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絵本専門店「ひつじ書房」のこと


2017年12月3日に42年続いたという児童図書専門店「ひつじ書房」が地域の人に惜しまれながら閉店したという記事を、当時ネットのニュースで知りました。


店主の平松二三代さんは、「子どもたちが心を豊かにする本と出会えるように」とお店を続けてきましたが、加齢と後継者が不在のため、閉店を決めたそうです。


閉店する数ヶ月前に、以前から名前だけ知っていた絵本の専門店「ひつじ書房」に行ってきました。


店主の平松さんと、少しだけお話しができました。


平松さんは「自分が良いと思った本しか置いていません。」と選書へのこだわりをお話しされました。


絵本は子どもが生まれてから読む機会が増えましたが、大人が読んでもハッと気づかされる奥の深い話が多いんですよね。


自分のために読むことが多くなってきた絵本。


僕が買ったのは、そのとき、谷川俊太郎さんの「すき好きノート」でしたが・・・・・・


絵本のあいだに見ていると、この本が欲しくなり購入しました。


お会計に本を持っていくと、今はもう忘れてしまっていた光景に再び出会えました。


ひつじ書房さんの包装紙(ちょっと懐かしい感じ)で、平松さんは本をとてもとても丁寧に包みだしました。


「昔の本屋さんって、こうだたったなぁ・・・」


すごく大事な物を大切に扱うように、紙に折り目をつけて、本を愛情たっぷりに包んでくれました。


懐かしさとともに、すごく嬉しくなりました。


今度、絵本をゆっくり、じっくり選びに来ようと思いつつ、「ひつじ書房」をあとにしたのですが


「ひつじ書房」は、もう無いんですね。


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