午前休をとって、ワクワクさんに会いに
会社には「私用のため午前休を頂きます」と伝えておいた。この場合の私用とは、ワクワクさんに会いにいくことだ。私用とは便利な言葉である。
行く予定もない土地に建つ建物の3Dモデルを立ち上げるのもちょっと飽きてきたので、とてもよい気分展開になりそうだと思った。
壇上にはワクワクさんがいて、その手前には子どもたちがきちんと列をつくって座っている。家では落ち着きのないうちの息子もいて、集団生活をちゃんとやっていることにちょっと感動する。
きっとワクワクさんのことを知っている子どもは少ない。ワクワクさんは、ぼくが子どもだったころと違って、もうテレビには出ていない。そんな子どもたちにワクワクさんは、ちゃんとワクワクを届けることができるのだろうか。
そんな心配はまったく無用だった。出てきて数秒でワクワクさんは、子どもをワクワクさせてしまった。そのコミカルな動きと声で、「このおじさん面白い」と子どもたちにインプットしたのだ。
仕事をしていると、前提としての説明をしてしまいがちだけれど、ワクワクさんはそれをすっ飛ばしてしまった。人と人とのコミュニケーションとはこんなに直感的だったのかと、非常に勉強になる。
開始後、数秒で心を掴まれたキッズは、それからはもうワクワクさんの一挙手一投足に釘付けである。というか、わたしたち父母も気が付けば、キッズに戻っていた。
あっという間の40分は過ぎ、帰りがけのカフェでお昼ご飯をテイクアウトした。今日は妻もリモートの日だから、妻の分も買って帰った。
午後は3Dモデルの続きの作業をした。
バルコニーの蜜柑の木に止まっていた青虫を虫籠にいれてあったのが、今日みたら蝶々になっていたから、保育園から帰ってきた息子と妻と一緒に虫籠をあけて、放してあげた。
とても良い一日になった。
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