公園は誰のもの?「子供が思いっきり遊ぶ権利」について考えてみた。
「ここの人達が、いつも邪魔してくるから嫌なんだよな〜」
昨日、保育園から帰る途中
次男(年中)が放った一言。
ここの人達として指していたのは、次男が通う保育園のは別の保育園(A保育園としよう)。
次男が通う保育園と、A保育園のちょうど真ん中位の場所に、周辺の中では比較的大きめな公園がある。
どうやらこの公園を舞台に、縄張り争いが繰り広げられている様子。
早い者勝ち
次男の発言を受けて思い出したのは、ちょうど1年前の事。
うちの保育園では「保育参加」と題したイベントがある。
保護者が半日、保育園の中で子供と一緒に過ごす日だ。
午前なら朝の会、室内遊び、公園遊び、着替え で終了。
午後なら昼寝空けのおやつ、室内遊び、日によって園庭遊び。
私は1年前、午前の保育参観に参加して長男が在籍していたクラスの活動に参加した。
その日は先生が「少し遠い公園(徒歩20分位)に行くから、早く支度してね!」と朝の会から繰り返し声をかけていた。
でも、約20名の子供達の支度はスムーズではない。
そして移動が始まっても、手を繋いでないとか、ふざけてるとか、揉めて泣き出すとか、度々「足を止める場面」がやってきた。
「今日は何でこんなにスムーズじゃないの?」と先生もびっくりした様子だった。
どうやら普段より、色々とトラブルが多かったようだ。
結局、保育園を出てから30分以上経過した頃に到着した「少し遠い公園」には、既に3組程、他の幼稚園・保育園の集団が遊んでいた。
少し遠くて、少し広いはずの公園だったが、これ以上入り込む余地がなさそう。
結局諦める事となり、そこからまた別の方向にある公園へ10分程歩いて向かった。
しかし次の公園でも同じ様に3組程の園児たちがいて遊べなかった。
限られた「午前の活動時間」がどんどん減ってきている。
結局また20分以上かけて保育園の方へ戻り、保育園から一番近い公園で遊ぶ事になった。
「少し遠い公園」で1時間以上遊べるはずが、「一番近い公園」で30分遊ぶ…へ変更になってしまった。
滅多に行かない「少し遠い公園」を楽しみにしていた子供達のテンションはダダ下がり。
先生は私に凄く気を遣ってくれて、道中も、参観後も、翌日も「いっぱい歩かせてしまって申し訳ございませんでした」と謝られた。
いや、こちらこそ。
先生達は、毎日どこの公園へ行くとか、園庭で遊ぶとか色々な計画を立ててくれている。
それなのに、先客がいればアッサリ計画が崩れる。
子供の支度が遅くて到着できなかったのに。
子供にブーブー文句を言われながら必死に次の公園を探す。
先生、大変すぎる( ;∀;)!!
公園の縄張り争いおそるべし。
勝ち目のない戦い
そして更に思い出したのは、他の保護者さんが参観した日の話。
保育園は住宅街の中にある為、近隣の公園では頻繁に「ゲートボール」が行われている。
ゲートボールとなれば、広場の大部分を使用される事になる。
子供達が追いかけっこをしたり走り回っている時、先生は「ゲートボールエリア」に近づくとかなり険しい表情で「そこは入っちゃダメ!」と止めに入っていたそうだ。
先生が過剰に気を遣っているだけなのか。
それとも、ゲートボールを楽しんでいる方から嫌な顔をされた事があるのか。
詳細はよく分らない。
でも、先ほどの「先客がいると使えない」というルールで考えたら、この戦いに勝ち目はない。
ゲートボールの準備って朝の8時前後から始められているから( ;∀;)!!
公園の縄張り争いおそるべし(2回目)。
周辺に大きな公園や行楽地がある強み
たまに平日に休んで出かけると、行先付近の保育園児達に出会う事がある。
ここは、私の地元から近い平塚市総合公園。
この写真だけでも伝わるかと思うが、とにかく遊具が大きい。
ローラー滑り台が2本もあるし、この写真意外にも沢山の遊具がある。
そして大きな広場、池、日本庭園等がある。
何よりも無料の動物園にふれあいコーナーまであるのだ。
この公園でも、近隣の保育園児に沢山遭遇した。
この公園を1周するだけでも時間がかかるので、毎日ここでも遊び方が色々ある。
何て恵まれた保育園児なんだろう。
公園とは別のパターンで驚いたのは、アンパンマンミュージアム。
平日に休みを取って訪れた時、1階の無料エリアに保育園児達が「お散歩」しに来ていた( ゚Д゚)
こんなアミューズメント施設にフラッとお散歩に来れるなんて!
そこで何ができるワケでもないけれど、子供からしたら相当羨ましいだろうな。
逆に、駅ビルに併設されている保育園の子供達は駅周辺に子供が楽しめそうな公園がない為、よく駅前をお散歩している。
正直、あんなゴミゴミした所をお散歩しても「気休めの日光浴」にしかならない気がする。
先生は色々工夫して下さっていると思うけど、毎日「徒歩」で活動する以上は近隣の施設に相当左右されるだろう。
こどもの権利
公園は、時間帯によって景色が全く異なる。
7時台に、登校前の小学生が自主練をしていたりする。
8時台は、お年寄りの休憩、ゲートボールの準備。
10時前後~お昼 保育園児
その後しばらく静かで、14時過ぎになると沢山の小学生が遊び始める。
昔ながらの保育園や、幼稚園は大きな園庭がある。
でも、ここ10年位に急ピッチで増やした保育園は園庭が小さいとか全くない様な園もある。
都市部に行けば行くほど、園庭は皆無だし公園だって小さい。
でも人が多く住む場所ほど、子供も沢山いる。
だから都内の公園はもっと熾烈な戦いがあるのではないかと思う。
実は子供の公園遊びの様子を見ていると、一概に「遊具がある公園が楽しい」とも言えない部分がある。
「この遊具面白そう!」と思って連れていっても、遊具で遊ぶのは10分位で、多くの時間は子供同士で走り回っていたり、砂をいじったり(砂場とかじゃない)、木を蹴って葉っぱが揺れる様子を楽しんだり。
つまりは「走り回れる場所」と「自然」が好きなんだと思う。
誰にも気を遣わずに思いっきり走れる。
大きな声を出せる。
生き物観察に没頭する。
都心に行く程、遊んでいる時すら周りに気を遣って窮屈な思いをする。
そう考えると、やっぱり子供を育てているうちは広々としたエリアに住むのが一番だよなと、今更ながら思う。
「子供の預け先」を量産するだけじゃなくて
「子供がのびのび遊べる場所」を、保育園の関係者だけじゃなくて、市区町村の職員とか、周りに住む人とか、皆で考えられたらいいのに。
縄張り争い?の話から、そんな事を思いました。
だって、広々した公園って本当に気持ちが良いから。
鬱鬱とした気持ちも、スカッと晴れますよね。
最後までお読みいただき有難うございました。
今日も素敵な一日になりますように☆彡