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家族そろって読書の最上級者になりたい

私は読書が大好きだ。私ほどではないが妻も大好きだ。小学校6年生になる娘も読書が大好きだ。娘が読書好きな理由は一つしかない。

私が、毎日のように本を買ってきて楽しそうに読んでいるから。

親が楽しそうに本を読んでいると、必ず子供も読書好きになる。これは確かなようだ。

本の価値はどんどん上がっているように思う。しかも、電子書籍ではなく、紙の本の価値が上がっているようだ。やはり電子書籍と紙媒体の書籍では本質が違うのだ。有名な幻冬社の編集者、箕輪厚介さんも「紙の本はなくならないだろう」と言われていた。

今では本ばかり読んでいる私も、脱皮して本の虫になったのは大学3年生の時だ。それまでは、一冊も本を読んだ事がないというくらい読んだことがなかった。小学校の読書感想文など、まさに拷問だった。本の虫になったきっかけは

中谷彰宏さんの「大学時代しなければならない50のこと」

中谷彰宏さんの大学時代の自伝のような本。大学時代に映画を4000本観たということ、映画以外にも膨大な本を読んでいたことが、様々なエピソードとともに綴られていた。これを読んだ時

「このままではヤバイ」

と、とてつもない危機感を感じた。いてもたってもいられなくなった。

「このままダラダラと大学時代を過ごして終わっていいのか。いや、絶対だめだ。」

それから、本の虫になった。友達との遊びも断り、授業が終わったらそそくさと家に帰り、ソファーに深く腰掛け、ひとり読書する日々が続いた。それから、私は

「死ぬときに後悔したくない」

と、自分の死を意識して将来を考えるようになった。その結果

「やりたいことをやる」

と決心し、人文学部から建築の道に進むことを決意した。

本はいつの時代も「知恵」と「行動の機会」を与えてくれる。本を読んでも書いてあることを実践しなかったらあまり意味がない。

読書の上級者は本に書いてあることを、実践し続けてトライアンドエラーを繰り返しながら成長続ける人だ。

現在私は、たいしたことはないが、建築設計事務所を開設するという一番目の目標は既にかなえている。もし私が大学時代、脱皮して本の虫になっていなかったら、建築の道に進んでいただろうか。答えは、

「絶対にない」

である。そして、もし私が社会人になって読書習慣がなくなっていたら、一番目の夢をかなえて、更にその上を目指していただろうか。これも答えは、

「絶対にない」

である。読書は「知恵」と「行動の機会」を与えてくれる上に、

「世の中には、すごい人がいくらでもいる」

ということも教えてくれる。その結果、謙虚になり向上心も芽生える。

私が、本の虫になったのは父のおかげである。

私が大学時代、中谷さんの本に出会い、本の価値を一瞬で理解できたのは、父が本を読む姿の記憶があるからである。父と書店に行くと、必ず雑誌などではなく、教養書を立ち読みしていた。その立ち姿はピンと背筋が伸びて、とても喜びに満ちているように見えた。

私が楽しそうに本を読んでいるのを娘が見て本を読むようになったように、私も楽しそうに本を読む父を見て本を読むようになった。

きっと娘は私とは比べものにならないくらいの成功者になるだろう。いや、娘にはまだまだ負けたくないな。何歳になっても娘に「パパ、カッコイー」と言われる父親にならなくてはいけない。

あっ、そうか。そうやって人類は生成発展していくのか。

これからも本を読んで、行動していくことをやめない。死ぬまでやめないだろう。

家族そろって読書の最上級者になってもっともっと人生楽しみたい。






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