見出し画像

【1分解説】セグメント開示におけるマネジメントアプローチとは?

※1分間で読める600文字以内でお伝えします。

有価証券報告書には、企業の様々な情報が詰まっています。企業情報は、財務諸表などの「財務情報」と、それを補完する「記述情報」があります。記述情報とは、定性的なコメントをイメージすると理解しやすいです。

これら企業情報の開示に際して、マネジメントアプローチという原則があります。

マネジメントアプローチとは?

マネジメントアプローチとは、ヒトコトでいうと「経営管理と同じ基準でセグメント情報を開示する」ということです。つまり、経営者が業績を管理したり投資の意思決定をしたりする単位(セグメント)で開示するということです。

このセグメントに基づき、売上高や営業利益を細分化して記載するわけです。

例えばソニーは、音楽や金融など5つのセグメントで情報開示を行っています。このセグメント単位で、業績管理や投資判断をソニーは行っているわけです。

セグメントと記述情報

金融庁が開示した「記述情報の開示に関する原則」によれば、記述情報においても深度ある情報を開示すること、とセグメント情報の充実が求められています。

しかし、深度ある情報というのは些か抽象的です。金融庁の好事例集では、経営環境の分析や、経営方針や経営戦略への言及、市場規模やマーケットシェアへの言及をセグメント別に開示しているケースが紹介されています。

マネジメントアプローチに基づくセグメント情報の充実により、経営者と投資家の目線を合わせることが求められています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?