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気象統計データの傾向からラベンダーの用土を考えてみる回。

各ネットニュースに取り沙汰される事態になってしまいましたね…
100年に1度レベルの気候現象だそうです。

では以下本文!

ここまでラベンダーのためにやるか!!

って感じなのですが、時間のある限り僕はやりますよ。#ラベンダー栽培 、楽しいもん。

半月前ほどから日照時間の統計は一応とってみてグラフ化してみたり独自基準で色つけてみたりとここ20年間くらいのトレンドを可視化してみたんですよね。

「可視化」この表現大事。得られた結果に対してそこまで考察立ててないのと、単純に色つけてみやすくしてみただけなので可視化って表現に留めてます。

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7月が終わったので、干ばつ記事に載せたデータの21年/7月分が完了した。

データ取りの期間において重要視してるのは、今住んでる豪雪地三笠市において雪が0センチとなって地表が現れて地衣類(雑草とか)が水を吸って青さを取り戻したあたりがちょうど5月入るギリギリなので、ラベンダーが成長を再開する5月から花の収穫が終わる8月ごろまで。

特に5月から7月までは積算日照が開花時期?とオイル品質に影響するので栽培するにあたり重要視。

去年2020年は植えた苗の成長量がめーーーっちゃゆっくりで「遅咲き品種か?」と心配になるぐらいだった曇りと雨の日が多かった年⤴︎⤴︎
なので5月しか良く晴れた月はなかった。言った通り、6月の日照量が123hと異様に低いのがそれを物語ってる。

対して今年は北海道の農業人みんな干ばつ干ばつというぐらい雨が少なく晴れが多すぎる年になってしまった。
過去20年の統計的にはこの植物絶賛成長期に少雨が2ヶ月も集中したことで過去にないぐらい嫌な年になってしまった。


■まだ最悪年である!とは言い切れない理由

けど最悪か?と言い切れないのが、まだ降水量のデータ取りはやってないから。
例えば「XX年のX月は晴れ日多いジャーン」となってもバランスよく3日おきとかに雨降ってれば、そりゃめちゃくちゃ育ちが良くなるのね。栽培植物にとってめちゃくちゃ都合がいい。

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基本的な低層植物(雑草とか1年草とか低木類)は水分吸って吐いて排熱と呼吸を行って自分の恒常性(代謝とか)を保つんだけど、
お日様がめっちゃ照ってくると光に反応して気孔を閉じ水分蒸散を抑えようとする。汗をかけば体は冷えるけど、水の供給がない日中にそら水失うとまさに水の泡、萎れてしまう。動物みたいに日陰に移動して涼めないからね。夜は気温下がって結露で葉っぱとかに水滴がつくので水が手に入りやすい→水分蒸散(発汗)させて自分の温度を下げる。根っこからもガンガン水を吸い上げておく。

この活動が水分不足にならない程度にバランスよく成長活動をするんだけど、この日照のバランスが実に大事で育ち方に影響してくるワケ!

ということで降雨の関係も探ってみよーうとなったのでアール!

とはいっても、「3日ぐらいの感覚がイイよね」⤴︎とか言っちゃっておきながら、肝心のデータスパンは1ヶ月の総合降雨量になってる端折りっぷりなんすけどね。
大学生の論文としては趣旨とデータ内容が合ってないので失格。
解析を進めているうち有意差が出なくて検証が無駄骨に終わってしまうかもね。
(なんか今のおいらの頭めっちゃ冴えてる、先ほどのコーヒーブレイクのおかげだ!)

そして話戻して、大事なのはラベンダーは乾燥帯に育つ植物であるということ。
しっかし今年の大干ばつでは明らかに鉢植え+排水性用土の組み合わせで葉っぱがチリチリになって乾燥したり赤く焼けたり、黒土ベースで育ったラベンダー株と比べてあまり成長量が大きくなかったりする。

疑問点として、むしろ黒土ベースで20年の雨の中枯れることなく育ってるんだから、黒土使ってた方が良いんじゃないか?とすら思えてくる始末。(こりゃホントに参ったw)


■ということで降雨量データも取ってみたよ

早い話、データをはっつけてそれを元に話をすすめてみよう。

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グラフにする関係で横に長すぎた、見辛くて失敬。。。

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せっかくなので日照時間の表もつくって並べて置いてみる。
今年の干ばつ具合から時間を予想立てて、ヤベェ月を赤くラベル、
ちょっと暑いよねー水やり大変だよねーという月を黄色くラベルしてみた。

実際にラベンダーを栽培しているのは3年で、3年分の実情しか知らないのでこの分け方はあまりアテにならないので注意!

関係的には降水量が多くなるとその月は相対的に日照時間が減るものだと思う。だって雨降るときは必ず曇って日照0になるからね。

あと(やってないけど)降水時間で比べちゃいけないのは、夜にも雨は降るということだね。むしろ植物の性質として夜に雨降ってくれた方が望ましい。

さて両者をグラフ化してみる・・・


■年別のシーズン日照時間と降水量

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正直言うと、関係性がまったくわかんない。

決まりごととして、日照時間がめちゃ多くなれば相対的に降水量は減る傾向にあるハズである。平均化グラフではそう出た。

しかしどう相関をとってみればよいものか、干ばつ年である今年の両者波形をみつつ、どうみればやばい年のグラフがそれにあたるのかのパターン化がぜんぜんできない。

いや〜難しくね!?

思いのほか日照と降雨のグラフに波が出ていなかった。

当初の目論見は失敗であった・・・。

●グラフの課題点

グラフの並べ方について、一応をデータとってる2000年からラベンダーの平均的な寿命として6年スパンで並べた。

が、"データをそのまま反映できない理由"として
ラベンダーの育ち方、ようするに栽培年を追うごとに根の成長度合いで水分吸収具合が変わる点(根っこが深くに伸びれば伸びるほど水不足の影響は受けにくい)や日照りに対する耐久時間というものが伸びていく。

な・の・で、
『主に気候の影響を受けやすいのは1、2年の若い株である点』に留意が必要となりそうである。
この点を詳しくラベンダーに対する気候変化の影響を調べたい人は、誤差要因であるとして補正係数(異常乾燥の影響度合い)を盛り込みたいところだと思う。

この式を作れれば、ラベンダーの生産シュミレーションが描けると思います!!


・・・まぁ少なくともわかることとして、2021年の日照量と降水量だと、さすがにラベンダーでも枯れちゃうよってラインが見えたこと。

特に排水土壌で植えてるものから先に影響が如実に出はじめた。
[エゾ砂]+[赤玉小粒]で配合している用土ですね。

おそらくこれぐらいの干ばつにも割と耐えてくれたんじゃないかと思うのが、黒土を配合している用土。
これで植えている3号濃紫とかは結構元気モサモサで育ってくれたのよね。
早咲き品種の性質なのかもわからんけど!!

そこを解き明かすために、翌年は黒土花壇を新たに新設してみようか〜と考えているのでアールbb

最適化、最適化、最適化・・・の繰り返しですナ!


干ばつとラベンダーについて、こんな論文を見つけました!(以下)

干ばつストレス化においてヒロハラベンダー(L.latiflolia)含むシソ科6種のオイル含有量、栄養保持量、生産コストの評価について。

ハーブの成長、エッセンシャルオイル、化学組成に対する水ストレスの影響について。

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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。