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トランスフォーメーションにはカルチャーチェンジが最も重要だと思う理由

2021年も年の瀬ですね。11月からの2ヶ月間は、新型 コロナも少し収まりオフィスでチームメンバーと対面する機会も増えました。私も5月に富士通のマーケティングに転職してから今月末で8ヶ月、マーケティング変革のリーダーとして正式に着任してから3ヶ月になります。今回の記事では、いままでの進捗と感想を書き留めておくことにしました。

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驚いたことは?

いままで外資系IT企業のみを渡ってきた私が日本の大手IT企業に転職して驚いたことはいろいろありました。

まず、使われている言葉が結構違うことに驚きました。部門や役職の略称が独特であり、使われている一般名詞もカタカナ語でなくきちんと "日本語" になっています。外資系は結構カタカナ語が多いので、日本企業にお勤めであればこれはむしろ当たり前で外資系の言葉がわからないのかもしれませんが😊

もちろんIT企業なのでカタカナ語も結構使われているのですが、たとえば「ラウンドテーブル」=「車座」とか、タイムカードを押すことを「打刻」と言ったり、ワークフローを次の段階に進めることを「回送」と言ったりというのは、私にとっては新鮮でした。

その一方で、富士通のマーケティングは、外資系企業の日本支店にいた時よりもずっと英語を使うことにも驚きました。構成メンバーは約半分が外国人で海外からリモートで日本のメンバーと一緒に働いています。 本部会や統括部会も日英両方で運営されているため、ひとりで日英両方で話したり逐次通訳を行うこともあります。一日のミーティングの半分が英語になることも良くあります。

他にもいろいろ違う点、驚いた点はありますが、またの機会にでもご紹介します!

富士通におけるマーケティングの変革とは?

さて、本題のマーケティング変革ですが、まず富士通におけるマーケティング変革の経緯から述べなければなりません。

富士通は直近の20年くらいはシステムインテグレーター (SI企業) を主な生業としてビジネスを成長させてきました。そのため、営業が個社別にソリューションを販売することが多く、マーケティングがなくてもビジネスが成り立っていました。もちろんマーケティング部門は存在し、イベントやセミナー、Webページの作成等を実施していましたが、ビジネスのコアの部分に食い込んでいる状態ではありませんでした。

しかし、このやり方が今後大きく変わっていく予定であり、マーケティングもそれに合わせて大きく変革する必要がありました。この変革に必要なあらゆる仕組みの変更、オペレーションの実装をリードすることが私のミッションとなります。

変革に一番必要なものは?

富士通に入社してからいままで、いろいろな人に話を聞いたり、実際に施策をまわしてみたりして感じたことをメモしておきます。

実際に変革の現場に立ってみて、変革で一番変わらないといけないことは「人の行動、文化」であるということを痛感しました。変革の方法論は今の時代インターネット上に溢れていたり、コンサルに頼めば実際に手取り足取り指導してくれたりします。また、そのための支援ツールや、それらを使いこなすための人材やリーダー人材を外部から登用したりすることも、ある程度お金がある企業であれば「お金で解決」することができます。しかし、これらのことをお金で解決できたとしても、実際に動くのは組織のメンバーであり、その人たちの細かい行動パターンが変わらない限り、変革は実現しない、ということになります。

たとえば、営業を効率よく進めるためにはCRMやMarketing Automationというツールがあります。これらのシステムの導入は「お金で解決」できますが、導入したとしても営業やマーケッターが日々の活動をシステムにかならず入力するようにしたり、定期的に情報をクレンジングしたり、入力されたデータの集合からインサイトを導いて行動できるようにならない限り、これらのシステムを導入しても何の意味もありません。

人の行動を変えることは容易ではありません。特に、社会人経験が何十年もあるようなメンバーの行動を180度変えることはかなりの困難を極めるというか、ほぼ不可能に近いといってもいいかもしれません。180度は変わらないかもしれないけれども落としどころを見つけて、変革に一番必要な部分に特に気を配ってそこだけ変えてもらうという妥協も時には行いながら、少しずつ新しい行動や文化を浸透させていく、という地道な努力が必要です。

そのためには、綿密なコミュニケーション力が求められます。いまは働き方も大きく変わり、新型 コロナが収まったとしてもリモートワークは継続される予定です。そのような状況下でも組織内の縦横のコミュニケーションがうまく行われるような仕組みを建てつけていくことが求められることになります。

まだまだ悪戦苦闘している最中ですが、2022年はさらなる進捗がご報告できるよう引き続き努力します!

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