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今日この頃のラベンダーたち。【諸外国品種編!】

写真を撮った18日からは少し時間が経ってしまいましたが、品種の多い日本・フランス・イギリス品種とはまたさらに別の国々のラベンダー品種紹介となりまっす!

日本・フランス・イギリスと比べてめっきり国ごとの品種数が減ってしまうので、アメリカやニュージーランド品種などは1つの記事にまとめてしまうことにしました!

ではいきましょう。


●ニュージーランド品種(New Zealand Lavender)

ニュージーランドはオーストラリアとともにラベンダーの生まれたヨーロッパとは真反対の南半球でラベンダー栽培が盛んな国です。
イギリスの影響を強く受けているので、コモンラベンダーやラバンジンのほかにストエカス系統など、数多くの園芸品種などが作出されています。

ブルーマウンテン

(画像準備中!)

ブルーマウンテンはニュージーランドのセントラル・オタゴというNZ南島中央部にある都市の生垣で発見され、後から品種名が付けられたラベンダー品種です。

開花するまでは淡く白っぽい花穂を立ち上げますが、開花すると日本品種の2号はなもいわのように鮮やかなパープルカラーの花を咲かせます。
比較的大柄な品種です。
日本の苗木市場では「最も花色の濃いコモンラベンダー」と紹介されていたりしますが、もっと色の濃い品種があるのでなんだか…といった感想を育ててみて持ちました。

ココナッツアイス

ピンクラベンダーなので白っぽい花穂が際立つ(NZ品種)

ココナッツアイスはニュージーランドで作出されたピンクラベンダーです。
株サイズ、花茎サイズともに中型のピンク花ラベンダーで、英国品種のミスキャサリンより開花期が早いです。
花の色は代表的なミスキャサリンよりより白っぽいようです。

比較的早咲き傾向のラベンダーのためか、もうすでに花穂のつぼみ先端部やがく片の先端が紅色に染まってきているのがわかりますね!

●アメリカ品種(American Lavender)

アメリカはイギリスほど自国独自のラベンダー品種はあまりありませんが、精油生産を目的としたラベンダー農家が数多く成立している国柄で、精油生産やドライフラワーでの鑑賞性など実用・鑑賞両面において優秀なRoyal VelvetやBuena Vistaなどの品種があります。

イレーネドイル/アイリーヌドエル

比較的成熟が早いようにみえるイレーネドイル

イレーネドイルはアメリカ生まれの、つぼみ(がく)にあまり繊毛が少ない一風変わったコモンラベンダーです。
未開花・開花状態ともにれっきとした紫花系ラベンダーですが、花穂がやや長めでシュッとしていて、スマートな印象を受けるラベンダーでもあります。

1980年代にアメリカの認知症を研究されていた医者の、片手園芸趣味のなかで作出されたラベンダーとも言われる逸話が有名だったりします。

コンパクタ

我が園にあるラベンダーでもっとも古い歴史を持つコンパクタ

英国品種の印象が強いコンパクタですが、なんと1901年にアメリカから英国へ持ち込まれたラベンダー品種のようで、かなり歴史深く古いラベンダー品種となります。
イギリスにとっては逆輸入といった感覚でしょうか。

コンパクタと名前がついていますがそこまで小型種というワケではなく、中型種に分類できるサイズのラベンダーだと思っています。

今年1ヶ月以内に植え替えをしたため、やや成長が遅れているようです。

●オランダ品種

世界で最も園芸先進国とされるオランダで作出されたラベンダーです。

アロマティコ・ブルー

国際大手農業会社のシンジェンタが販売するアロマティコラベンダー

おそらく日本で買えるラベンダーのなかで最も高価な品種なんじゃないかと思っているアロマティコブルー。
この品種の生産特許を持っているシンジェンタ社はスイス籍の大手農業グループ会社ですが、このラベンダー品種の作出・生産を行なっているのはオランダの園芸農家さんのようです。

価格高さの所以かはわかりませんが、商品説明の触れ込みに『リナロール値を既存品種よりも40%向上させた改良ラベンダー品種』とあるのですが、、、
たたでさえ25~45%はあるリナロール含有値を、さらに40…80%ほど上げるのはまず不可能じゃないかと思っているおいらです。

どこの園芸店でも売られているイメージのシンジェンタラベンダーですが、北海道では越冬に難があるような感じがしています。

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