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おおつちくらし - 3月のこと。|Syota Ito

3月。2023年度最後の月ですね。
少しずつ春の陽気をほのかに感じると、「畑、はじめるかあ」ってなりますねー。では、3月の活動報告になります。ぜひご覧ください。

■U25地域チャレンジプログラム「ワカモノカケル」を実施@大槌町

先月の活動報告に引き続き、今回は「ワカモノカケル」プログラムの1週間について報告させていただくこととあわせて、改めて、企画全体の実施報告を記させていただきます。

【実施日時】
事前研修①:
2024年1月19日(金) 19:00 - 21:00
2024年1月24日(水) 9:00 - 10:30
2024年1月26日(金) 17:30 - 19:00
オンライン オフ会:
2024年2月7日(水) 19:00 - 20:30
2024年2月8日(木) 19:00 - 20:30
2024年2月12日(月) 13:00 - 14:30
事前研修②:
2024年2月16日(金) 19:00 - 21:00
2024年2月20日(火) 19:00 - 21:00
フィールドワーク(1週間の現地活動):
2024年2月26日(月)〜3月3日(日)
事後研修:
2024年3月18日(日) 19:00 - 21:00

【実施場所】
事前研修、事後研修、オフ会:オンライン
フィールドワーク:大槌町内(宿泊場所:浪板交流促進センター)

【参加者数】
7名(うちフィールドワーク参加者5名、2名は体調不良により欠席)

【企画実施の目的】
大学生・新社会世代の関係人口促進、町内外のワカモノが大槌をフィードに活動し 変化・成長することによって、大槌町の「ヒト・モノ・コト」にポジティブな変化をもたらすことを目指す。

【プログラム概要】    
▼募集について
募集媒体:
SMOUT、activo、岩手大学・岩手県立大学・宮城大学・東北芸術工科大学 コミュニティデザイン学科など各大学へチラシ掲載と情報提供、ココカラオオツチ各SNS・HP

オンライン説明会参加者は12名(オンライン個別相談含む)
うちプログラム参加者は8名(1名途中離脱のため実質7名)

▼事前研修① ②、オフ会の開催 @オンラインについて
事前研修2回と間にオフ会を実施。参加者同士の交流や、自己析を通して、「自分のやりたいこと」を考えるWSを実施し、メインプログラムとなるフィールドワークへ向けてのマインドセットを実施。

◉第1回事前研修:
・アイスブレイク マス自己紹介:9マスに相手に聞きたい質問を書き、それぞれそれについて回答することで、お互いについて知る時間としました。
・フィールドワーク時のチーム分けを発表。
・「人生グラフ」作成:自分の過去を振り返り、自己分析およびこれから1週間にっしょに活動をするメンバーのことをより深く知る機会を提供。

◉オンラインにてオフ会:
事前研修だけでは、参加者同士のカジュアルな交流がなかなかできないと考え、急遽実施を計画、催行。夕食を食べながら、「自分が今一番推していること」について話してもらい、運営からは当日の持ち物について話しました。この会がきっかけで一気に参加者同士が仲良くなれたと実感。

◉第2回事前研修:
第1回目終了後に宿題として出していた、「人生グラフのブラッシュアップ」を参加者全員で共有。その後に、「やりたいことの種探しWS」を実施。自分はどんな人になりたいか、どんなことが得意か、どんな価値観をもっているかなど6つの用意された質問に答えていくWSになります。人生グラフで過去を振り返り、やりたいことの種探しで自分の内と向き合ってもらい、フィールドワーク時に行う「企画アクションづくり」の土壌づくりとしました。

ワークショップの一例

▼1週間の大槌町内フィールドワーク実施

2/26〜3/3の1週間に町内に滞在して、地域パートナー(町内の事業者)に町の課題を聞き、実際に「自分のやりたいこと」×「まちの課題」を解決する「企画アクション」を考えて実行に移す活動をしていきます。

1日目の13時に浪板海岸駅に集合し、浪板交流促進センターにてオリエンテーションを行いました。町方地区にフィールドを移し、町内を1時間ほど歩いておしゃっちにて震災について学びました。大槌のまちの地形や東日本大震災の被害を受けた過去などを知りました。その後は、事前に宿題を出していた「人生プレゼン」をそれぞれ発表しました。事前研修で行った人生グラフややりたいことの種探しを元に、自分の紹介とプログラム中はどんなことをしたいのかを発表しました。
夜は懇親会を行い、地域おこし協力隊の方々や地域パートナーの方にきてもらい、町内の方とも交流を深めました。

2日目は10時〜15時に町に出て、地域パートナーと活動予定でしたが、前日に大雪が降ってしまい身動きが取れないため、急遽地域パートナーにきていただき、それぞれの活動についてやまちの課題についてをお話ししてもらいました。実際にみられなかったのは残念ですが、地域パートナーと実際にあって話したことによって、少しでもイメージできたと思います。その後は、シーサイドタウンマストにて自炊の材料を買い出しに行きました。地元のスーパーの現状を知ってもらうのも一つの学びです。夜はみんなで夕食を食べ、今日の振り返りをしつつ、「町の魅力と課題」について考えました。考えた魅力と課題を元に企画アクションを1人ずつ考えて終了しました。

オリエンテーションの様子
チームビルディングのワークショップ

2日目は10時〜15時に町に出て、地域パートナーと活動予定でしたが、前日に大雪が降ってしまい身動きが取れないため、急遽地域パートナーにきていただき、それぞれの活動についてやまちの課題についてをお話ししてもらいました。実際にみられなかったのは残念ですが、地域パートナーと実際にあって話したことによって、少しでもイメージできたと思います。その後は、シーサイドタウンマストにて自炊の材料を買い出しに行きました。地元のスーパーの現状を知ってもらうのも一つの学びです。夜はみんなで夕食を食べ、今日の振り返りをしつつ、「町の魅力と課題」について考えました。考えた魅力と課題を元に企画アクションを1人ずつ考えて終了しました。

3日目は、午前中の活動は、前日にそれぞれが考えた企画アクションを共有した後に、チームとしてどんな企画アクションをするかを考えました。途中で「理想の大槌」について考え、企画アクションをすることによってどのような町になって欲しいかをチームごとに考えました。お昼時間を使って、地域パートナーの方々に考えた企画を共有しアドバイスをもらいました。午後は、前日にできなかった町に出ての活動を行いました。地域パートナーのところに伺って活動をしたり、観光地に行って大槌の雰囲気を感じたりしました。夜は、午後の活動を振り返り、改めて企画内容を練り直しました。

4日目は、地域パートナーの方々へ企画アクションの協力依頼・最終詰め合わせを行いました。企画制作も大詰めとなり、より実現性の高い企画を模索しつつ 自分たちが実現したい企画をどうしたらより良いものにしていけるか、チーム一丸となり最後まで粘り強く活動しました。昼食はチャリカフェ、夕食は自炊を行いました。夜は引き続き企画アクションに向けた最終準備を行いました。

地域パートナーの活動場所へ訪問。
農作業体験をしてみたり。
蓬莱島を見学に行ったりも。
地域パートナーへ協力依頼へ。
緊張するけど、仲間と共に考えた企画を胸に、歩く姿は頼もしいね。

5日目は、企画アクションを行いました。天候に恵まれない中でも、これまで練りに練ってきた企画をアクションするために臨機応変に対応し実施しました。
Aチームは地域パートナー(吉里吉里国/大槌町観光交流協会)とともに、新しい観光プランの体験プログラムの一部を実際に行いました。雨天時でも可能な体験プランをより深く企画として落とし込むことができました。
Bチームは地域パートナー(大槌町商工会/さともり株式会社)への事前ヒアリングをもとに、住民目線(特に移住者)からの町内の魅力スポットを追加ヒアリングしました。
夕方〜夜は、企画アクションの振り返りをもとに報告会の準備を行いました。この1週間を通して、自分は何をしたか・何を学んだか・何を感じたかを改めて振り返りつつ、発表会に向けた資料作成を進めました。

Aチームの企画アクション_木工体験

6日目は、午前中に企画アクションの内容などを発表する「町民向け発表会」の準備を行いました。午後は活動発表会を開催し、活動をサポートしてくれた地域パートナーさんをはじめ、地域の方々、各事業者など約20名以上が参加してくれました。チーム発表と個人発表を行い、企画アクションの内容・結果・今後の展望、プログラムに参加した経緯、プログラムで学んだこと・今後活かしていきたいこと、などを発表してもらいました。

Aチームの発表
Bチームの発表
地域パートナーさんのみなさんからも一言。
本当にご協力ありがとうございました◎

7日目は、おしゃっちに行きプログラム全体のリフレクションをしました。感想共有の時に参加者全員がプログラムに参加してよかったと言っていたのが印象的でした。参加者が無事に帰宅したことを確認して、プログラムは終了しました。

▼事後研修 @オンラインの実施
アジェンダ:
①チェックイン ②プログラム全体の振り返り ③学びを次に活かすワークショップ ④諸連絡 ⑤チェックアウト ⑥終了証書授与

事前研修・オフ会・現地プログラムを通して、学んだこと・参加前と参加後の気持ちの変化 などを振り返る事後研修を実施しました。また、プログラムでの学びを一過性にするのではなく、日常生活や今後のゼミ活動・就活等に活かしてもらうために、学びを次に活かすワークショップを実施しました。最後には修了証書を授与し終了しました。

▼本プログラムを終えての所感
このプログラムは夏に実施予定でしたが、参加者の体調不良で中止になってしまい、運営としても今回の企画が実施できたことは本当に良かったと感じています。初めての企画だったため、参加者集めから事前研修・プログラム本番の設計すべてにおいて、ゼロからの挑戦でしたが、最終的に満足度の高い活動ができたことを嬉しく思います。参加者の声で、「このプログラムに参加して本当によかった」「こんなに頑張ったのは人生で初めて」「また絶対に大槌に来たいと思います!」と言っていただけたのが一番やりがいに感じました。次年度は夏と春の2回開催を目標として、今回の企画をさらにより良いものに発展させていきたいと思います◎

■農業のお手伝い@金沢地区

16日・17日・23日にわたり、新生おおつち さんが行なっている農業体験の畑づくりをお手伝いしてきました。新生おおつち さんとは前々から繋がりはあったものの、実際に畑のお手伝いに伺ったのでは今回が初めてでした。私が耕作放棄地を再生するプロジェクト「いわてReファームプロジェクト」を行なっていることを知り、獣害対策や土づくりについて一緒に考えたいとのことで協力依頼をいただきました◎

獣害対策の柵づくりから始まり、放棄地化している畑の草取りなどを行いました。畑作業をしながら「どんな野菜つくってんだ?」「なんで農業はじめたんだ?」「若いのに農業やるなんてすごいね!」などなど色々な雑談をしている時間が、やっぱり僕は好きだなあと改めて実感しました。

近々、じゃがいも植え体験を行うようなので、みなさんもお楽しみに◎

■NPO法人底上げ 展示会 事例見学・ワークショップ体験@仙台

知り合いからお誘いをいただき、底上げ さんが実施している展示会・事例見学・ワークショップ体験へ行ってきました。底上げ さんが行なっている活動の一つ「SOKOAGE CAMP」を通して生まれた事例や、実際に行なっている内省型ワークショップを疑似体験できるイベントとなっていて、内省から自分の本当の価値や想いを探っていく・探求していくことの大切さを改めて感じることができました。

これらの経験を、今年度の「ワカモノカケル」プログラムにも活かしていけたらと思いました。

■「シン・みらいチャレンジプログラム」に採択いただきました

3月11日。東日本大震災から13年。あの頃の僕は、高校2年生だったかな。

その頃は、獣医師になるという夢だけを追っていた自分。まさか、30歳になる頃には 地域活性化を生業にしたり、農業をしたり、会社を経営したりしているなんて 想像もしていなかったと思います。

仙台・東京と働き、縁あって地元岩手に帰郷することになり、大槌にやってきて2年が経ちました。酸いも甘いも経験し、たくさんの出会いがあり、日々成長していることを実感しています。

そして、新年度から、自分として 大きな転換期を迎えます。

その一つの挑戦として、昨年に続き「サントリー東北サンさんプロジェクト シン・みらいチャレンジプログラム」に採択いただきました。これまでの単年度助成ではなく、3ヵ年の中期的な助成となります。採択いただけたこと、大変ありがたく思います。その採択者が3月11日の岩手日報朝刊で掲載されました。

▼こちらは特設WEBサイトになります。
https://www.suntory.co.jp/.../shin-mirai/grant_d/iwate.html

これからも自分の芯を大切に、里山を起点に、「好きと生きる」を体現していこうと思います。

■毎日新聞に掲載いただきました

3月某日、毎日新聞さんの紙面にて、私の移住者としての活動を取り上げた記事を掲載いただきました◎

実はここ1ヶ月ほど、ちょこちょこと継続して取材を受け続けていました。ちょうど、一から企画立ち上げをした 若者による地域チャレンジプログラム「ワカモノカケル」の現地研修もあり、そこにあわせて複数回に及ぶ取材をしていただきました。本当にありがとうございました。

「大槌で生まれた三つの顔」と言われると、なんだか順風満帆に苦難なくやれてきたように見えるかもしれませんが、正直、ここまで模索に模索を重ねる日々だったし、僕自身ではどうにもできない予期せぬ他人の意図に翻弄されてきたことも 事実としてあります。

それでも、僕は間違っていることをしていない自負はあったし、僕の言葉や行動をちゃんと見て信頼してくれる人も増えてきました。ありがたい限りです。

仮初めの言葉ではなく、真に芯を持った言葉を行動としてカタチにしてきたからこそ、やっと生まれてきた「三つの顔」なんだと思っています◎

これからも引き続き、『農家』『企画屋』『関係案内人』(地域との関わり代をつくる人)として 楽しみながら歩んでいこうと思います。

■伊藤、農業はじめるってよ。 【3月】

この「伊藤、農業はじめるってよ。」というコーナー?を始めてから、2年ちょっとが経ちました。協力隊として活動とは別に始めた農業が、やがてプロジェクトになり、そして会社になり。

起業するにあたっては、本当のところ、当初自分が思い描いていた流れでの起業ではありませんでした。それは僕にはどうにもできないものやことが影響した結果でもあります。そこに落ち込んだり悩んだりもしました。正直かなり。(あまり表には出さないけれど)

それでも尚、起業する・法人を経営していくことに至った想いの一つに、「僕みたいに 地方で”やりたい”ことを志す人たちのために、先駆者として道を切り拓いていきたい」という気持ちがありました。

”やりたい”をカタチにするためのスキル(個人)と風土(環境)。新しいモノやヒトを受け入れ吸収しあえる文化。マウントやテリトリー争いのない フラットなコモン(共助体)。

これらをつくることが、本当の意味で地方を根本から良い方向へ転換させることにつながると思っています。自分が一人孤独に悩み苦しみ、手を差し伸べてくれる人がいなくて辛かったからこそ、後に続く人たちに同じ苦しい思いをさせたくない。だからこそ、僕はその先達者になりたい。いや、なる。

そう、心に誓いました。

新年度から 色々と僕も方向性が変わっていくことになりました。そこについては、また次回の活動報告でお伝えしようかなと思います。

いつか、必ず
心からありのままに笑いあえる仲間たちとともに
本気でこの地方を 岩手を 創盛(共創×盛り上げる)していきます。🌸


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