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Kさんの映画漂流記

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SingleispoisonのメンバーKが映画の感想を垂れ流すマガジン。
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韓国発ミステリー映画「訪問者」

ご無沙汰してます、kです。遠出のできない毎日が続いています。仕方ないのでHuluでせっせと映画を見る毎日。。しかし、在宅のおかげで今まであまり観て来なかったジャンルの映画も観るようになってきて、これは逆に間口が広がって良かった気がします。

先週は、2018年公開の韓国映画「目撃者」を観ました。

以下、若干のネタバレあり。

この映画、メインビジュアル(上の左側の写真)の不穏な感じも目を引いたの

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映画感想:ミッドサマー

映画感想:ミッドサマー

ネタバレ🐜

伝説のB級カルト映画と聞いて、貴方は何を思い浮かべるだろうか。悪魔のいけにえ、死霊のはらわた、ロッキーホラーショー、ピンクフラミンゴ・・・

この映画から真面目にメッセージ性を読み取ろうと思えば、できないこともない。主役の女の子は依存症気味で、追い打ちをかけるように実の妹が両親を巻き込んで無理心中してしまう。そして夏がやってきて、彼氏や友人と連れ立って、怪しさ満載の異国の「祝祭」へ

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映画感想:1917〜命をかけた伝令〜

映画感想:1917〜命をかけた伝令〜

伝令映画、ではなく、塹壕映画映画が始まって5分後、わあ、これが”塹壕”というやつか、と、本筋とは関係ないところで感動を覚えた事をまず記しておきたい。

この映画のために掘られた塹壕は1.2キロらしいが、実際に史実で掘られた塹壕は総延長700kmにも及んだという。気が遠くなる労働量だ。

とにかく”塹壕戦”は第一次世界大戦の代名詞であるし、ワンカット撮影は、観客に臨場感・没入感をもたらすためのみなら

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映画感想:ジョジョ・ラビット

映画感想:ジョジョ・ラビット

ハイルヒトラー。みなさん。
ジョジョラビット。かつてこれほど明るい配色のナチス映画があっただろうか。のっけから画面いっぱいに映し出される鉤十字、「ハイルヒトラー!」と元気いっぱいに挨拶しながら青空の下坂道を駆け下りる少年、バックミュージックはビートルズのI want hold your handsのドイツ語バージョン...そんなのあったんだ。

アカデミー脚色賞を受賞した本作は、ナチスの支配するド

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映画「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」 〜狂気の世界を狂人として生きる〜

映画「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」 〜狂気の世界を狂人として生きる〜

2020年1月末にようやく日本で劇場公開された「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」。公開後の世間の評判があまり芳しくなかったのか、公開二週目にして、千葉の勤務先最寄りの劇場では朝8:55分からの1日1回上映になってしまい、観せる気あんのかとKさんは一人ぷんすか。

調べたところ、さすがの永久都市東京の日比谷シャンテでは日に3回ほど上映しており、しかも毎回そこそこお客さんが入っている模様だったので、

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2020年アカデミー賞振り返り・「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」「ジョーカー」「パラサイト半地下の家族」を語ってみる

2020年アカデミー賞振り返り・「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」「ジョーカー」「パラサイト半地下の家族」を語ってみる

#アカデミー賞 #SingleisPoison

こんにちはKさんです。

アカデミー賞とか映画に関することならしぶちんが書くべきだよね? と、自分でも激しく思うわけですが、普段トークにほとんど出ていかないうえに構成作家としての仕事も最近はほぼゼロな、すっかりごくつぶしのKさんとしては、せめて文字でだけでもコンテンツに協力するべきではないの? という自問自答が生じた結果、こうして駄文を認めてみる

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