宿野部 武志(一般社団法人ピーペック 代表)

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記事一覧

人生ははかなく、かけがえがなく、予想できない

先日ある方が書かれた遺書を紹介した記事を目にしました。 ある方とは、27歳という若くしてガンで亡くなった オーストラリアのホリーさんが記したものです。 もしかした…

自分の「フツウ」を押し付けない

よく私たちは会話の中で、 「普通は…だよね」 と、当たり前のように「普通」という言葉を使っていますが、 誰もが一度は、 「そういえば『普通』っていったい何だろう?…

私は腎臓が悪く透析をしていますが、健康で幸せです。

昔は会話等のなかで「健康」という言葉が出てくると、 自分は腎臓が悪いので「自分には当てはまらない…」と 何か後ろめたいような少し辛い思いをしたものでした。 その後…

病気と向き合う?たたかう?

「病気と『向き合う』のか『たたかう』のか」 といったことがTwitter等のSNSで飛び交います。 皆さんにとってはどちらがしっくりきますか? もちろん正解はありません。 …

あなたにも私にも医療をつくる チカラ がある

やばい、こうして投稿の間隔が開いていく(苦笑) さて、前回告知させていただいた「みんなでつくろう、これからの医療 <People’s Power flow into Healthcare:PPH> …

大いなる疑問のはじまり

昨年12月に 「みんなでつくろう、これからの医療 <People’s Power flow into Healthcare:PPH> プロジェクト」 をスタートしました。 かなりの準備に時間をかけたの…

この世から「患者」という言葉をなくしたい。

私は3歳で腎臓病になり、18歳から血液透析を始めました。 現在、透析歴は34年です。 血液透析は、週3回、1回4~5時間前後で行われます。 その負担の大きさに、体調の…

人生ははかなく、かけがえがなく、予想できない

先日ある方が書かれた遺書を紹介した記事を目にしました。

ある方とは、27歳という若くしてガンで亡くなった
オーストラリアのホリーさんが記したものです。

もしかしたらご覧になった方もいるかも知れません。
それは本人が亡くなった後に本人から家族に託されたものでした。

今を生きる私たちへのとても深遠なメッセージとなっており、
私自身読んで今の自分の生き方を振り返りながら、

当たり前のように朝を迎

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自分の「フツウ」を押し付けない

自分の「フツウ」を押し付けない

よく私たちは会話の中で、
「普通は…だよね」
と、当たり前のように「普通」という言葉を使っていますが、

誰もが一度は、
「そういえば『普通』っていったい何だろう?」
と考えたことがあるのではないでしょうか?

この記事を読んでとても考えさせられました。

★「私には私のフツウがあるんだから!」
“しゃべらない”生徒を描いた漫画、沁みました!(YAHOO!ニュース)

そういえば、親から昔
「みん

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私は腎臓が悪く透析をしていますが、健康で幸せです。

私は腎臓が悪く透析をしていますが、健康で幸せです。

昔は会話等のなかで「健康」という言葉が出てくると、
自分は腎臓が悪いので「自分には当てはまらない…」と
何か後ろめたいような少し辛い思いをしたものでした。

その後「健康」って一体どういう意味だろうと思って調べてみると、
世界保健機関(WHO)では、健康について

「単に病気でないとか、虚弱でないだけでなく、
身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態である」

と定義されていることを知り、
「私は

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病気と向き合う?たたかう?

病気と向き合う?たたかう?

「病気と『向き合う』のか『たたかう』のか」
といったことがTwitter等のSNSで飛び交います。

皆さんにとってはどちらがしっくりきますか?
もちろん正解はありません。
また、どちらもしっくりこないかも知れませんね。

疾患によって、重症度によって、人生観によって等、
その時々で変わることもあるかと思います。

今の私にとっては、「病気とうまく付き合う」
「病気と一緒にいる」という言葉が浮かび

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あなたにも私にも医療をつくる チカラ がある

あなたにも私にも医療をつくる チカラ がある

やばい、こうして投稿の間隔が開いていく(苦笑)

さて、前回告知させていただいた「みんなでつくろう、これからの医療 <People’s Power flow into Healthcare:PPH> プロジェクト(略称:PPHプロジェクト)」主催イベント、「あなたにもわたしにも 医療をつくるチカラがある」はおかげさまで100名を越える沢山の皆さまのご参加をいただき無事に終了しました。(…といっても

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大いなる疑問のはじまり

大いなる疑問のはじまり

昨年12月に 「みんなでつくろう、これからの医療 <People’s Power flow into Healthcare:PPH> プロジェクト」 をスタートしました。

かなりの準備に時間をかけたので、私としては満を持してという感じでした。

このプロジェクトは一言で言えば、「医療というみんなのものを、みんなで創っていこう」というものです。

さらに具体的に言えば、病気や資格の有無に関わら

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この世から「患者」という言葉をなくしたい。

この世から「患者」という言葉をなくしたい。

私は3歳で腎臓病になり、18歳から血液透析を始めました。
現在、透析歴は34年です。

血液透析は、週3回、1回4~5時間前後で行われます。
その負担の大きさに、体調のみならず精神的に落ち込んでいる透析仲間も目にしました。また、人事業務を担っていた会社員時代、病気になった社員らの休職手続きを通し、様々な病気に伴う苦悩と向き合いました。
また、自身がんにも罹り、透析の合併症とも向き合ってきました。

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