見出し画像

【SDGsを知る】グリーンボンドとは?

ESG投資の拡大に伴って、グリーンボンドの発行が増えています。6月には、旭化成が水力発電所の改修を目的にグリーンボンド100億円を発行したことがニュースになりました。

グリーンボンドはESG投資の対象として機関投資家の間で人気が高まっています。旭化成の事例では、発行予定金額の2倍の買い注文が入り、最終的には抽選になったとされています。

今回はそんなグリーンボンドについて整理します。

そもそもグリーンボンドとは?

グリーンボンドとは、ヒトコトで言うと「環境問題への取り組みに使途を限定した債券」のことです。環境債とも呼ばれます。環境問題への取り組み(グリーンプロジェクト)に、資金の使い道が限定されるというわけです。

先ほどの旭化成の事例では、同社の老朽化した水力発電設備の改修に資金が使われます。このプロジェクトにより、CO2排出量が年間3億トン削減されると同社は説明しています。

企業や投資家にとってのメリットは?

グリーンボンドを巡って、企業と投資家にはどのようなメリットがあるのでしょうか。答えは、社会的信用の獲得です。環境問題に積極的に取り組んでいる姿勢をアピールすることができるのです。

旭化成の事例では、同社の格付けに比べ低い金利でグリーンボンドを発行することができました。このようにグリーンボンドの発行金利が普通社債より低くなることを「グリーンプレミアム」と言います。

なぜグリーンプレミアムが発生するかといえば、環境問題に積極的な企業は、中長期的に企業価値を向上させる可能性が高い、というロジックがあるからです。

今回は以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?