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【SDGsを知る】「パリ協定」とは?なぜアメリカは離脱するのか?

※1分間で読める600文字以内でお伝えします。

地球温暖化問題を取り扱った映画『不都合な真実』がアカデミー賞を獲得したのは2007年のことでした。それから約13年、温室効果ガスの排出量を削減する動きは、世界的なトレンドになっています。

このトレンドを加速させたのが、2015年に定められた「パリ協定」です。昨年にはアメリカが脱退手続きを開始したこともニュースになりました。

そもそもパリ協定とは?

パリ協定とは、ヒトコトでいえば「温室効果ガスの排出量を減らそうという国際的な取り組み」です。京都議定書の流れを引き継いだ枠組みです。

具体的には、産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑えよう、という数値目標が掲げられています。現時点で、世界の平均気温は産業革命前と比べて既に1度上昇しています。

なぜ産業革命前後で比較するのでしょうか。それは、産業革命により化石燃料の使用量が急激に増えたからです。その結果、大気中の二酸化炭素濃度は、産業革命前から40%増加したと言われています。

アメリカが離脱する理由

トランプ大統領はパリ協定からの離脱の理由を聞かれ、「パリ協定がアメリカに不公平な経済的負担を強いている」と述べました。

パリ協定では、各国が削減目標を示しています。しかし、その定義にはバラつきがあります。中国やインドは「GDP当たりのCO2排出量削減」を掲げました。しかし、これでは経済成長によって排出量を増やす余地があるので不公平だ、と指摘しているわけです。

今回は以上です。

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