「ポリフェノール」はなぜアンチエイジングに有効なのか?【お金をかけずに健康長寿10】
お金をかけずに健康長寿を実現するための記事を、「ストレス」に注目しながら書いています。
前回は健康長寿のための食事術について述べましたが、
食事によるアンチエイジングで注目なのは、野菜や果物に含まれている「ポリフェノール」の存在です。
ポリフェノールとは、植物が光合成でつくる糖分の一部が変化したもののことで、植物の光合成に伴って生成される植物の苦みや渋み、色素の成分となる化合物を指します。
そのためポリフェノールは植物の葉や茎、実などに多く含まれています。
ちなみに自然界にはポリフェノールがおよそ5000種類にも及んでいるとも言われています。
複数の水酸基(OH基)が結合したベンゼン環をもっているのが特徴で、このOH基は活性酸素やフリーラジカルといった有害物質を捕らえ、安定した無害な物質に変える作用があります。
このために、ポリフェノールは強力な抗酸化作用があると言われているのです。
そして、ポリフェノールがアンチエイジングのために良いとされるのは、一般的には、この抗酸化作用によるものだとされています。
薬学博士の斉藤和季氏は、『植物はなぜ薬を作るのか』のなかで、ポリフェノールの抗酸化作用について以下を挙げています。
「活性酸素は病原菌や有毒物質を除去するために、体内でつくられている」
「多すぎる活性酸素は自分の体内の有用物質も攻撃して、様々な疾患や老化の原因になる」
「ポリフェノールが代わりに酸化されることで、活性酸素の毒性から身体を守る」
しかしもうひとつ、ポリフェノールの働きは、先述した、「毒が毒にならない程度の量で刺激効果を現わす」ホルミシスの観点からも注目に値します。
このことに関して、サイエンスライターの鈴木祐氏は、「ポリフェノールが若返りに効く」のは、
といったメカニズムによるとしています。
なお、(抗酸化用や抗炎症作用なども含め)アンチエイジングに有効なポリフェノールとしては、赤ワインに多く含まれている「レスベラトロール」が有名ですが、他にも、
・玉ねぎの皮に含まれているケルセチン
・チョコレートやココアに含まれているカカオポリフェノ―ル
・コーヒーに含まれているクロロゲン酸
などをはじめとして、様々なポリフェノールが注目されています。
以上ここまで、ポリフェノールのアンチエイジング効果について述べてきました。
野菜や果物に多く含まれているポリフェノールの、抗酸化作用だけではない〝アンチエイジング効果〟に注目しつつ、普段の食事に野菜や果物をプラスしてみてはいかがでしょうか?
次回へと続きます(^^♪
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