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夜間時事2021年3月9日

苦闘の月次決算を終え復活。日本経済新聞で注目した記事3つと蔵書から1冊書籍を紹介する。

■推薦図書

Sven Karlsson他(2020)『Spotify 新しいコンテンツ王国の誕生』ダイヤモンド社

Push Point
1.Skype発祥の国「スウェーデン」で生まれ、今や世界1億5500万人が課金をしているSpotifyの生存と拡大の流れがわかる。

2.Spotifyはいかにしてイノベーションを起こしたのか?低遅延・利便性向上のためのP2P技術,多額の資金,大切なパートナー,明確な目標。どれも欠かせない要素のようだ。

3.成功した要因の1つに欧州市場→海外市場へと段階的に展開したこと、つまり欧州市場での成功を海外市場への契機としたことが挙げられている。この意味をどうとらえるか?

■日本経済新聞

サイバーエージェント子会社のCyberArrowは、タレントやアーティストがライブ配信を通じてファンと交流できる仕組みの提供。配信機材などを用意せずに、スマートフォンアプリでファンからの「投げ銭」を受けられるなど収益化も可能にする予定。エンタメ事業者がオンラインライブ配信を通じて収益源を多様化するハードルを下げる狙い。昨年アイドル運営事業へ参入を発表したLINEは、コンテンツ量増加による利益を狙う。CAは、お金の流通量の増加による利益を狙う。さて、どちらが先に収益化を成功させるか。

ウェザーニューズが気象データの予測精度を高め、ものづくりの分野で活用を広げる。停電の予測を始め、データをパナソニックの家庭用燃料電池に提供。気象データを一段と活用するため、20年に始めたのが停電予測を含む「ウェザーテック」と呼ぶ取り組みだ。ピンポイントの天気データを提供したり、気温や風速、雨量などの小型観測機を販売したりして、中小から大手のものづくりまで気象データの利用を促す。独自の業態ゆえに競合は少ない同社、一方競合が少ないゆえに市場の拡大には限界が存在する。この限界を広げるには気象データの利用業種を増やす必要がある。気象テックは同社の生き残りに晴れを届けられるか?

日本経済新聞社が9日発表した2020年12月期の連結決算は売上高前期比7.3%減の3308億円、営業利益40.6%減の84億円、純利益は61%減の13億円となった。有料会員が増加した日経電子版は好調に推移したものの、全体としては減収となった。経済情報ではまだま大手である日経、減収減益の中でもさらに投資を加速し、後続ユーザベース他に負けない差別化を達成できるか?注目したい。

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