫌が悪くなり、泣き出して手がつけられなかった。

当時は完全なワンオペ育児だったので、とにかく急いでいた。

長男が1歳4ヵ月頃に次男を妊娠したので、ヨチヨチがトコトコになり走り始める頃には悪阻で物凄いシンドイ日々だった。

それでも、次男が生まれた時には「赤ちゃん」だと思っていた長男が「人」になっていた事に初めて気が付いた(笑)

「赤ちゃん」という時代は一瞬しかないんだ!と気が付いたものの、人になったはずの長男もまだまだ手がかかって、やっぱり次男の小さい頃の記憶もあまりない。

何かしなければ!が強すぎた

思い起こせば、長男を出産するまでワーカーホリックだった。

土日2日とも働かない週は殆どなかったし、平日も18時に仕事を終えて会社を出てものの「終わるの早くないか自分?」と思い直して再び出社した事もある(笑)


そこから突然の「終日パジャマ生活」だ。

長男を産んでから復帰するまでの5ヵ月。
私は「何かしなければ!!」と必死にもがいていた。


子供と何をして過ごせば良いのか分からず、「育脳」という本を読んでは何か取り入れられる事はないか?と探っていた。

産休・育休中に仕事に関係する資格を取ったりもした。

復帰までの期間が短かったので「今のうちに先の事までやっておかなければ!!」と必死だった。

何もしなければ良かった


でも、今振り返れば。
何もしなければ良かった。

ただただ、子供の視線の先を一緒に見て。
子供が何を見てるのか?
何に興味があるのか?を見ていれば良かった。

1つ1つのリアクションを「可愛い」って見とれていれば良かった。

もっと早くnoteを始めて、つぶやきでも良いから「育児日記」を書けばよかった。

「支援センターへ行こう!」って決めていた日に、子供がグズって行けなかったら「今日も行けなかったね~」って笑っていれば良かった。

近所の公園に通って、四季の変化を感じれば良かった。


あの頃を満喫できなかった事が、私の中でいつまでも糸を引いているのかもしれない。

今は相当「子供ファースト」な日々を過ごしているけれど、きっと足りないのだ。

これは私が働いていなかったとしても。
3歳まで一緒に過ごして、幼稚園に通わせて、水曜日は午前帰りだたとしても。

「あっという間だった、まだ足りない」って思うのかもしれない。


そう、この絵本のように。


だから今は、「可愛い」と思った瞬間に何度も口に出すようにしている。

もう年長になった次男も、小2になった長男も。
まだまだ可愛い瞬間は沢山ある。

手を繋いで、お喋りしながら外を歩いて。
可愛い瞬間は「可愛いね」って言いながら笑い合う。


それだけで、とっても満たされている。

<あとがき>
もうすぐ次男が保育園を卒園してしまう。
そうすると乳児さんに会う機会がグッと減ってしまう。
これは私にとってはとても寂しい。
副業禁止とか、色々な制約がなければ保育園で「保育補助」とか資格がなくてもできるアルバイトでもして、乳児の可愛さを満喫したい(笑)
バスで赤ちゃんに話しかけるお婆ちゃんの気持ちがよく分かる。
本当に、赤ちゃんって最高に可愛い。


同じテーマ?の話。

今日も有難うございました。






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なんでもやってみる母
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