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「新しい生き方、働き方を創る!」

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#ソーシャルイノベーション

第十三話 被災地に若者が移住すると言うことの意味

第十三話 被災地に若者が移住すると言うことの意味

移住を決めた当初(2011年9月)は、
移住後すぐに起業しようと考えていた。
しかし、2012年の2月に陸前高田市に行った時に、
「今起業することへの違和感」を感じた。

それは地元の方に受け入れられないのではないかという不安だった。

阪神淡路大震災が発生した時、
その時も私と同じように多くの若者が移住し、
住み込みで活動を行ったと聞いた。
しかし、多くの若者は挫折、自身の元いた場所へと帰ってい

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第十二話 広田町が広田町であり続けるために、移住を決意

第十二話 広田町が広田町であり続けるために、移住を決意

活動を開始して半年が過ぎたころ、
地元のある方からこんな言葉を聞きいた。

「50年後、この町はなくなってしまうかもしれない。
でもそれは震災が起ころうが起こらまいが、そうだったんだ。
産業は衰退してたし、人はでていってしまってたし。
それが震災が起こって加速化しただけなんだ。
多くの人が流されて、犠牲もたくさんあった。町もなくなった。
でも震災前にはきてなかったおまえらみたいなやつらがたくさん来

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特別コラム①:14日間の滞在を終え、総括。「普通の生活+α」へ。

特別コラム①:14日間の滞在を終え、総括。「普通の生活+α」へ。

大学時代、14日間の滞在を終えた総括を残しておりました。
若い感性がそのまま爆発しています(笑)
せっかくなのでそのまま転載します。
全文はこちら。
【14日間の総括。】
(さらにこれを辿っていくとSETのブログがあり、
当時のリアルなTwitterでの情報がまとまっていました。)

==
今回、多くの方が亡くなりました。
私の友人の母親も、
友人の友人も

本当に
信じられないくらい多くの方が亡

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第八話 広田町への決意、外部の若者としての意味

第八話 広田町への決意、外部の若者としての意味

14日間の滞在しての活動を終え、
帰る前に広田町が一望できる場所に連れて行っていただいた。

そこにはただただ一面に広がる瓦礫があった。
14日間、必死に活動した。
でも僕たちはこの現実に対して本当に僅かなことしかできなかった。
見渡す限りの瓦礫。
でも本当は東日本の沿岸部のほとんどがこうなった。
自然の大きさ、人間の力の小ささ、そして己の無力さを
いやというほど感じた。

一方で、町の方々からの

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第七話 初めての被災地でのボランティア活動

第七話 初めての被災地でのボランティア活動

様々なことを行わせていただいた。
学校が休校になっていたことに伴う、学習ボランティア。
防災本部に来る物資の仕分け、配送。
そして全町を回って、津波の被害到達視点を記した津波被害地図の作成。
保育園での植樹、復興記録の作成など、手の届きづらい部分を行わせていただいた。
通常のルートで、一般のボランティアとして入るだけではできない部分をやらせていただいた。(そもそも社協を通じたボランティアの広田町へ

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第六話 歓迎されないボランティア

第六話 歓迎されないボランティア

佐藤慧氏の紹介で、
陸前高田市広田町防災本部の方を紹介していただいた。

「ボランティアさせてください!」
とお願いすると、
最初は厳しい表情だった。

「若いのが、一人で何ができる。」
「どうせすぐ帰るんだろ。」

驚いた。
通常ボランティアなどに行くと、
「よく来てくれたね!」
「ありがとう」
という風に言われ、自分自身歓迎されているように感じる。
カンボジアでの支援活動を行ったとき、
カンボ

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第五話 初めての東北被災地、現地入り。

第五話 初めての東北被災地、現地入り。

物資の支援を行なっていたが、次の活動を模索していく中で、
「現地に行かないと分からない」という思いが強くなっていった。

4月6日、知人であるプロフォトジャーナリスト、佐藤慧氏の団体NPOみんつなの現地入りに同乗させていただき、岩手県陸前高田市に現地入りした。
SETからは私一人だ。
出発前に多くのメンバーからメッセージをもらった。
プレッシャーと期待を胸にいざ、出発。

到着した時のことを今でも

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東日本大震災からのSETストーリー

東日本大震災からのSETストーリー

震災が起こってから、
2016年までの6年間の活動は、
文章にまとめておりました。
いつか公開する日が来るだろうと思って、
チコチコと書いていたのですね。

それをいいタイミングなので順次公開してきます。

僕自身も4年以上ぶりにワードファイルを開いたので、
多分公開するタイミングで都度更新していくと思うのですが、
一旦目次ができていたので、
それをベタバリして、
日々、発信していきたいと思います

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