見出し画像

お手伝い=信頼

小学生になってから、、ではなく3~4才頃から子どもにお手伝いさせると、学習能力が上がり、自立するという調査結果があるそうです。
それは、手伝いの内容そのものが効を奏するというよりは
子どもに”私は僕は親に頼られているんだ。親の助けになれるんだ”という自信が芽生えるからではないでしょうか。

私の母は家事に抜かりのない人でした。
キッチンはいつもきれいで片付いていて
鍋はピカピカでした。

そんなきっちりした母でも、洗い物が山積みになるときがあるんですね。
小学生だった私は、”お母さん、いつも大変だから洗ってあげよう"と思い
お皿を洗い始めました。

すると、母が飛んできて
「ゆみちゃん、いいよいいよ、ママがやるから」と
私からスポンジを取り上げて、洗い出したんです。

私は、お皿を洗わなくて済んだ、、という気持ちより
"お母さんに喜んでもらえなかった"と、少し寂しい気持ちになりました。
子供なりに、お母さんの助けになりたかったのでしょう。

私が結婚して、実家に帰り、洗い物をしようとすると、
やはり母は飛んできて
「いいから、いいから、座ってて」と
母はスポンジを取り上げます。

数年前、私の夫が、「ゆみちゃんの実家で、俺、晩御飯作るわ。」って
言ったんです。夫は料理が好きですし、母に楽してもらおうと思ったのでしょう。
「たぶん母は断るよ」と言ったけど、夫は意気揚々として材料を買ってました。

案の定、母は「いいよ、いいよ、みんなでお寿司食べに行こう!」
って、もうこちらの話なんて聞いちゃいませんでした。

こんな風に書くと、私の母は、周りの人間に負担をかけさせない
優しい母親に見えますよね。

でも、違うんです。
母は、時々「あんたは全然手伝いしなかった。」って
私をなじるんです。
「手伝いしてこなかったから、あんたはなんにもできない」と。

いやいや、手伝いしようとしたら、制止したのあんただろ。

母は「パパは買い物に行っても荷物を全然持ってくれない」
と父のことをなじってました。
だけど、私と買い物に行っても、母は荷物を全部持つんです。
私が持とうとしても、奪うように持つんです。

なんかね、いろいろ考えるんですよ、母の事。
どうして、手伝いを止めるのか。
なのに、どうして”手伝いをしない”と、なじるのか。

母は、何もかも自分でしないと気がすまない人。
周りの人に先を越されるように家事をされると、まるで主婦としての自分が批難されているような罪悪感を抱くのかな。

そして家族をなじることで、”私はちゃんとやってる"って安心するのかな。

手伝いをしなくてもいいなら
楽でいいじゃないか、
幸せだよ、と思われるかもしれませんね。

そうかもしれません。
でも私は、母にまったく信頼されてないと感じます。
私は、母にとって、いくつになっても何の役にも立たない人間なんだと感じます。

信頼と自信はとても大事だと思います。

私を信頼し、私が信頼できる人と付き合っていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?