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「くらしてん」

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「くらしてん」は、様々な地域にくらす人の何気ないくらしを記録しているメディアです。noteでは記事のあとがき、暮らしにまつわるあれこれを話すpodcastの話などを綴っています。
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記事一覧

地域をアーカイブするということ ー「くらしてん」陸前高田ページのリリースによせてー

こんにちは。メディア「くらしてん」を主宰している加藤です。 この度、「くらしてん」のサイトに「地域ページ」が加わります。これから様々な地域のページをリリースしていく予定ですが、まずは「地域ページ」の第一弾として、陸前高田のページをリリースします。 このnoteでは、 ①地域ページをつくることになったきっかけ ②地域ページの構成 ③今後の展望 について、書きたいと思います。 ①地域ページをつくることになったきっかけ2018年にスタートしたメディア「くらしてん」。これまで5

【本棚を肴に】雑誌の魅力・ローカルHIPHOP・本の所有欲/ライター・編集者 宮本拓海さんの本棚 後編

こんにちは。ゆるゆる更新中のpodcast「くらしてん」ラジオ、今回は岩手県遠野市在住のライター・編集者 宮本拓海さんをゲストに招いた「本棚を肴に」の後編です。 後編は押入の本棚の話へ。 yome氏が気になったのは、「話の特集」という古い雑誌。yome氏も学生時代に古い雑誌にハマったことがあるのですが、今は掲載できないような表現もあって面白いんですよね。時代によって、雑誌の役割も少しずつ変わってきているような気がします。 本は所有欲を掻き立てるものではありますが、読みき

【本棚を肴に】山への興味と宮沢賢治の再発見・メディア論と村上春樹と/ライター・編集者 宮本拓海さんの本棚

こんにちは。ゆるゆる更新中のpodcast「くらしてん」ラジオ、今回は念願のゲストをお呼びした「本棚を肴に」の回です。 3回目の「本棚を肴に」は、岩手県遠野市在住のライター・編集者 宮本拓海さんの本棚を覗かせていただきました。 宮本さんは、21年3月に「くらしてん」のサイト上で暮らしを紹介させていただいたのですが、そのインタビューの時に本や雑誌の話が多くて(特に古い雑誌の話とか)、どんな本を読んでいるのだろう…とすごい気になっていたんです。「本棚を肴に」を始めた時に真っ先に

【よなよなふうふ話】テーマ:”熱のある人”から買う/古い団地の中のカフェ(w/虫の声)

よなよなふうふ話は、コンポストの話題から続いて後半です。 住んでいる地域での発見が多かった夏。 美味しいコーヒーとは何かという講義を試飲とともに教えてくださる熱量の高いコーヒー豆屋さんに、リノベーションされた銀行を使った団地内のカフェと、なかなか面白い場所に出会えました。 こだわりたい物は”熱のある人”から買うと、面白さがさらに倍増しますよね。自分の住む場所のどこに”熱スポット”があるか、というのを知っておくと休みの楽しみが増える気がします。 住んでいる千葉の北側は古く

土づくりで感じる繋がり・現代における所有って?/くらしてんラジオvol.20

こんにちは。ゆるゆる更新中のpodcast「くらしてん」ラジオ、アップしました。 今回まずはapple podcastで初めてレビューを頂いた!!という話から。こんな夫婦の雑談メインのpodcastにコメントをくださるなんて…ほんとありがたいです!(引き続き、よろしくお願いします) そして、トピックスのひとつ目は、最近始めてみたコンポストのこと。コンポストをやることで、精神的に満たされている気がするというotto氏。土を作ることで生命体との”繋がり”を感じるようになったき

その街の産業を知ること/くらしてんラジオvol.19

前回に引き続きよなよなふうふ話雑談回の後半。 八千代の梨のように、実はそれぞれの街に、その街ならではの隠れた産業ってけっこうあるよね、という話に。 私たちが前に暮らしていた江戸川区には、実は金魚の養魚場がたくさんあったり、インド人が多く住んでいてインド料理屋さんがたくさんありました。 産業の話は、yome氏の地元である内房の工場の風景や、otto氏の地元函館の漁火にも及びました。 そして、もう一つのトピックスは、くるま好きの2歳児と一緒にトミカを集め始めたotto氏の話に。

梨のおかげでこの街に愛着が沸いた/くらしてんラジオvol.18

こんにちは。週明けゆるゆる更新中のpodcast「くらしてん」ラジオ、アップしました。またもや「よなよなふうふ話」、テーマは”愛着”。今回は私たちの住む街の名産についての話からスタートしました。 8月に入ると私たちの住む千葉県北西部の名産、梨の季節になります。近所を車で走ると、梨園の多さに驚くほど。千葉県出身のyome氏も、こんなに梨園が多いとは住むまで知らなかったです。 住み始めて2回目の梨シーズンにぐっと上がったのが、街の愛着度。季節感を感じさせてくれると同時に、秘密基

日常の中にあるタブー/くらしてんラジオvol.17

こんにちは。週明けゆるゆる更新中のpodcast「くらしてん」ラジオ、「よなよなふうふ話」依存症から始まった雑談回の最終回をアップしました。 テーマは移り変わって「タブー」の話題に。 道徳観とかけ離れる行動をとることの快楽があるとすれば…というところで yome氏が思い出したのは小説「アサッテの人」(諏訪哲史著)。 そこで描かれている通常はやらない行為(奇行)はタブーを連想させます。 この本は、奇行と日常の行為の狭間にあるものは何なのか、と考えさせてくれる面白い作品なんです

日常において「非日常」があることの大切さ/くらしてんラジオvol.16

こんにちは。週明けゆるゆる更新中のpodcast「くらしてん」ラジオ、雑談回「よなよなふうふ話」の続きです。 依存という話から、日常で何を「非日常」とするか、という話に。 都会に住んでいると地方に行った時の自然体験はとても非日常的でリフレッシュできるけれど、自然自体が日常だったら、おそらくそんな感覚はないのでは…と思うotto氏。自然はさしおいて、パチンコとかお酒を飲んで、日常のストレスを発散しまう…なんとなくそれは依存の道に入る気もします。 移住をしても、ずっと地元にい

”依存してしまう”という状況とは何なんだろう/「くらしてん」ラジオvol.15

ゆるゆる更新中の「くらしてん」ラジオ。ゆるすぎて、少し更新まで時間が空いてしまいました…。 今回は久々に「よなよなふうふ話」。最近見たYouTubeのエピソードを元に気になるテーマを掘り下げていきます。 yome氏は主業に関連して医療系のYouTubeを見ることが多いのですが、最近学びになったのが、脳内麻薬が出ることで依存のスパイラルに陥るという「依存症」の仕組み。体内の成分が介在することによって依存の関係ができてしまうということなんだけれども、otto氏が最近見たYouT

反建築のものづくり:アゲイシさんのあとがきインタビュー②/「くらしてん」ラジオvol.12

こんにちは。podcast「くらしてん」ラジオ、3月に公開した東京在住アゲイシさんのあとがきインタビュー後半をアップしました。 後半は、聞き手のyomeが印象に残った2枚目の写真、 写真スタジオの内装を手伝っている時の風景について聞きました。 記事のインタビューで 「これまで学んでいた”削ぎ落す”建築とは真逆な装飾の仕事だけど、 楽しいというのが覆しようのない事実」 という言葉が建築業界外のyomeには印象的だった1枚でした。 podcastでは同じ建築業界に携わるotto

通勤はニュースを見ている感覚:アゲイシさんのあとがきインタビュー①/「くらしてん」ラジオvol.11

こんにちは。週明けゆるゆる更新中のpodcast「くらしてん」ラジオ、今回は3月に公開した東京在住アゲイシさんのあとがきインタビュー前半です。 福島出身、現在は東京在住のアゲイシさん。3月に公開した記事では当時勤めていた建築設計事務所への通勤風景や、個人で請け負った内装のお仕事などの様子を収めていただきました。あとがきインタビューでは聞き手のyomeが印象に残った2枚のエピソードを聞いています。 今回はそのうちの1枚目、通勤風景の駅でのエピソードを深堀しました。yomeと

道路と夜這いの日本史が並ぶ本棚/「くらしてん」ラジオvol.10

こんにちは。週明けゆるゆる更新中のpodcast「くらしてん」ラジオ、その人が持っている本について聞いてみる「本棚を肴に」シリーズの後半。 「くらしてん」メンバー・はじめ氏に、引き続き気になる本をピックアップしてもらいました。 日本の○○というタイトルが並ぶコーナーに目を付けたはじめ氏。実は「日本」が付く本が多いカトウ家。「道路」の話から「夜這い」の話まで幅広く取り揃えています。不思議で怪しい?タイトルの本はそそられますよね。 そして、カトウ家の本棚は表紙のアートワークを

人が読んでる本が気になる夫婦の本棚/「くらしてん」ラジオvol.09

こんにちは。週明けゆるゆる更新中のpodcast「くらしてん」ラジオ、その人が持っている本について聞いてみる「本棚を肴に」シリーズの初回。 家の空間の中で「本棚」ってどこにありますか?書斎、はたまたトイレにある人もいますよね。ちなみに、我が家は本棚がリビングの1/4くらいのスペースを占めるくらいどーんとあります。 実は私たち夫婦、そういう本棚の中身が気になるタイプ。住人の頭の中を覗いているような感じが面白く、前々から夫婦で「人の家の本棚を巡りたい」と話すほど興味がある場所な