僕のイギリス留学体験談
今回は、僕のイギリス留学で経験した苦悩と、それを乗り越えどの様に成長していったかをお話しします。
始めに
僕は14歳から17歳まで、イングランドにある私立の学校に3年間通いました。日本でいう中学3年生から高校2年生の終わりまでで、イギリスでいうyear10からyear12(lower 6th grade)までです。
学校探しや入学手続きなどは、エージェントに頼むと多額な費用がかかります。留学というとお金持ちと連想されるかもしれませんが、僕の家庭は裕福ではなかったので、エージェントには少しも頼らず、ありがたいことに母親が全てやってくれました。
当初は一年間しか留学できるお金がなく、親が必死になって僕らのために長時間働いてくれてることを知っていました。なので無駄な買い物は一切せず、毎週末友達がピザをオーダーしている中、余った耳の部分などをかじるということもしていました。
一年目の苦労
いよいよ寮生活が始まる日。現地まで一緒に同行してくれたお母さんに、「じゃあね、あなたはこれから一人よ、頑張ってね」と言われて一人取り残された時は、不安で胸がいっぱいでした。
僕の双子の弟も同じ学校に入学しましたが、寮が別でした。生徒にも日本人は僕ら以外に3人の女子しかいなく、日本語を喋る機会はほとんどありませんでした。
中学2年生で英検2級を取得していた僕でしたが、やはりネイティブの英語は次元が違く、最初はものすごく苦労しました。
宿題をするにも、毎晩友達が遊んでいる中夜遅くまで辞書を片手に頑張っていました。わからない単語は全て調べて意味を書き出したりしていました。
苦労の末、3ヶ月くらい経つと友達の言ってることはほとんどわかるようになり、授業にもついていけるようになりました。
1年が経つと自分の言いたい事も表現できるようになり、言葉の壁は2年目にしてほとんど無くなりました。
友達
幸いなことに、周りのイギリス人の友達は、何もわからない僕にとても優しく接してくれました。先輩もものすごく可愛がってくれ、人種差別のような問題は少しもありませんでした。
寮生活だったので、学校が終わってからの時間も、友達と一緒にテレビみたりビリヤードやったりと毎日が楽しかったです。イギリス時代にできた友達は今でも宝物です。
中には僕の私物を盗んだり、借りたものを返さない人もいましたが、今ではそれも思い出の1つになっています。
学業
イギリスの学校はGCSEとAlevelという全国共通試験制度があり、僕は最初の2年(year 10~year12)にGCSEを受け、残りの高校最後の2年、Alevelを受けました。
ですが高校最後の1年はアメリカの高校/アカデミーにテニス留学でいったため、高校3年生はアメリカの高校の授業を受けながらAlevelの勉強をするという前代未聞のとても難関な事をせざるを得ませんでした。(詳しくは次回のブログで説明します。)
僕自身はGCSE、AS level (Alevelの1年目)とも、平均以上のかなりいい結果を出しました。
音楽
学校の授業の他に、日本で小さいころから習ってたピアノとバイオリンをイギリスの学校でも続けました。
グレード取得を目標に、練習にも励んでいました。他にも学校内で行われる発表会やコンサートでも演奏させていただきました。
スポーツ
一日の授業が終わると日本でいう「部活」のようにスポーツをやる時間があります。イギリスでは学期ごとにやるスポーツが変わります。最初の年は生徒全員強制でやらされる、ラグビーとフィールドホッケーをやりました。
2年目3年目になるとラグビーはやめホッケーの他にも陸上や水泳、サッカー、トランポリンなどもやりました。
テニスは最初の2年は全くやる機会がなく、3年目の春から夏にかけて学校のチームでやりました。このころ周りには僕よりもテニス歴の長いテニス経験者は何人もいましたがテニス歴がほとんどない僕らの方が上手でした。
ラグビーでも僕と弟は足が速くてアジリティもあったため皆からほめられ、1軍でプレーさせて頂くこともありました。
ホッケーも初めてやったのにも関わらずすぐに上達し、チーム中でも重要な存在になり活躍しました。
イギリス留学で得たもの
イギリス留学で得たものは測り知れません。この貴重な体験は僕の人生においてもっとも影響力があり、今の自分を作った3年間だったといっても過言ではありません。
イギリスの魅力的なアクセント、英語力、ずっと僕を支えてくれた友達、イギリスならではの礼儀や作法 、など全てが一生の宝物です。
精神的にも大人になり、今まで臆病でシャイだった僕が、もっと自分をさらけ出し、アピールできる人間になりました。
最後に
周りの友達でも14歳という若い年齢から留学をしている人はなかなかいません。
お金がない中、自分らの生活を犠牲にして働き、この貴重な経験をさせてくれた親には感謝してもしきれないほど心の底から有難く思っています。
いつか僕が自分の夢を叶え、本当の親孝行をしたいと思っています。
そのためにもこれからも毎日精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします。
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