「忘れないでほしい。ウクライナのことを。「届け ウクライナの叫び」
NHKで放送されていた「届け ウクライナの叫び」というドキュメンタリー番組を見ました。
ウクライナ人のカテリーナさんは、日本のNHKで仕事をしています。
そんな日本で暮らしている中、ロシアのウクライナ侵攻がはじまりました。
カテリーナさんは、戦争がはじまる前と戦時下の今現在との状況において、大きな心の変化がありました。
彼女の家族は、ウクライナで暮らしています。
彼女は、平和である日本で暮らしています。
彼女は葛藤します。
日本にいる「自分はウクライナに対して何ができるのか?」を。
カテリーナさんは、ウクライナのために日本で取材・報道を行いました。
大学の講師として呼ばれたカテリーナさん。「戦争が終わってほしいのか?ウクライナが残ってほしいのか?」という学生の問いに、こう語ります。
カテリーナさんは
そう学生たちに語っていました。
僕は、ロシアの侵攻一ヵ月前に「同志少女よ敵を撃て」という小説を読みました。
その物語は、第二次世界大戦の独ソ戦の話です。
とても衝撃的でした。史実をベースにしたフィクションではあるものの、戦争は理不尽であり、こんな戦争はもう二度とあってはならないと思っていた矢先にはじまったのが、このロシアのウクライナ侵攻です。
あの物語(戦争)が現実に起こっている。
それから、ウクライナのことを報道番組で見るようになりました。
関連する本も読みました。それらの本のことについて書こうと書きはじめましたが、どうしても書けないのです。
noteをはじめたときに、考えたことがありました。
気持ちが下がるだけの本はとりあげないように、少なくとも「最後に希望が残る本の感想を書こう」と決めていました。(平和への願いがある本は書きました。)
ウクライナ、ロシア戦争のこれからとして、エスカレーションラダーを登っていくような状況に希望が見出せませんでした。これからどうなっていくのかわからない状況のことを書くことに迷いがありました。
しかし
カテリーナさんの「(ウクライナを)忘れないでいるだけ、それだけでもいい。うれしい」という言葉。
それは
ウクライナ人、すべての人の言葉であるのだと。
そのようなカテリーナさんの思いに触れ、「少しでもこのウクライナで起きている戦争のことをnoteで書けないか?」「平和への思いや願いを込めて書けないか?」
今、このドキュメンタリーを見たあと、そう感じています。
カテリーナさんは、遠く離れた日本でウクライナのために動いていました。「自分はウクライナのために何ができるのか?」を常に考えながら。
一人の学生が、彼女に言いました。
「あなたは戦っていますね」
平和のための戦い。
カテリーナさんは、母国のために、
平和のために、今も戦っています。