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国際バカロレアの教育資格✖️教員のキャリアプランニング

こんばんは、スケボー先生です。

以前自己紹介にも書いた通り、現在部分休業を取りながら大学院に通って国際バカロレアの教育資格を取得中です。

今回は、私がなぜ国際バカロレアの教員資格を取得しているのか、またそこから考える教員のキャリアプランについてお話ししていこうと思います。




国際バカロレア(以下、IB=International Baccalaureateと表記)については、他の色んなクリエイターさんが分かりやすい記事を書いているので参照してください。

佐藤さん、勝手ながら引用(シェア)させてもらいました。


1.IBの教員資格を取得する理由

まず結論から言うと、IBの教員資格取得は、私にとって一石二鳥どころか三鳥ぐらいになる、と思ったからです。具体的なメリットとしては

①世界規模で展開されているIBの探究学習やカリキュラムマネジメント、そして評価方法などを学ぶことができる。また教育者としての専門性を高めることができる。

②まだ日本ではIBの教員資格を保有している教員自体が多くなく、IBの教員資格×これまでの経験で教育者としての希少価値を高められるから。

③IBの教員資格を取得することにより、教育者として働けるフィールドが日本から世界へ広げられるから

という3点です。
IBの学習内容やカリキュラムデザインがどのようなものなのかは他のクリエイターさんも記事にまとめているので、ここではあえて詳しく書きません。

今回は、上述した3つの理由と絡めて、「教員のキャリアプランニング」について詳しく書きたいと思います。


2.教員のキャリアプランニングその1〜教育者の専門性

皆さんは、教員とは何のプロフェッショナルだとお考えですか?
公立の中学校であれば教科指導、生徒指導・支援、部活動、委員会活動、地域とのネットワークの構築、その他校務分掌(学校行事の企画、カリキュラムマネジメントなど)と、業務内容は多岐に渡ります。

私は、この中から自分の高めたい専門性として【教科指導】、【カリキュラムマネジメント】を選びました(校務分掌としては生徒指導主任ですが…)。

その点で、IBは教科指導、カリキュラムマネジメントともに更に専門性を高めることができます。
実際、現在も大学院で日々学んでいますが、公立学校で10年間勤めるだけでは気づけなかったこと、学べなかったことが多くあり、教員としての専門性を高められていると感じています。
(※大学院で学んでためになった内容は、また別の記事で書きます)


3.教員のキャリアプランニングその2〜教育者としての希少価値

元Twitter(X)やnote内でも、様々な肩書きを持つ教員・教育者がたくさんいらっしゃいます。また肩書きがなくても(有名でなくても)、名もなき教育実践家や研究者もいらっしゃるでしょう。

そうした中で、IBの教員資格を保有している教員は決して珍しいわけでもありませんが、日本国内でいうと多いわけでもありません。
また、そもそも教員に希少価値が必要なのかという意見もあるとは思います。しかし、教員・教育者というキャリアを築く中では「他の大多数の教員がやっていないことをやる」ことも、今後の長い人生で重要な視点なのではないか、と考えています。

そういったキャリアプランの視点から、IBの資格そのものや「IBの教員資格を自ら大学院へ取りに行った」という経験が、「私はこういう教員なんだこ、こういう道を歩んできたんだ」ということの証明にもなります。

教育が児童生徒や学生をはじめとした「他者」のための営みであることは間違いありません。ただ、そこに「教育者である自分」という軸無くして教育を語ることはできないので、自分のキャリア形成は大切にしていきたいです。


4.教員のキャリアプランニングその3〜教育者のグローバル化

公立の教員は公務員であり、「国民形成」という役割を担っています。しかし社会全体もグローバル化をし、日本社会でも「グローバル人材」が求められる中で、教員や教育者がグローバル化せずにグローバル人材を育てることはできるのでしょうか?

またVUCAと言われる時代、教員も国内だけでなく国外に目を向けることは必要ですし、今後の日本のことを考えると「海外でも働ける」という選択肢を持つことは非常に重要だと思います。
ですので、このIBの教員資格取得というのは、私自身、そして私が養う家族にとっても、ある意味リスクヘッジ的な要素があります。

また教員になる前から、世界を飛び回るグローバルな教育者の姿を見ていました。
アメリカの大学を卒業した後に編入した日本の大学では、私は卒業論文のテーマとして居場所論を選びました。
教育的な居場所の研究のために、ドイツのヘルマン・リーツ学校ビーバーシュタイン校(田園教育舎)へ直接アポを取り、見学に行ってきました。

記事の表紙の写真〜ヘルマン・リーツ学校ビーバーシュタイン校の数学の授業の様子

そこで出会った数学の先生(写真右側)は、こんなことを伝えてくれました。

「これからこの学校も長期休みに入るけど、ここの学校の先生たちは世界中を旅行しながら、教育者として様々なことを学んでくるわ。私の同僚は、これから日本の大学で講演会をする人もいる。今後、あなたも教育者になるのなら、世界を飛び回って学び続けなさい。」

10年以上前にドイツの片田舎の教育者が言ってくれたの言葉は、今も私の心に残ってます。

実際にまだ世界中を飛び回る教育者には程遠いですが、まずはその第一歩としてIBの教員資格を取得しているところです。


以上がIBの教員資格を取得している理由と、教員のキャリアプランニングについてでした。

キャリアプランという意味では他にも教育に関わる仕事はたくさんあるので、視野を広くして考えています。

ただ同時に、学校というシステムが持つ可能性に魅力を感じているのも事実です。

長文になってしまいましたが、何か共感する点、新たな発見などがあれば幸いです。

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