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マルチリンガルが語る~日本人にとっての中国語学習~

こんばんは、しょうごです^^

僕が過去に出会った日本人の中国語学習経験者、つまり大学や高校などで多少中国語に触れた人たちが決まって言うのは、中国語は難しいです。

簡単な外国語なんて無いとは思いますし、中国語が難しいというのは、20年来の学習者である僕としても反論はないです。

また日本では、義務教育の中に中学3年間の英語教育があり、高校に進学すれば、再び英語に触れる時間が3年あります。いっぽう、中国語を勉強する場合、専攻でもない限りついで的にしか高校や大学で勉強しないから、そもそも英語学習に比べたら絶対量が少なすぎます。これは大きい。

ただそれは抜きにしても、どうしても言いたいことがあります。それは、日本人が学習する外国語としては、1. 韓国語、2. 中国語くらいの順で比較的勉強がしやすいということです。

理由は以下の通りです。

①日本人は日常的に漢字を使っている
大陸中国の場合、簡体字(省略されている漢字)を使い、台湾や香港では繁体字(非省略の元々の漢字)を使うので、どちらにせよ日本語の漢字の知識をそのまま使うことは出来ませんが。

②和製漢語も含め、多くの語彙をほぼ同じ意味で理解できること
同じ漢語の語彙を現在も継承している国の中で、韓国やベトナムは基本的に漢字を使用しなくなっていることを考えると、日本人は世界の中国語学習者の中では、No.1といっても良いくらいのアドバンテージがあります。

③日本語における漢字の音読みは、現代中国語の発音と近い部分もある
日本語における漢字の音読みでも伝わって来た時代により音が違ったりして、現代中国語発音との近さも様々ではあります。

<例>

高: 日本語の音読み=コウ  // 中国語= gāo (ガオ)
低: 日本語の音読み=テイ  // 中国語= dī (ディー)

※中国語発音のカタカナ表記は、発音が近いことを表現するために敢えて書いているだけです。このように覚えることを、推奨しているわけではありません。ピンインベースで、自分の耳に叩き込んで覚えましょう^^

①②③を総合して考えると、

視覚的には日本人の中国語学習が、諸外国の学習者に比べても最も有利です。

音的な意味では、ベトナム語や韓国語を母語とする人たちに比べ、多少不利かなとは思います。それでもある程度、日本語の音読みと関連させながら、覚えられるかと思います。
※僕が見た中では、ベトナム語話者が中国語の発音を最も正確に発声出来るように思います。母音の数で言えば、日本語よりも母音が多い韓国語話者も有利なはずですが、ベトナム語話者よりも上に来るという印象ではありません。

これらの理由により、他の国の人に比べて、日本人の中国語学習は圧倒的に有利です。日本人にとって、英語がまだ勉強しやすいのか、それとも中国語なのか、項目によるし、また人にもよると思います。

ただ、やる前から怖気づいている人には、中国語は、思っているよりもずっと親しみやすい言語だということを強調して、きょうのところはキーボード(笑)を置きたいと思います。

おわり

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