卒業生内定率にこだわる理由
こんにちは、キャリア教育・支援センター岡田裕子です。
今日は『卒業生内定率』のお話です。通常いろいろなところで目にする『就職内定率』という言葉ですが、就職支援に携わる者ならではの『内定率』に対するこだわりがあります。
通常の『就職内定率』は
就職者数÷就職希望者数の割合のことを言います。
ですから、4年生の卒業間際まで、就職活動をしていなかった学生がいたとすると、その学生は、就職希望者から除外するのが通例となっています。
一方、『卒業生内定率』は実就職率と呼ばれ、
就職者数÷(卒業者数-大学院進学者数)の割合で、その大学を卒業した学生全員を分母に、どのくらい就職できたかがデータ化されるため、ごまかしようがありません。
数年前までは、ニート・フリータ―のまま卒業してしまう学生は、「就職を希望していない!」ことにして、どの大学もほぼ就職率100%と打ち出していた時期がありました。
ここのところ、マスコミなどで、大学の就職力を測るために「実就職率」が取り上げられるようになり、毎年ランキング化されたMOOK本が出版されています。
キャリア形成支援や就職支援に熱心な大学を見分ける指標として、大学を選ぶ基準の一つにしてみてはいかがでしょうか。