【完全無料】就活とかいうクソゲーの攻略法Vol.2【ガクチカ・自己PR対策他】
いつもありがとうございます。就活シバくです。
お待たせしました、好評の連載シリーズのVol.2となります!
前作はこちらです。
「【完全無料】就活とかいうクソゲーの攻略法Vol.1【自己紹介対策】」
Vol.1では全ての質問に共通する基本的な立ち回りと、自己紹介の対処方法について触れました。こちらも参考にしていただければ幸いです。
本記事Vol.2では「ガクチカ」や「自己PR」等の「あなたがどのような人間か」を問う質問に対する攻略テクニックについて解説していきます。
では、早速本題に入っていきましょう。
導入-コンピテンシー面接とは?
本記事では「学生時代に力を入れたこと」「自己PR」「挫折経験」等のあなたのパーソナリティを問う質問について解説していきます。
ですが、それぞれの質問に対するアプローチを見ていく前に、
まずなぜ就活でこのような質問(「あなたに対して」「あなたはどんな人間か」を尋ねる質問)が行われるかについて考えてみましょう。
なぜ面接官はあなた自身のことを聞きたがるのでしょうか?
恐らく一般的な就活生の回答は次のようなものだと思います。
あなたが未来の部下になるかもしれないから、
どのような人間が把握しておきたいため
間違ってはいません。しかし、これでは解像度が少し低いです。
もう一段深い理由を考えましょう。
質問の裏で何が行われているのか。それは、
☑︎「コンピテンシー」の確認が行われています。
コンピテンシー?
初めて聞く方も一定数おられると思います。
実際、インフルエンサーの方が発信しているところもあまり見かけません。(仮におられたらすいません、、、)
(a)コンピテンシーとは
簡潔に述べると、あなたが選択・行動する際のきっかけとなるもののことです。例を挙げます。
<状況>
今、あなたは休日の夜7時です。今晩は予定も無く、家で過ごす予定です。
おっと!あなたは今、提出期限が本日中のレポートを抱えていることに気づきました。今から急いで取り組み、多少クオリティを下げて雑に執筆すれば期限にはギリギリ間に合いそうです。
ただ、教授によると評価は多少落ちますが締め切りを過ぎても3日の間は受領してもらえるそうです。
<行動>
ここであなたが取りうる選択肢は次でしょう。
1)今から急いで取り組み、とりあえず本日中に提出する
2)一旦の期限は諦めるが、その分今から丁寧に取り組んで質の高いレポートを提出する
<コンピテンシー>
1)と2)の選択は、それぞれに異なる行動原理が見られます。
それぞれ一行程度の情報ですので、あくまで一例ですが、
1を選ぶ方は「時間を守るのは当然だし、多少クオリティが落ちても間に合わせることが大切」という責任感の強さによってレポートに取り組んだかもしれません。
2を選ぶ方は「中途半端なものを提出するぐらいなら、少し遅れても丁寧に完成させた方がいい。教授も読んでいて面白いレポートになるんじゃないかな」と考え、相手視点(顧客視点)を意識して行動したかもしれません。
この「責任感の強さ」や「相手視点に立つ」という箇所がコンピテンシーとなります。
コンピテンシー面接では、あなたのエピソードトークを深掘りし続け、あなたのとった行動の根本要因を探ることを行ないます。
(b)それを知ってどうするのか
コンピテンシー面接を行う会社では、すでに社内において優秀とされる社員たちのコンピテンシーを抽出し統計をとっています。
そしてその統計をもとに、優秀な社員のコンピテンシーリストをモデリングしてあります。
要するに、
「優秀社員に共通して見られるコンピテンシーを持ってる就活生は、
将来活躍する人材になるんじゃないか!?」
↓
そんな就活生を採用したい!!
というロジックで就活生のコンピテンシーを探るのです。
巷でよく聞く就活テクニックでは、「エピソードトークは数字を用いて面接官を惹きつけながら話そう!」などに触れがちですよね。
それももちろん必要です。(この辺りは後の章で解説します)
ただ、パーソナリティに関わる質問をする1番の目的はコンピテンシーのチェックです。
そのためにまずは、「なぜその行動を行ったか」という自分のコンピテンシー等を整理し、面接でアピールすることが最優先事項となります。
(c)どんなものがある?コンピテンシーの一覧例
相手視点:相手の立場に立って物事を考え、理解して対処している
親密さ:他者から見て印象よく、感じの良さを持っている
献身さ:自ら苦労を買って出て、組織のために行動している
傾聴力:相手の立場に立って丁寧に話を聴く。決めつけない
素直さ:相手の意見や指導に対して、反発せず受け入れる
柔軟な思考: 先見性、革新性を持って課題をとらえる
応用力: 新たな発想で事実や情報の活用を考える
論理思考力: 物事を客観的にとらえ、筋道を立てて考えられる
状況分析力・視野の広さ: 物事の原因と結果を正確にとらえる
解決力:担当業務における構造的・潜在的な問題、将来的な課題に対するプランニング
辛抱強さ:一度決めたことは諦めずに、達成するまで挑戦している
コミュニケーション能力:顧客への良好な対応を通して、売上に貢献できる行動をとっている
ストレス耐性:落ち込むような出来事があっても立ち直ることが出来る
数字の処理力:計算が速く、数値が表している意味を理解している
上記はあくまで一例ですが、挙げるとこのような形。
志望企業はどのようなコンピテンシーを持つ人材が欲しいのかを推測し、自分にそのコンピテンシーが備わっていることを面接でアピールするイメージです。
エピソードトークやその深堀り攻撃の際、面接官に「この子は○○(上記コンピテンシー)があるなぁ、、、メモメモ、、、」とさせるような面接を行なってください。
(d)どのコンピテンシーをアピールすべきか
当然、何をアピールすべきかについては企業ごとに変わってきます。
企業・業種ごとに理想とされるコンピテンシーモデルは異なるので。
アピールすべきコンピテンシーを推測するための、一番鉄板の方法がOBOG訪問です。
OBOG訪問で先輩の業務のことなどしか伺わない方があまりにも多いです。しかし、むしろ聞き出すべき重要な事項は入社することに成功できた先輩のコンピテンシーです。
出来るだけ多くのOB・OGと面談し、彼らがどのような人物かを探っていきましょう。
方法としては、
先輩のガクチカ等のエピソードトークを深堀りさせていただいたくと、手っ取り早く本質的な答えが出てくる可能性が高いです。
そして、複数人にまたがって共通のコンピテンシーがあれば、それがその会社で重視されている可能性は高いです。
よく言われる、「活躍している社員はどのような方か」と伺うのもアリですが、どうしてもOBの方の主観が混じりやすいです。
その角度からコンピテンシーを引き出すのは企業説明会の際の人事への質問で十分です。
せっかくのOB訪問であれば、”その企業に入社できた”先輩のリアルなコンピテンシーを引き出すことに注力しましょう。
諸事情でOBOG訪問が組めなかったり、志望度がそこまで高くない企業の面接対策であればその会社の社員特集やインタビュー記事などを参考に、持っていそうなコンピテンシーを推測するのも手です。
あなたについて問う質問を対策する上で大前提となる、コンピテンシーの解説は以上となります。
最後に、コンピテンシーの理解以外の共通項目についても軽く触れさせてください。
個別の質問全体に共通すること
口酸っぱくお伝えしたように、「ガクチカ」「自己PR」など自分のエピソードトークを話す際、面接官はエピソードトークの各所各所に疑問を投げ「あなたがなぜその行動という選択をとったか」(すなわちコンピテンシー)を探ってきます。
その深堀りに向け、自分のエピソードについて以下の4つの角度から疑問を投げてどのように回答するかを事前に対策しておきましょう。
深堀を自分で対策するためのSTAR
・状況(Situation)
・課題(Task)
・行動(Action)
・結果(Result)
自分のエピソードについて、「この時どのような状況だったか」「課題はなんだったのか」「なぜその行動をとったのか」「結果はどうだったのか」の角度から自分で深堀していきます。
例えば一口に状況といっても、エピソードの序盤と中盤、終盤で状況であったり課題も行動も異なってくるはずですので、そこまで対策しているとベターです。
特にコンピテンシーと深く関わるのは「行動」の部分です。
なぜその行動をしたのか、その答えを上の(d)項で探ったコンピテンシーで持ってくる形になります。
それでは、ここからは個別の質問対策に入っていきます。
「学生時代に頑張ったこと」「挫折経験」
ガクチカと挫折経験の基本的な構造は次です。
①マイナスな状況
↓
②アクション
↓
③解決
めちゃくちゃシンプルでこの流れです。
ガクチカも挫折経験もストーリーの組み立て方としては上記であり、
ほぼ同一のものとして捉えてOKです。
違いは、面接官にそれぞれ聞かれた際の一発目の返答です。
ガクチカ→③の結果
挫折経験→①の状況
この「マイナスな状況→アクション→解決」のエピソードは3つぐらい入念に作っておくのが鉄板です。
その中で強さをレベル分けし、1番強いものをガクチカで採用し、2番手を挫折経験で採用、3つめは予備として持っておきます。
ガクチカ等を具体的にどう作っていくかや深堀りの細かい部分はyoutubeなどにめちゃくちゃコンテンツあるので割愛させていただきます。
どれを見ても大体同じようなことを言っているはずですし、特に間違ってもないので各々お好みの就活系インフルエンサーやyoutuberを参考にしてください。
ただ前章で示したとおり、ガクチカや挫折経験を通してコンピテンシーをアピールするという1番の目的を見失わないよう気をつけてください。
「自己PR」「長所」
こちら2つも相関性の高い質問です。
基本的な組み立ては次です。
自己PR / 長所
私の強みは○○、△△(自分のコンピテンシー2~3つぐらい)です。
○○はーーの場面で活かされ、△△はーーの場面で活かされました。
基本的に自己PR=長所の認識でOKです。
アピールしたいコンピテンシーを結論ファーストで述べ、それに基づくエピソードの概要のみを軽く喋り深ぼらせてあげるイメージです。
ーーの部分はコンピテンシーを証明するための根拠エピソードになります。ガクチカや挫折経験同様に予め用意しておく必要があります。
ガクチカ・挫折経験の3つとは異なるものを作成してください。ただし、このエピソードについては基本的にがっつり深堀られないので上記より軽めで問題ありません。
また、エピソードは異なれど、コンピテンシーをガクチカや挫折経験と同類のものにしておくのがベターです。
あなたのキャラクター像が面接官にとってハッキリしやすくなるので。
「同類のもの」というのは全く同じ言葉・単語・表現を使い回すという訳ではありません。単語としては異なるが、本質的な意味としては同じようなものを選んでください。
全く同じ単語を何回もアピールするのはくどさが見えてしまい、印象が悪いためです。
また、ガクチカや挫折経験とは全く異なる方向性のコンピテンシーを持ってくると、あなたのキャラクターがブレて面接官が混乱してしまいます。
面接官はそのような就活生をすかさず落とします。次の面接官(上司)にパスさせるにあたり、キャラクターが会社に適合しているのがハッキリ分かる就活生の方が安心感があるためです。
また、微かながら「自己PR」と「長所」の違いをあえて述べるのであれば次です。
自己PR
「○○(挙げたコンピテンシー)を活かして、志望企業業務のXXの場面で活きると考えております」まで言い切ってしまって良い
長所
長所が活きた場面の要約までで止めておく
以上になります。
繰り返しになりますが、本質はコンピテンシーのアピールです。
「短所」
短所を聞かれた際のアプローチは、聞かれ方に応じて次の2パターンに分類されます。
A 「長所と短所教えて」パターン
先に挙げた長所の組み立てのパターンと並列させて短所とそのエピソードの一言要約ぐらいで話す。
B 「短所教えて」パターン
会話調に合わせて「短所は〇〇なところです、、」の形でまずは一言で返す。
その後、「どんなところでそれが弊害となってしまう?」と聞かれてから根拠エピソード投げる
どのようにカバーしているかも先走らないで、聞かれてから投げること
短所は何を言えばいいのか、その選び方はよくある就活テクニックが1番の有効打となります。
→素直に自分の短所を選ぶのではなく、反対にすると長所の補強になるものを選定してください。
例
短所:決断・行動のスピードが遅い⇆ 長所:何事も計画を立てて動く
注意点として、業界や職種に照らし合わせてその短所が致命的なものにならないかは慎重に検討する必要があります。
また、稀に迷走した就活生は「短所は長所の補強」というのを意識しすぎるあまり短所を短所らしく言わず、どこか誇らしげに、何か包み隠しているように言ってしまうケースがあります。
例 「あなたの短所を教えてください」
「私の短所は、事前計画を入念に立てるため、行動に移すスピードが遅いことです!」
このニュアンスが伝わるでしょうか。
短所は短所を聞いているので、慎ましく答えてください。
上記でいうと、太字部分が余計です。
客観的にみると違和感があるため、この記事を読んだ状態では「そんなこと言わねーよ!」と思われそうですが、気づくと陥りがちのパターンですので気をつけてください。
また、上の例でも軽く触れましたが、「自身の短所をどのように自分なりにカバーしているか」は頻出の質問ですので、軽いエピソードとともに事前に言語化しておきましょう。
最後に 次回予告
基本的に自分について聞いてくるタイプの対処法は以上です。
本記事の一部はお金を払って学んだ内容でもあります。しかし、何度も言っているようにあくまで補助としてのテクニックの域を超えないため無料で公開しています。
結局一番大切なことは「就活はなんのために行われているのか」という本質を理解し、それに適した立ち回りを面接で行うことです。
※【就活】気付かないとずっと内定がもらえない、"就職活動"の残酷な本質とは? 参照
こちらの記事は有料設定していますが、無料でもある程度ネタバレしているのでよかったら一読してみてください。
Vol.3では志望動機やキャリアプラン等企業との適性チェックの対処法について解説していくので、お楽しみに。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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