【1分解説】スキルマトリックスとは?なぜ重要なのか?
※1分間に読める600文字以内で思考整理。
スキルマトリックスという言葉をご存じでしょうか。ヒトコトで言えば、企業の経営陣が持つスキルを一覧表にしたものです。最近では、コーポレートガバナンスの文脈で注目されています。
2021年3月末に公表されたコーポレートガバナンスコード改定案にはスキルマトリックスの文言が盛り込まれました。今回は、そんなスキルマトリックスについてまとめます。
そもそもスキルマトリックスとは?
スキルマトリックスは、企業の取締役が保有するスキルを一覧表にしたものです。企業の経営戦略に照らして、各取締役が必要な知識・経験・能力を持つことを示します。
実際には、必要なスキルは企業の経営戦略等により大きく異なります。例えば、グローバルに展開する企業であれば、海外事業に知見のある取締役が必要になるでしょう。
なぜスキルマトリックスが重要なのか?
スキルマトリックスが重要視される背景には、コーポレートガバナンス改革があります。中長期的な企業価値を高めるためには、取締役会に多様性が必要とされています。
取締役会が同じようなキャリア・経験を持つ人々で構成されている場合、経営判断に偏りが出てしまうことは想像に難くないでしょう。同じ釜の飯を食った仲間同士で仲良くしていたら全員食中毒になってしまった、という笑えない状況にもなりかねません。
ですから、取締役会にも多様性が必要だよね、というのがコーポレートガバナンス改革の流れです。それを社外の人にも分かりやすく示すツールとしてスキルマトリックスがあるわけです。
今回は以上です。
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