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ナポリ②〜迷うなかれポンペイ〜

ナポリ近郊にある「ポンペイ」へ。
火山の噴火により失われた町は想像より遥かに大きかった。


ナポリからポンペイへ

ポンペイには、ナポリ中央駅からチルクムヴェスヴィアーナ鉄道を利用した。
午前中の早い時間にもかかわらず、チケット売り場は忙しい。
列に並んでようやく自分の番が来ると「ポンペイ」とスタッフに告げる。

英語で内容を伝えたが、「ポンペイ」の一言でこちらの意図が通じてしまう。
購入後、観光客でごった返すホームに降り立ち、ソレント行きの電車を待つ。
乗車して40分ほどで着く「ポンペイ・スカヴィ駅」が目的地だ。

ポンペイ遺跡に到着

スカヴィ駅は、遺跡入口のマリーナ門付近にあり、徒歩数分で遺跡に着く。
この日もツアーを利用して遺跡を巡ることにしており、門の前が集合場所だ。
例のごとく心配性な私は、1時間前には到着し、周囲の様子を眺めていた。

さて、集合時間になった。
同じようにツアーに参加する観光客が次々と門の前に集まってくる。
参加するツアー会社のボードが掲げられているところに行こう。

いよいよ遺跡探索

遺跡ツアーは、女性のガイドさんが担当してくれた。
旗を持った彼女を先頭に我々参加者がゾロゾロと後をついていく。
ガイドさんのふんだんな知識と解説のおかげでとても良い時間を過ごした。

なだらかな坂道を登る

ポンペイは、古代ローマ時代の都市でヴェスヴィオ火山の大噴火により滅亡。
突然起こった噴火により発生した火山灰や溶岩で長い間埋もれていた。
しかし、この火山灰に埋もれていたおかげで良い保存状態に保たれていたそうだ。

建物以外は綺麗に残っている

バシリカ

入り口から歩くと程なくたどり着く場所。
商業や裁判所として使われていた建物だという。

柱がたくさんある
柱ばかり

フォロ

バシリカの隣にある開けた場所。
ケンタウロス像が立っている。

地面が火山灰だったような
不思議なバランス

フォロに隣接する建物でガラスケースに入れられた石膏の遺体を見学。
「She's pregnant」とガイドさんが口にしたとき、全員が複雑な表情に。
どうやら石膏の遺体は妊娠していたということだった。

建物の中に石膏の遺体がある

その話を聞いて写真を撮らなかったらしい。どこにも見当たらない。

石畳の街並み

ガイドさんによると馬車が走った隅っこのところが凹んでいるらしい。
また、雨の日になると汚物が溢れて大変なことになったそうだ。
ゴツゴツとした石の道は、小柄な自分にとっては思ったより歩きづらい。

雨が降っていたので水溜りもあった

詳しくは覚えていないが、家の入り口には何かの印が刻まれている。
その印によって商人の家だとか職業などがわかるとのことだった。

印や溝がある

道の途中には、洗濯屋さんがあり、ローマ時代の人はアンモニアを使って洗濯をしていたという事実を告げられた。現在でも微かにアンモニアの匂いがする恐ろしさ。

大体育館

円形闘技場の隣にある広い空間。
ガイドさんお気に入りの小高い場所から見学した。

体育館か

自由時間に迷子…

ツアー終了後の自由時間に入り、地図を片手に一人で探索。
地図があるものの全く自分の位置を読み取ることができない。
建物などに番地のようなものが書かれているのでそれを頼りに歩く。

ここはどこだ

迷子になっている途中にふと思った。
町が丸々一つ遺跡になっているのだ。
広いし、迷子になっても仕方がないだろう。

長い道だ

妙に納得した。
次第に地図読みや町の構造に慣れてきたので大変な迷子にならずに済んだ。
しかし、かなりの距離を歩いたような気がする。

フォトアルバム

廃墟の所々で見られる風景

この美しさが複雑だ
何もないに一面花だらけなんだもの

ベーカリー

窯だろう
粉挽やつ?

道中にあるもの

水を貯めるもの

確か富豪の家

しっかり残っている
ここはあまり覚えていない

あとがき

ポンペイで撮影した写真を改めて見てみると量が少ない。
浴場施設や洗濯屋さんなどたくさんの場所に行ったはずなのに写真を撮っていないようだった。

日記に関しても大まかな記載はあるもののツアーで話された内容をほとんどメモしておらず、あまり参考にならなかった。

ガイドさんから話された内容をうっすら覚えているが写真や日記で情報を確認できないのであまり進んで書くことができない。写真があれば、インターネットで調べて特定することもできるが今回はそうもいかなかった。

これが旅を終えたばかりだったら、内容を覚えていてすんなり書くことができたかもしれないと思うと時間の経過が悲しい。

確かに旅は終わり、刻々と時間が過ぎ去っている。
時間は戻せないけれど、あの時の気持ちをなんとかここに留めたい。残したい。

ナポリ滞在は続く。
次は、あの有名な青の洞窟がある場所「カプリ島」だ。


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