katootto/空間と営み

一級建築士。メディア「くらしてん」主宰→ https://kurashiten.com/ 建築設計の仕事をしながら、空間と営みについて綴っています。週末テニス。最近角刈り。

katootto/空間と営み

一級建築士。メディア「くらしてん」主宰→ https://kurashiten.com/ 建築設計の仕事をしながら、空間と営みについて綴っています。週末テニス。最近角刈り。

    マガジン

    • 「くらしてん」

      • 59本

      「くらしてん」は、様々な地域にくらす人の何気ないくらしを記録しているメディアです。noteでは記事のあとがき、暮らしにまつわるあれこれを話すpodcastの話などを綴っています。

    • 空間の処方

      くらしは、それをとりまく環境によって、形づくられる。 とりわけ、おのおのの最もパーソナルなスペースである家のあり方は、そこにくらす人を形づくる最も大きな要素である。 フィクションとノンフィクションを織り交ぜながら、様々なクライアントに空間を処方するまでをストーリーとして綴っていく。

    • 最近のこと

    • 函館の内側性

    • この本を読み終わるまでに、そしてあとで

      その本を読もうと思ったきっかけや、読んでいる間のこと、そして読んだ後に感じたことなどを記しています。 誤読や勝手な解釈の多い僕でもこの形であれば、書けるのではないかと。。。

    最近の記事

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    "くらしてん"、noteはじめます。

    はじめまして。katoottoといいます。 東京で建築の仕事をしながら、会社に勤める妻と二人でくらしています。 私たちは東京でのくらしに思うところがあって、一年半ほど前に”くらしてん”というサイトを立ち上げました。 くらしてんそこにくらす人の視点になってくらしを疑似体験してみるウェブメディア このサイトでは、いろんな地域に住んでいる人に”写ルンです”で自分のくらしを撮ってもらい、その写真を見ていくことで、くらしを疑似体験していくというスタイルをとっています。 そこでは

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      • 故郷の訛りを文字にするということ

        本業ではないライティングをしはじめて、もう何年かになる。 誰かにやり方を習った訳ではないから、何が正しいのか未だにわからない。 とは言っても、誰かに習うという気にもならない。そもそも、誰かに習うということが好きではないのだ。 だからその度ごとに、「これで良い」とか、「いや、ここはもう少しこうした方が良い」とか、かなり感覚に頼って記事を書いてきた。 上手くなるスピードは遅いかもしれないけれど、自分自身で気付き、修正していくというのは、なんとなく自分らしい感じがして良い。

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        • 人を拒否しない空間

          映画パラサイトには、次のような台詞がある。  俺は似合う?  何が?  似合ってるか?ここに。 半地下の家に暮らす貧困層の青年が、パラサイトしている富裕層の家で漏らす言葉である。 自らの貧しい境遇と、いま身を置いている洗練された空間とのギャップに戸惑うのだ。 振り返ると、僕がこの空間のデザインにおいて考えたのは、つまりこういった種類の問題であったのだろうと思う。 * 空間に拒否されてあると感じることがあるだろうか。 たとえば、普段着を着ている自分がふと訪れたレストラ

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          • 大沼町の観光サイト「ぐるっと大沼」で、「くらしてん」を紹介するコーナーをつくって頂きました。 大沼町は、地元函館の隣町であり、僕自身もとても思い入れのある町です。そんな大沼町のサイトに取り上げて頂けるなんて嬉しい限りです。 https://guruttoonuma.net/newsblog02/archives/5161

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          記事

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            【podcast更新】 なぜJK語が生まれるのか。 標準語と方言の違いについて話していると、なぜかJK語の話しに及ぶという、なぞの回。 https://note.com/kurashiten_/n/n180414211bcd

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            「姿勢を良くしなさい」の伝わらなさについて

            「姿勢を良くしなさい」は、伝わらない。 「姿勢を良くしなさい」は、 「あたたかくして寝なさい」とも、 「道路で遊んではいけない」とも違う。 「姿勢を良くしなさい」にはタイムラグがあるし、それを想像で補うには、その弊害はあまりにも地味なのだ。 * パソコンに向かって仕事をしていると、ふと背中が丸まっていることに気が付く。 その姿勢を続けていると、背中や首が張って、呼吸が浅くなり、身体が強張り‥と良いことがない。 そうは思ってみても、大人になってしまった今、あらためて姿

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            podcastを公開しました。 今回は、「くらしてん」の第1回目の記事である、僕の父の暮らしを振り返っています。 自分の暮らしのベースは、親の暮らしにあったのだなと改めて感じる収録でした。 是非ご視聴ください。 https://note.com/kurashiten_/n/ncbced017b211

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            podcastはじめます

            主催しているWEBメディア、「くらしてん」でpodcastをはじめます。 思えば、自分がWEBメディア運営をするとは思わなかったし、人にインタビューをする立場になるとは思わなかったし、そしてまさかpodcastをやりはじめるとは思わなかった。 どこに向かっているのかわからないけれど、想定外の方向に向かってるこの状況がとても楽しい。 初めての試みなので、不慣れなところも多いと思いますが、温かい耳で聴いて頂ければと思います。

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            失われてしまうという、あたりまえのこと_2022.01.03

            仕事や子育てに追い立てられる日々のなかで、年末年始のこの時期がひとつの休憩地点となる。 妻の実家に行って近況を話したり、古い友人からの年賀状をもらったりと、普段の忙しい日々のなかではなかなか思いを巡らせられない事象に、やっと立ち止まって触れられる。 そういったいくつかあるトピックスのなかで、妻のおばあちゃんが施設に入ったということが僕のなかで大きい。結婚の報告に行ったとき以来、このおばあちゃんとはなぜか気が合う感じがあり、よく可愛がってくれていたのだけれど、認知症が進み、

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            中谷美紀と、綺麗な言葉で溢れる世界について_2021.12.18

            テレビに映る彼女はただの綺麗な女性で、僕にとってはそれだけだ。それにテレビに映る女性は大抵が綺麗だし、美人というのは顔の均整がとれている、つまり特徴が少ないということだから、それもあって彼女はさらに印象を残さず、ただ僕の脳裏を通り過ぎていく。 だけれど、テレビに映る彼女には、テレビが排除したはずの何か翳りみたいなものがほんの少しその表情のなかに沈んでいた気がして、それがぼくにとっては少しばかりのひっかかりになった。 もちろんそれは取るに足らない引っかかりであったから、一瞬僕

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            異様なほど普通にサラリーマンがいるのだ_2021.12.16

            家の中はまだ薄暗く、家族の誰もまだ起きていない。 少し前に、iPhoneのアラームが自分のリズムとはまったく無関係に僕を起こして、それによる調子の悪さが身体に広がっている。『自動起床装置』を読んだ時に感じた後味の悪さが蘇る。 まだ眠りが抜けきっていない身体で、よろよろと起き上がると、窓の外が濃い藍色からオレンジ色へのグラデーションになっているのに気付いてしばらく見とれるけれど、美しさよりも、身体を削るような寒さが上回る。 歯を磨き、着替えをして、家を出る。 それだけだ。極

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            函館の内側性 ー地元という意識をつくる境界ー_4

            6.戻りたいと同時に、逃れたい場所"そんなに函館が好きなら、ではなぜあなたは函館に暮らさないのか" そんな問いをこれまでに何度か投げかけられたことがある。 その度にどう答えたらいいのか、これまでよくわからなかった。 僕がいま函館を離れ、千葉に暮らしているのは、本当は函館が好きで戻りたい気持ちがあるけれど、仕事や諸々のやむを得ない理由があるからだろうか。 少し考えてみるけれど、多分そんなことではない。 僕の函館への感情は愛というよりは、愛憎に近い。函館の懐かしくあたたかい記

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            函館の内側性 ー地元という意識をつくる境界ー_3

            4-ⅱ. 行動的内側性これは自然条件による物理的あるいは視覚的内側性とも密接に関係する。分かりやすくいうならば、函館の人たちの行動範囲の狭さについてといった方が良いかもしれない。 基本的に、函館からはどこにも行けない。 函館から一番近い10万人規模の街を上げるなら、それは札幌になる。そしてその距離は250キロほどあり、車で休みなく行っても5時間程かかる。 今、僕の住んでいる千葉県からであれば、東京と神奈川を跨いで静岡県まで、つまり県を二つ跨ぐほどの距離感だ。 そして、函館か

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            函館の内側性 ー地元という意識をつくる境界ー_2

            3.内側と外側のあいだ"函館に対する想いの強さ" これは、"函館の内側と外側との区別の強さ"と言い換えることができるだろう。であれば、その内側と外側は何によってつくられるのか。あるいは、そのあいだには何があるのか。 そのように考えるならば、そこのあるのは言うまでもなく、境界である。 "どのような仕切であれ、内部と外部という領域の関係を形成する。"*2 柏木博は彼の著書、『しきりの文化論』のなかで、壁や塀などの物理的な境界とともに、自己と他者、うちとそと、聖と俗、日常と非日

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            函館の内側性 ー地元という意識をつくる境界ー_1

            地元、函館について。 僕の長年の疑問だった、函館の人たちの謎の地元愛の強さ。 エドワード・レルフの『場所の現象学』にある"内側性"というキーワードを通してみると、その所以が見えてきました。 気が付いたら、長い文章になってしまったので、何回かに分けて投稿します。論文のような少し固い感じにはなってしまいましたが、読んでいただけるとうれしいです。 * 1.函館の内側か、あるいは外側か"もし私たちの関心が自分の所属する地域にあるのなら、その地域の外にあるものすべてが外側になるのだ

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            車窓という空間

            有名建築のレビューは然るべき書き手に任せて、日常の中であるいは旅先で、ふと目にした名のない空間について、そして、その背後にある人々の営みについて書いてみたい。 誰にも記述されずに、いつまでも放っておかれるであろう空間。 そんな空間に興味がある。 今回は、その第二話。 * ふと思う。 車窓という空間は、なぜこんなにも私たちを魅了するのだろう。 ふたりは流れていく風景をひとつの窓で共有し、そこには向かいあったひとつの世界が形づくられる。 孫は、これまで見たことのない風

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