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【企業インタビュー】主体的に社員を巻き込み、事業承継を推進

富山県南砺市にある木製バット製造会社、株式会社ロンウッド。南砺市福光は全国のバット生産の約4割を占める一大生産地です。プロ野球選手のバットの多くは福光で作られたものが使われており、市内にはバットミュージアムもあり野球好きにはたまらない町です。

-Skill Shift に掲載したきっかけは何ですか?

南砺市が実施していた「副業応援市民プロジェクト事業」がきっかけでした。
その時すでに事業を譲渡することを決めており、自分の想いをどう新社長や社員に引き継ぐかをまとめる必要がありました。しかし、「まとめた上で、誰かに伝える」ということを手伝ってくれる人や企業・団体を富山県で探すのは難しい。 一方で、コンサルティング会社にお願いするとなると価格が高い。 そんなときに、ちょうど南砺市がスキルシフトに掲載する企業を募集をしていたのです。

-当時の経営課題を教えてください

さきほどもお話したように、経営を別の企業へ譲渡することが決まっていました。 しかし社員にもまだその旨を話していなかったので、どう伝えるべきか、私の想いやこれまでのことをどう新社長や社員に引き継ぐべきかが課題でした。 M&Aを仲介してくれた会社は、引継ぎなどのアフターサポートはしてくれない、銀行や商工会議所、会計士さんは、私が「引き継ぐべき」と思うことをすべてはカバーはしていません。 そこで、都市部で働くコンサルティング経験のある斉田さんにサポートいただくことになったのです。

-どんな方から応募がありましたか?

証券会社勤務の方や自営業の方など、合計11名にご応募いただきました。 その中でも斉田さんを採用した一番のポイントは、応募時のコメント(志望動機や自己PR)です。コンサルティング会社での実績や大きな組織のプロジェクトに参画した経験なども書かれていました。 弊社のような小さな企業でも問題ないか心配だったのですが、「全然問題ないです」という頼もしい回答。さらに斉田さんの方から「マーケットはどうなっていますか」「営業はどのようにされているのですか」など、弊社に対して興味を持っていただけました。 ご本人も野球がお好きとのことだったので、相性がいいと感じ採用に至りました。

-副業者が来たことで、どんなイノベーションが起きましたか?

事業の譲渡を決めた際、実は何人か退職者も出るのではないかと心配していました。 しかし、退職者がゼロだっただけでなく、社員から様々な意見を引き出すことができました。
まず、斉田さんのほうから「社員とディスカッションをする場を持ちましょう」と提案していただいたんです。その結果、「ジョブローテーションをしてもいいのではないか」などの改善案が社内からも出てきました。社員からも「社内で話す場ができてよかった」という声もあり、こうした機会を設けていただいた斉田さんには本当に感謝しています。 現在は引継ぎも終了したので私は経営からは退き、新社長が会社を引っ張ってくれています。

-副業者に依頼した仕事内容やその成果について教えてください

事業譲渡にあたり私の想いや会社に関することをまとめ、新社長や社員にうまく引き継げるようにしたい」と依頼しました。そして斉田さんは私の期待をはるかに超えていましたね。 例えば資料の作成は、主体的に進めてやってくれましたし、東京にいらっしゃる間も、国立図書館などに行って調査をしてくださったようです。
社員とのディスカッション時のファシリテーションも非常にお上手で社員の意見を自然と引き出していただきました。この内容をたったの月5万円でご支援いただけたことも驚きです。

-まだSkill Shiftを使ったことのない企業に向けてメッセージをお願いします

斉田さんのようにスキルが高く、手掛ける分野も幅広い人材は、富山県内やお隣の石川県で探したとしてもなかなか見つからないと思います。もしくは今回のことをコンサルティング会社にお願いしたら相当高い価格でしょう。スキルシフトではそうした人材の方々に安価な報酬で協力をしてもらうことができます。 応募もたくさん来ますが、相性のいい方を選ぶためには自己PRや応募動機などをチェックすることがポイントです。


▼株式会社ロンウッドの副業者・斉田さんのインタビューはこちら



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