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日々のエッセイ

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2019年から湖畔暮らし。自然、ヤギ、トリ、仕事、考え事の日々。
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2021年4月の記事一覧

家族との喜怒哀楽

家族との喜怒哀楽

家族というのは、別居している場合を除いて、一緒に過ごす時間が言うまでもなく多い。親子、夫婦、ペットなど、家族にはいろいろな繋がりがある。

共有する時間が長ければ長いほど、家族との「仲の良さ」みたいなものも、その都度異なるように感じる。家族間良好関係度数(勝手に命名)における波の強弱、アップダウン。

最近めちゃくちゃ関係性がいい感じだなあ、と思うこともあれば、最近なんとなーくテンション下がり気味

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空気のように静かに生きる

空気のように静かに生きる

誰でも「昔の自分に比べて大人になった」と思う瞬間はあるだろう。

背が伸びたり、歯が生え変わったり、身体的に変化することはもちろんだけど、一定程度の年齢に達すると成長は緩やかになり、むしろ衰えを感じることさえある。

一方で、精神的には死ぬまで変化があって、成長し続けることができるのではないかと思う。成長という言葉が相応しいのか分からない。どちらかと言うと一番しっくりくるのは「大人になる」という感

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見落とされた嗜好

見落とされた嗜好

好きなもの(物でも、人でも、思想でも)について語るとき、一番好きなものって意外と盲点で、自分では見えていないのではないか、と思う。

なぜなら一番好きなものとは、好きとは感じさせないくらいに当たり前にあったり、体に馴染んでいたり、すでに無くてはならない存在に昇華していることがあるから。

好きも嫌いも何もないままに、当然のように無意識で選択をしている。だから明確に好きとは気が付かない。何かのきっか

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筍とリズム

筍とリズム

例えば毎日電車に乗る時間があるとして、インフルエンザにかかれば当然電車には乗れなくなる。他の乗客に菌をうつしてしまうかもしれないし、その前に体中が痛くて動くことすら出来ないと思う。

病床に伏している時は、せいぜい家の天井を見つめるだけで、その他にはまともに作業ができない。その後、体調が回復すると、再びこれまで通り電車に乗ることが出来るようになる。

その時だ。

いつも乗っていたはずの電車がとて

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車窓からの田んぼ

車窓からの田んぼ

何となく安心する景色、何となく安心する場所、そんなものを無意識に求めて生きている気がする。安心とは何だろう。懐かしくて、優しい気持ちになる、そんな感情だろうか。

自分にとってのそれは、田んぼである。

特に「車窓から見る田んぼ」は、心にとても大きな安心感を与えてくれる。凝り固まっていた考え方、表情、すべてを解放してくれるような、まるで解毒剤。

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母の実家は山深い長野県にあった。お正月、

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