- 運営しているクリエイター
記事一覧
都会に隠棲する賢者の物語。〜映画「パーフェクト・デイズ」
本年初の劇場鑑賞は平日夜の回のシネコン。客席には自分一人しかいなかった。おかげで上映中誰にも遠慮せずにスマホのライトつけておおっぴらにメモをとれましたw
役所広司演じる公衆トイレ清掃員。初老で東京下町のアパートに独り暮らし。さぞわびしい暮らしかと思ったら、動作のひとつひとつがきびきびとしてて朝から仕事に燃えてる感いっぱい。
なにげない日常をたんたんと描く系の作品と聞いていたので、退屈なや
濱口作品に見るディープな人のつながり〜『偶然と想像』
千葉県柏にあるキネマ旬報シアターというミニシアターへ、濱口竜介監督の「偶然と想像」を観に行く。
何日か前の晩、やはり濱口監督の「PASSION」を観て、これは行かなけりゃと思ったのだ。
キネ旬シアターでは現在濱口竜介監督作品を特集上映していて「偶然と想像」以外にも村上春樹の短編の映画化「ドライブ・マイ・カー」や演技未経験の人たちをキャストに起用した「ハッピーアワー」などがかかっている。
濱口
シン・エヴァ取り急ぎの感想(ネタばれほとんどなし)。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50789275/picture_pc_5e7ca761e1893cae6bc0aa0a1209e27e.jpg) 遅ればせながら「シン・エヴァンゲリオン劇場版」をやっと観てきました。 僕はいわゆるエヴァオタクでも何でもなく、本作品の公開が発表されるまでエヴァ・シリーズはまった
もっとみる「ホテルローヤル」は「グランドホテル」だった。
北海道のラブホテルを継いだ娘を描く直木賞受賞作の映画化です。いつものように多少ネタばらしてます。
原作を書いた桜木紫乃氏もじっさいに家業のラブホテルを手伝っていた経歴があるそうです。
そしてなんとこの映画はその実家のホテルを舞台に撮られているとのこと。映画の中にひんぱんに登場する「ホテルローヤル」という看板のついたやぐらも実際のものだったのでしょうか。
ただ、撮影上の制約のせいかもし
『Fukushima 50』は原発事故をどう描いたのか
テーマ▶映画
自粛ムードで家にこもりがちの日々ですが、月に1度の映画サービスデーだったので久しぶりに劇場へ足を運びました。
選んだ作品は『Fukushima 50』です。
震災直後の原発事故を描く大作ということで関心はあったのですが、公開直後からネット上では否定的な評価が目立ち(もちろん絶賛する声もありましたが)、つい尻込みしていたのです。
いくらなんでもあの災害を真剣に描いた作品
【ネタばれ・観てから読んでね】映画『パラサイト』感想。
テーマ▶映画
拙文を読んでいただきたいのはやまやまですが映画未見の方は読まないように。ポン・ジュノ監督『パラサイト』、取り急ぎの感想です。あまり深く考えないで書いてます。
序盤、一家が素性を隠し次々と金持ちの一家に入り込んでいくくだりは会話が中心で、しかもなんとなく先の展開が読めるので若干もたつく印象を受けました。大学生の友人から家庭教師の仕事を紹介されるくだりとか金持ちの娘との色恋沙汰とか。
『つけびの村』読んだ。
▶テーマ:読書
2013年に山口県の限界集落で起きた連続殺人放火事件。フリーライターの筆者が現場を歩いたドキュメントが『つけびの村』(高橋ユキ著・晶文社刊)です。
実際に起きた事件を取材したノンフィクションは枚挙にいとまがありません。なかでもとくに僕が『つけびの村』に引かれたのは、この事件の犯人に自分と同じ匂いを感じたからかもしれません。自分も彼のように周囲から孤立し疎外されつつあるのではない
『カメラを止めるな!』について書くのを止めるな! -sio.note-
テーマ▶映画
『カメラを止めるな!』の感想です。当然ネタばらしまくりです。
やっとこの映画について語ることができて嬉しいかぎりです。#カメラを止めるな!以外から来た方は閲覧ご注意ください。
『カメラを止めるな!』――まずタイトルが秀逸ですね。内容をそのものズバリ、シンプルに一言で言い表わしてます。
何があっても撮り続けるぞ! みたいな映画人魂も伝わってきますし、主人公たちがカメラを止
夏に観たい映画『1999年の夏休み』-sio_note-
テーマ▶映画
noteさんの今月のハッシュタグ企画「夏に観たい映画」ということで、
取り急ぎ思い浮かんだのがこの作品。タイトルもそのものずばり『1999年の夏休み』です。
(いつものようにamazonさんの画像を無断使用させていただきました。よろしければアクセスしてポチってあげてください)→https://www.amazon.co.jp/1999%E5%B9%B4%E3%81%AE%