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いつもの道 これからの道

あけましておめでとうございます。
今日はもう4日。はやいもんです。今朝は髪を切りに美容室に来ていて、明香と息子が先に切ってもらってる。僕はハリィと車の中にいてスマホで書いてます。
多分最後まで書けずに途中からは帰ってから家で書くかな。

昨年末あたりからジョギングを始めて、元旦から3日間、5キロくらいを黙々と走ってた。走っては腹が減るから、お節を食べたり。森家の正月はどこにも出かけずに、ひたすらのんびりとダラダラ過ごす。その為にジャージを買ったりして。

初日の出は家から眺めた
皆んなでハリィと初散歩
お節が好きだ
ハリィには豆乳グルトケーキを作った

そんなこんなで和んでいると揺れを感じた。ニュースを見てびっくりした。今でもまだ落ち着いた状況ではないけれど、東日本大震災の時みたいに津波がこなくてホッとした。1日でもはやくライフライン等が復旧しますように。この先どこで大きな地震が起こるかは分からないけど、原発は本当に要らないと思う。バダサイ風に言うと、迷惑で不必要。

お雑煮も好きだ
美大に通うお客さんの作品に色をつける息子

息子は正月に思い入れが強く、
「徹夜して年を越そう!初日の出見よう!UNOやろう!トランプやろう!縄跳びやろう!お菓子食べて映画観よう!」
と意気込んでたけど、大晦日の23時40分頃に爆睡(惜しかった)。初日の出ももちろん爆睡(起こしたけど二度寝した)。
他の遊びは一通り出来た。それでもまだまだ遊び足りないらしい。夜にまたトランプするか。こうやって家でゆっくり過ごすのも久しぶりだ。昨年はノンストップで過ぎ去った気がする。ハリィとゆっくり過ごすのも初めてかもしれない。僕がリラックスしているからか、昨日は僕が夕食後にゴロゴロしていたら隣りに来てゴロンして、なんだかごく控えめに甘えてきた。散歩も皆んなで歩くと笑顔になって、しっぽもブンブン楽しそう。ハリィを迎えて9ヶ月。少しずつ家族としての認識が芽生えてきたかな。これは鏡だから僕たちも一緒ですね。
とにかく今後どういう風に、ハリィが成長していくのか。そして僕たちもお互いに成長していけるのが楽しみで仕方がない。

家でも堂々としてきた

息子のカットが終わったらしく車に戻って来た。
「お昼まで他にお客さんがいないので、ハリィもお店の中で待ってていいよ」って茂原市のPiece hair オーナーさんが言ってくれた。奥さんが美容室 Piece hairを経営していて、隣では旦那さんがPeace Dogトリミングを経営しているので、お二人とも愛犬家なのです。

緊張しつつもこの後はゴロンとしていたハリィ

車の中で待っていると寒かったので本当にありがとうございます。ハリィも最初は震えていたけど、慣れてきたら待合室でゴロンとしてた。何よりなんだか嬉しそうだった。犬はそういった人の優しさとか愛情にとても敏感なんだなって。
今は家に帰ってきて、2階で一人で寝てる。一人の時間、皆んなの時間、そういうメリハリとかバランスとか上手くやっていきたいな。

エルとチャイは日向ぼっこが大好き

エルとチャイも変わらず元気だ。エルは16歳。人間だと90歳くらいかな。階段を降りる時は少し頼りなげだけど、まだまだ食欲もあるし、トイレも問題ない。それでもちょっとした事が気になって仕方がない明香。僕と明香が浅草で拾われたエル(当時は赤ちゃん)を迎え入れたのが16年前。あの時にエルと暮らす選択をしていなかったら、今はないと感じる。誰よりも僕と明香を近くで見守ってくれている存在だ。サンを迎えた時もエルは寛容だった。
エルの誰に対してもブレない、一貫した自分の生き方は見習うべきことの一つだと思う。
チャイはハリィと遊びたくて仕方がないけど、まだハリィとしては猫との接し方や、急にジャンプしたりする動きに慣れない感じかな。それでも一つの布団でくっついて寝たりはするし、お互いに今のところ距離を測ってるのかな。
いつか二人が遊べる日がくるのが楽しみだ。
ハリィはたまにエルの後を追っかけたり。エルとは性格が似ているから合うのかな。チャイはお気に入りのおもちゃをハリィに齧られてボロボロになっても、怒らないしあまり細かいことは気にしないタイプ。ただ、ハリィだけおやつが多いから、ハリィにおやつをあげる時には、チャイにもあげるように気をつけてる。

昨日はランナーのお客さんと一緒に走った

昨日はお客さんと一緒に走った。ご夫婦ともにレースに出るくらい、走ることが大好きなのです。お店にお茶しにきてくれるたびに、走ることについてあれこれ聞いていて、その刺激もあって僕は走り始めた。
昨日は睦沢町に来てくれて、いつも僕が走るコースをキロ6分のジョグペースで5キロほど走った。いつもは一人だから、誰かと一緒に走るなんで高校生の頃の皇居マラソン以来だ。
途中、旦那さんが、
「睦沢町は走るのにいいところですね」と、何度か言ってくれた。
確かに走り始めて、役場裏の川沿いとか、田んぼ道とか、とにかく信号待ちがない。アップダウンも少ないし、空気はもちろん澄んでいて美味しい。
いつか森喫茶ランニングクラブなんて結成したりして。

さっきも散歩がてらジョグしてきた

そんなこんなでハリィの散歩の時間になった。昨日、僕がお客さんと走って以来、明香と息子も触発されて走り始めた。明香と息子が前を走ると、なぜかハリィも走り出す。気づけば車通りの少ない道を皆んでジョギングしてる。少し身体を動かすだけで気持ちがすっきりとする。さぁ次にいこうって気持ちも切り替わる。
今まではそれがサーフィンオンリーだったけど、ここにきてハイキングにジョギングと楽しみが増えた。足腰をしっかりと鍛えると、サーフィンに活かされるのは間違いない。冬に走り込んで、スキーをして、春先からのサーフィンが楽しみだ。

今年の抱負は、「楽しむ」こと。
シンプルだけど、楽しめないことはやらないことにする。
楽しみだなって人に会う。楽しそうだなって場所に行く。聴いていて楽しい音楽を聴く。常に基準は自分の物差しで決める。周りがどうこうは一切気にしない。
だって僕の人生だから。

森日記を読んでくれている方は、
「そういえばそうだな」ってなると思いますが、ここ最近の森日記は(というか僕の中でのテーマは)- 自立- の一言に尽きます。
とある未開の地の部族では、子供が大人になる年齢に達したら通過儀礼としての『儀式』が必ずある。それは例えば入墨を彫る事だったり、歯を抜く事だったり。そう言った儀式を経て『大人』になる。
でも現在の日本では中々難しい。どこからが『大人』になるかの境界線がとても曖昧だし、儀式も形だけの成人式しかない。
そもそも『大人』の定義って何なんだろう。親から離れて経済的に暮らせているからから大人なのか、そうではないと思う。子供を授かり親になったら大人なのか、いや違う。僕は昨年ずっとそれについて自問自答していた。
そんな時に出会ったのがこの本です。

大多喜図書館で借りた一冊

僕は以前から河合隼雄さんのファンであります。
きっかけは、『村上春樹 河合隼雄に会いに行く』 という対談本を読んでから。
村上主義者の方にはぜひ読んで頂きたい一冊。
こんなにも誰かに心を開いている村上春樹さんは珍しいんじゃないかな。

それはさておき、『大人になることのむずかしさ』を読んで僕はハッとした。
サブタイトルは -青年期の問題- 読み進めているうちに、例として書かれている様々なトラブルのパターンがどうも自分に当てはまるのです。
「そういうことだったのか、このままではだめだ」と、なんとなく漠然とした自分の中での霧がスーッと消えていく感覚になり、そして自分を律していこうと、河合隼雄さんと誓ったのです。それ以来なんとなく『大人、自立』と言ったキーワードに対して囚われなくなったというか、フェーズが変わった。
自立=自律かと。

これから先の人生、何をしていくか。方向性が少しずつ定まってきた。
今年はお店でやりたいイベントがあって、それぞれ、食であったり、身体を動かす事であったり、山に関連していたり、犬(保護犬)についてであったり。
そういった場所(空間)をつくっていくのはライフワークとしてやっていきたい。
もちろんその土台となるのは日々の喫茶営業があってこそで、パンを焼き、コーヒーをドリップして、ケーキを焼く。この作業は川のように常に流れている。
その流れの先に、さっきのイベントが通過地点としてあって、そこでまた水脈が広がる(それぞれ様々なお客さんとの交流が広まる)。
それとは別に、自分の感性をフルに活かして、ある作品をつくりたい。
それは明確な目的もあるしイメージもあるので、少なくとも今月からは動き出したい。いつ完成して皆さんにシェア出来るか分からないけれど、少しずつコツコツと積み重ねてカタチにしていきたい。

そういう風に仕事以外で、何かを作りたいという気持ちが芽生えたのも、河合隼雄さんのおかげかもしれない。もっと自分を研ぎ澄ませて、自分自身の声を大切に。
本当の自分とコミュニケーションをとるには、集中力と体力が必要になる。
ぼんやりと暮らしていてもその声はキャッチ出来ない。
その為にジョギングを始めたのかもしれない。

今はこれを読んでいて、背中をそっと押してくれる一冊

森喫茶は6日から営業します。明日は初仕込み。久々にプリンを焼こうかな。
今年も世界的に様々な事が起こりそうな気がします。そんな渦中で、精神的にキツくなったり、ほとほと疲れたり、なんだか弱ってるなって時にこそ、のんびりと一息つきにいらしてください。昔から、どの国にも喫茶店、カフェ、サロン、茶屋は在ります。人間には必要な時間と空間。
うちはファーストフードではなく、スローフードで。
大量生産ではなく、量より質で。
これからもやっていきます。

今年もよろしくお願いします。