しののめたすく

グロース上場会社の経理法務を経て、公開引受部に転職した者です。

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マガジン

  • 夜間時事

    日本経済新聞電子版,朝夕刊で気になった記事を3記事ほど紹介します。また、東雲が自宅で蔵書している書籍や雑誌を備忘録がてら紹介します。時々、気になる企業の決算短信や説明資料,IRまわりの情報も紹介します。気まぐれですので、定刻性はないです。

  • 小説「一季」全七章、再編集版一章

    学生時代のメモが見つかり、スマホのメモを整理する一貫という名目でnoteに移動する。基本的には美術館や博物館,塾講師の際の説明的文章にあった言葉を乱列させている。きわめて小説的文章でしたので、小説という名目を与えようと思います。駄文ではありますが、1つの季節毎に文章をしたため増した。

最近の記事

夜間時事2021年3月18日

今日もまた日本経済新聞の注目記事3つと蔵書から1冊書籍を紹介する。昨夜はキャンプに連れ出してくれる先輩と同期と久々に会ったために休んだ。 ■推薦図書エラ・バーサド(2017)『文学効能事典 あなたの悩みに効く小説 』フィルムアート社 Push Point 1.この本は自身の悩みや病に効く古今東西の名作文学作品を紹介してくれる。いわば読書入り口の書。 2.自己評価が低いとき、ストレスがあるとき、つま先をぶつけたとき、と真面目なものからちょっとしたものまで。 3.新たな本に独

    • 夜間時事2021年3月16日

      今日もまた日本経済新聞の注目記事3つと蔵書から1冊書籍を紹介する。週明け月曜は休暇のために休んだ。 ■推薦図書読書猿(2020)『独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』ダイヤモンド Push Point 1.これぞ大全(ある物事・事象に関する内容を漏れなく集成・編集した書物)。鈍器とも形容できる。 2.いい気に読むのもよし、辞書のように必要に応じて目次を見ながら細々と読むのもよし。 3.単に勉学における技法のみならず、生活、内省や読書の技法ま

      • 夜間時事2021年3月12日

        今日もまた日本経済新聞の注目記事3つと蔵書から1冊書籍を紹介する。今週もやっとこさ金曜日。週明け月曜は休むやもしれない。 ■推薦図書上阪徹(2018)『マイクロソフト 再始動する最強企業』ダイヤモンド社 Push Point 1.Microsoftとは何者なのか?ソフトウェア、クラウドサービスの会社なのか?それとも研究集団なのか? 2.働き方改革、生産性向上の2つを極めて論理だてて実現していけるのは、同社が明瞭なゴールを置いているからではないか? 3.ビジネスモデルをはじ

        • 夜間時事2021年3月11日

          今日もまた蔵書の1冊を紹介し、日本経済新聞で気になった記事を3つ取り上げる。昨夜は会議のため勝手に休んだ。 ■推薦図書西田宗千佳(2015)『ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える』講談社現代新書 Push Point 1.動画配信された作品を「イッキ見」する新潮流は、TV局のビジネスモデルや消費者の生活をいかに変えるかわかる。 2.ネットフリックス対抗馬:日本テレビ傘下"hulu"/通信大手NTT×エイベックス"dtv"/レンタル大手”TSUTAYA”は勝

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        • 夜間時事
          24本
        • 小説「一季」全七章、再編集版一章
          8本

        記事

          夜間時事2021年3月9日

          苦闘の月次決算を終え復活。日本経済新聞で注目した記事3つと蔵書から1冊書籍を紹介する。 ■推薦図書Sven Karlsson他(2020)『Spotify 新しいコンテンツ王国の誕生』ダイヤモンド社 Push Point 1.Skype発祥の国「スウェーデン」で生まれ、今や世界1億5500万人が課金をしているSpotifyの生存と拡大の流れがわかる。 2.Spotifyはいかにしてイノベーションを起こしたのか?低遅延・利便性向上のためのP2P技術,多額の資金,大切なパー

          夜間時事2021年3月9日

          上代から中世の文学を大雑把にまとめる

           画像は、京都国立博物館のホームページから頂戴いたしました。これは、源氏物語絵巻という巻物です。私の母校にもレプリカがあり、なじみ深いものです。  さて、今回は日本上代,中古,中世における日本文学の歴史について大雑把にまとめてみました。表記ゆれ,誤字脱字はありますがご容赦を。  「文学」というこの言葉には様々な背景が秘められている。特に、日本文学史にはその背景が多く詰まっている。文学をはじめとした様々な物事の全てには、何らかの原因や要因が存在し、全てが一種のつながった時間

          上代から中世の文学を大雑把にまとめる

          夜間時事2021年3月1日

          今年度も残り1か月。社会経済も変化しているため、今夜も夜間時事をまとめる。また、蔵書から1冊紹介する。 ■日本経済新聞”楽天証券の窪田真之氏は「ネットで誰もが商品相場を調べられる時代。全国規模で仕入れを積み上げ、オンラインで販売できる仕組み作りが重要になっている」と指摘する。”1人当たりの収益力向上,省人化,取扱商品の拡大など改革は依然必要と思われる。一方、ブックオフの良さというものがこの改革で失われないかも気になる。店舗毎になぜか値段が異なったり、力を入れているジャンルに

          夜間時事2021年3月1日

          電通発表「2020年 日本の広告費」を簡単にレビューする

           2021年2月25日、株式会社電通が国内の総広告費・媒体別/業種別広告費を推定した「2020年 日本の広告費」を発表。この発表は年に1度行われており、広告代理店を筆頭に広告業全体が注目している。上場する広告会社やマーケティング企業などはこのデータをもとに市場環境の説明する場合もある。本レビューをするのは、マーケティング事業を営む支援会社の経理畑にいる私、東雲資です。 1.要点 電通が自社サイトで発表した概略を確認する。2020年がどのような年であったか、この概略からもうか

          電通発表「2020年 日本の広告費」を簡単にレビューする

          夜間時事2021年2月25日

          今日一日のニュースを日本経済新聞電子版を通して振り返る。また自分の蔵書リストから1冊書籍を紹介しようと思う。 ■推薦図書田中 義晧(2007)『世界の小国 ミニ国家の生き残り戦略』講談社 Push Point ①10年以上前の本のため内容の古さはありますが、栄枯盛衰を繰り返す大国と渡り歩く小国の小国なりの戦略がわかります。 ②圧倒的に弱い立場の国家が多いこの世界。そんな中、弱い立場にならぬよう戦略を練るしたたかな国家がある。そうした国から学べる知恵はあるような気がします。

          夜間時事2021年2月25日

          夜間時事2021年2月24日

          ■日本経済新聞SHEは、ANRIをリードインベスターとして、株式会社博報堂DYベンチャーズ、KDDI Open Innovation Fundから総額4億円の第三者割当増資及び金融機関からのデットファイナンス4千万を合わせ、総額4.4億円の資金調達を実施し、受講者と講師のマッチング自動化や商材のパーソナライズ化等、あらゆるコミュニティ体験の最適化などへの投資に充てる。注目は、ライフコーチングカンパニーへの進化を実現できるか否か、つまりコミュニティ運営の成否にある。個人的には、

          夜間時事2021年2月24日

          『沈黙のフライバイ』と自由七科

          「もしかして地球人って、銀河有数のおしゃべりなのかなあ」 (野尻抱介(2007)『沈黙のフライバイ』早川書房,49項9行)  異星人のものとおぼしき人工衛星に地球の百科事典を送った天文学者等に登場人物の1人である「弥生」が言った文辞である。この文辞を気に入るに至るまでの時間は短かった。職業学業や他者の存在によって忙殺された日常と宇宙や銀河という現代人には想起しえない非日常の境界を突拍子もなく打ち砕いたこの文辞に一種恋心に近しい印象を胸懐に抱いたのは私だけではなかったはずであ

          『沈黙のフライバイ』と自由七科

          夜間時事2021年2月23日

          ■推薦図書新刊購入 編集長小野直紀(2021年)『広告 特集:流通』博報堂 Push point 1.全体テーマである「いいものをつくるとは、何か?」を思索する中、流通というテーマ,消費者との接点が見えにくい分野にスポットライトが当たっている。 2.トピックス57『輸送進化論』、60『アマゾンがなくなる日』、77『「ことば」と流通』の3つは個人的には考えさせられる内容だった。 3.パッケージが斬新。これまでもいくつかの取り組みで広告賞などを受賞している雑誌広告ゆえにできた取

          夜間時事2021年2月23日

          夜間時事2021年2月22日

          今日の気になる日本経済新聞の記事と蔵書から1冊書籍を紹介をする。 ■日本経済新聞気になるのは、昨年末に米証券取引所ナスダックが上場企業(同市場)の取締役のうち、少なくとも2人は多様性に配慮した人員にすることを求めると発表していることだ。この動きは、多様性のある取締役会をもつ企業ほど、財務成績や企業統治に優れているとする20件以上の学術研究を反映したものとのこと。ここで注目したいのは企業における多様性とはいったいなんたるか?という点だ。考えるに、異なるバックグラウンドを持つ従

          夜間時事2021年2月22日

          夜間時事2021年2月19日

          備忘録として、蔵書1冊を記録し、日本経済新聞の気になる記事をコメントまたは引用と共に3つあげる。 ■推薦図書アニンディヤ・ゴーシュ(2018)『Tapスマホで買ってしまう9つの理由』日経BP Push Point ①消費者は自身のデータを積極的に開放するか,それとも閉鎖するか。広告,レコメンドに対してどう消費者は反応するか? ②インターネットは,スマートフォンは,アプリケーションは,広告は敵か味方か。この問いに対してThinkers50選出のNY大教授はどう答えを導き出し

          夜間時事2021年2月19日

          「一季(再編集)」ⅷ.経由駅

           あれは真に雲々なのだろうか。私には山脈に見える。太陽を後方に従え自らの存在を主張するあの脈々の陰影に姿を重ねた。冬将軍の到来をつげる澄み切った寒さの中、くっきりと姿を表した虚飾の山脈は太陽が昇るにつれてその様相を変えていく。それはそれゆえに一度たりとも同じものにはならない。  混迷と不確実性にあふれる現代社会の時流のごとく灰色の雲は偏西風に吹かれどこかへ流れる。誰もがそのことを気に留めない。いっときの事象として見過ごし、記憶にとどめようとしない。  ふと顔をあげると脈々はな

          「一季(再編集)」ⅷ.経由駅

          「一季」ⅶ.歳末に走る去る

           不平等と不条理の絶妙かつ曖昧な均衡によって日本人独特の集団心理は突き動かされ人々は迎合したがる。これに対して反逆的,反抗的,対抗的,非従順的行動を取るものならある種の組織,集団,コミュニティによって構築された何か、アダム・スミスの言葉を借りれば見えざる手によって排除ないしは排斥,排他されるのである。そう考えると、日本人という物質,物体,人物,動物,逸物は非常に奇なる存在だ。なぜ奇かはここでは説明しない。  そんな日本人は十二月を師走と呼んだそうだ。法師が走ることから由来し

          「一季」ⅶ.歳末に走る去る