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ギリシャ⑥〜火山島温泉で寒中水泳〜

サントリーニ島で楽しみにしていたことがひとつある。それは火山島クルーズと温泉だ。温泉と聞けば、日本人なら入らないわけにはいかない。


火山島へ

ホテルの最寄りから火山島に行く船が出港するアティニオス港にバスで向かった。

港からは二階建てのクルーズ船に乗り、活火山の島ネア・カメニ島へ。

サントリーニ島のフィラから船で20分ほどに位置するネア・カメニ島に到着すると火口まで急斜面をハイキングした。

照りつける日差しを受けながらゴツゴツとした岩だらけの地面を進むのは、結構大変だ。

大粒の汗を流しながら山の上を目指した。

頂上付近に着くと火山島ならではのワイルドな景色が広がる。

黒い岩肌が多くの面積を占めているが、その中に小さな花や背の低い草などが生えている様子は、あまり見たことがない風景だった。

寒中水泳

ネオ・カメニ島でのハイキングで汗をかいた一行は、温泉があるパレア・カメニ島に向かった。

島付近の海中にある火山温泉の50メートルほど手前で船が停泊。

ガイドのおじさんによるとここからは泳いで温泉に行くとのこと。

水着に着替えた人たちは、船から次々と海に飛び込んでいく。

私も意を決し、貸してもらった浮き輪を手に海に飛び込んだ。

海に入った瞬間、やはりな、と思った。

めちゃくちゃ冷たい。

水温は17度、学校のプールなら絶対に入らない温度だ。

先に飛び込んでいった屈強な外国人たちも寒過ぎてすぐに戻ってくる。

冷たい海水の中を一生懸命進んでいくとジワジワと温泉の温かさを感じ、ようやく温泉で温まれると思ったが、そこから先も想像通り。

温泉の中まで進めど進めど一向に温かくならない。

海の中だからやっぱりぬるかったのだ。

滞在時間3分ほどで温泉から急いで船に引き返した。

日本の温泉とはなんと良いものか。

カマリ

サントリーニ島の最終日は、空港に程近いカマリを巡った。

大きなパラソルが並んだカマリビーチが有名。

このビーチなどを目当てに観光客も多いので、街自体もレストランやお土産屋さんが多く、とても賑わっている。

ビーチは、火山岩でできた黒い小さな砂利で覆われていて、少し独特な雰囲気だがヤシの木で作られたパラソルが優雅に並ぶ様子は、まさにリゾートだ。

そんなビーチを眺めながらランチを食べ、浜辺をぶらぶら。

島での最後の休息かな。

天空遺跡、古代ティラ遺跡

遺跡は、カマリビーチのすぐそばにある山の上。

レビューなどでは歩いていけると書いてあったが、暑い季節にはとてもじゃないけどいけない。

大人しく遺跡がある山頂までタクシーで運んでもらった。

タクシーの運転手さんは、陽気なおじさんだった。

「この仕事を35年間やっているから」と車内で話しながらグニャグニャの山道を猛スピードで登っていく。

「口を閉じろ!舌を噛むぞ!」と冗談半分に話す姿は、とても面白かった。

遺跡の入り口付近

山頂にある遺跡は、街が見渡せるグッドロケーション。

カマリビーチは反対側だった

石造りの建物の土台や壁が至るところに遺されていて、紀元前9世紀ごろに築かれたという都市の名残が感じられる。

山の頂に立つと周りは海と空。

天空に聳える遺跡、行ったことはないけど、マチュピチュってこんな感じかなと思った。

電話ボックスみたい

あとがき

楽しかったサントリーニ島も終わってしまった。

このあとは、いよいよスペインだ。

正直、スペインに関してはそんなに予定を立てていなかったが、現地での素敵な出会いもあり、印象深いところになった。

偉大な建築家の作品との出会い、素敵な友達との出会い。

どれもこれも忘れられない思い出だ。

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